歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子 闘病の十年―
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歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子 闘病の十年―

561円 (税込)
392円 (税込) 12月25日まで

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その時、夫は妻を抱きしめるしかなかった――歌人永田和宏の妻であり、戦後を代表する女流歌人・河野裕子が、突然、乳がんの宣告を受けた。闘病生活を家族で支え合い、恢復に向いつつも、妻は過剰な服薬のため精神的に不安定になってゆく。凄絶な日々に懊悩し葛藤する夫。そして、がんの再発……。発病から最期の日まで、限りある命と向き合いながら歌を詠み続けた夫婦の愛の物語。

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歌に私は泣くだらう―妻・河野裕子 闘病の十年― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    歌人・永田和宏が、同じく著名な歌人で配偶者の河野裕子の生と死を見つめる一冊。乳がん発症と闘病、その間の苦悩、再発後、晩年に至るまで、まさに、生と死を見つめ、悲嘆から再生への道行きが綴られた一冊。最後の一首、「手をのべて」のくだりは心が揺さぶられます。

    悲嘆が恐怖に近しいということがほんとうだと感じ

    0
    2024年03月03日

    Posted by ブクログ

    本書の副題は、「妻・河野裕子 闘病の十年」である。筆者の永田和宏と妻・河野裕子は、いずれも有名な歌人である。河野裕子の場合には、歌人で「あった」というのが正しい。河野裕子は、2000年に乳がんが見つかり手術。それが2008年に再発、そして2010年に亡くなられている。副題にある「闘病の十年」は、乳が

    0
    2022年05月24日

    Posted by ブクログ

    ★5.0 2021.02.09

    歌人であり科学者でもある永田和宏氏とその妻の歌人河野裕子氏の最期の10年を綴ったエッセイと短歌の数々。
    壮絶と静謐という両極端を夫婦だけでなく家族で過ごす日々が書かれている。
    夫婦の深い愛が惜しげも無く描かれており、激しく心を掴まれるものだった。

    ↓↓↓内容↓↓

    0
    2021年02月09日

    Posted by ブクログ

    歌人である妻の乳がんの宣告、手術と恢復に向けた日々、そして転移・再発を経た死去に至るまでを、同じく歌人・科学者である著者が綴ったエッセイ集。

    随所で妻及び本人の歌が挿入されるが、その中には自身が病苦を抱える中で、自分の痛みを理解してくれないと映った家族をなじるような歌も多い。

    例えば、乳がんの宣

    0
    2020年03月15日

    Posted by ブクログ

    歌人河野裕子さんを私はこの本で初めて知りました。
    著者の妻である河野さんが胸のしこりに気づいた夜から亡くなるまでの記録。その闘病の過程にはあまりにも生々しい著者との葛藤もあり、読んでいて辛い部分もありました。それでもだんだんと自らの死を受け入れて心の均衡を取り戻していく河野さんの姿の美しいこと。

    0
    2019年12月01日

    Posted by ブクログ

    歌人であり細胞生物学者である永田和弘氏が、同じく歌人であり妻である河野裕子氏の闘病と死を看取った記録である。乳がんであることが分かった後、妻が夫を責めるところは読んでいても辛くなる。恐らく、河野さんも死を受け入れることが出来なくてどうしようもなかったのだろう。しかし、再発の時には覚悟して、最後まで歌

    0
    2019年05月04日

    Posted by ブクログ

    「歌は遺(のこ)り歌に私は泣くだらういつか来る日のいつかを怖る」
    泣いちゃうね。またいつか必ず開く本。いまはいっぱい。ありがとうございました。

    0
    2019年02月09日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに歌集を手にとった。言葉の持つ深さに驚く。わずかな言葉でも、こんなにも想いは届くもんなんですね。
    永田さん河野さん夫婦の愛情の深さに心温まりました。

    #読書 #読書倶楽部 #読書記録
    #歌に私は泣くだらう
    #永田和宏
    #歌集
    #2016年65冊目

    0
    2016年07月17日

    Posted by ブクログ

    河野裕子と永田和宏。
    歌人というのはすごい。短い言葉で日々の気持ちや出来事を切り取って保存していく。
    死が近づいて来る日々を、これまでの営みを、夫婦それぞれの目線で振り返る。
    当たり前の日常がありがたく感じられ、涙ぐみながら読んだ。

    0
    2016年01月20日

    Posted by ブクログ

    良書。筆者の、過去を振り返る冷静な描写と、闘病中、折々に詠まれた歌の躍動感が絶妙に織り交ぜられていて、過度に悲観的にもならず、楽天的にもならず、読みやすい。でも泣ける。歌人としても科学者としても一流の筆者ならではの一冊。

    0
    2015年03月07日

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