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Posted by ブクログ 2022年12月10日
すでに今年の3冊を選んでしまったあとだったので、ベスト5に入れようかと読み終わった今、思っています。
新型コロナが中国で発生した頃、遠くの出来事だと思っていたこと、ワクチン接種券の送付に関して、全国でどこが早いとか遅いとか住民は言いたい放題だったこと、ワクチンの開発認可に入手、複雑な事情がこれを読...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月07日
コロナ禍の今、この作品を読むと、これが25年近くも前に書かれていたことに驚く。
かたや新型インフルエンザ、かたや新型日本脳炎という違いはあれど、役所の縦割り、前例主義、事なかれ主義、利益重視の医療機関、ワクチン開発の闇、デマに踊らされる人々、自殺の増加、挙げればキリがないほどの類似性に、篠田節子の社...続きを読む
まるで現在の状況を予言したかのような小説、と聞いて読んでみましたが、あまりにも現実とリンクしていて驚きました。だいぶ前に書かれたお話なのに古さはあまり感じられず、一気読みでした。少し専門用語が難しいところもありましたが、今こそ読むべき一冊だと思います。
Posted by ブクログ 2017年05月13日
一度は制圧したはずの日本脳炎がなぜか近年になって復活し、法と制度の狭間で奮闘する保健センター職員面々のホラーサスペンス・ヒューマンドラマ。
2009年に新型インフルエンザが流行し大騒動になったが、それを予見するかのように執筆されていたのが驚きだ。
はるか昔に制圧したはずの病気が今になって流行した場合...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月26日
埼玉の住宅街で突然起こった日本脳炎大流行。
対策はワクチンしかないと踏んだ市井の人たちが自分の持ち場で働きまくるお仕事小説。
篠田節子自身が市役所出身の人だけあって、市役所時代に舐め尽くした辛酸の全てをぶちこんだような描写の数々がよかった。公務員とてたいへんに大変である。
20年前に読んだときは「...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月25日
日本脳炎が本作のテーマだが折しもコロナ禍で25年前の作品とは思えぬほどのシアルさで鳥肌がたった。文庫600頁ほどのボリュームで一週間かかって読み終えたがまだコロナが終息していない現代で願望も込めた祈りのような気持ちがこみ上げてきた。パンデミックが丁寧に作り込まれた作品の素晴らしさは巻末の海堂尊さんの...続きを読む
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