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Posted by ブクログ
以前読んだ詩人のアーサー・ビナードのエッセイにも言えるのだけれど、在日アメリカ人の書く文章には、当人の年齢に関係なく子どもの目線のような素直さが感じられてとても新鮮だ。育った文化風土が感受性に及ぼす摩耗の度合いの違いだったりするのかもしれないが、まずそこが面白い。そして、彼ら外国人の目から見て、東京が如何に緻密で精巧な生活サイクルをこなしているか、如何にストレスフルな都会生活を無意識に送っているかが照射され、今さらながらにギョッとさせられる。確かにこんな中にいきなり飛び込んだら頭痛にも悩まされるよな、と思わずにいられない。著者は意識的に「東京は世界で一番○○な街だ」という書き出しを多用してひとまずの類型化を試みながら、人口稠密の著しいこの街で東京人が編み出した様々な知恵や行動様式に驚き、それに対する東京人自身の無自覚を洗い出していく。スピード謝罪、脳内ナビ、空手チョップ、横目レーダー……苛立ちながら、共感しながら、異文化が間主観的に溶け合っていくひとつの様が鮮やかに見て取れる。
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