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前哨戦
今回は、国の代表選手を決定する魔術祭典選考の物語です。学院を舞台にほのぼのした内容だと思っていました。むしろ、選考の際に、システィーナが選ばれ、彼女の実力を誇示する退屈な回だと思っていました。しかし、早速、良い意味で期待を裏切られました。各章のタイトルが異様で、物語もどこか違和感がある書き回し、気づけば物語に引き込まれていました。展開の引き出しが多く、本当に飽きません。また、物語の所々に、何気ない会話、台詞でヒントを与えていく手法は流石です。ナムルス、ルミア、アリシア三世の正体などが確信できました。それに、最後に物語の重要人物が登場するのですから。そして、グレンもまた本作における重要な何かがあるのでしょう。意外な展開やシスティーナの成長を描きつつ、本作を進めていく手法は改めて見事でした。
それにしても、絶望的な状況でグレンの心が壊れかけていましたが、やはり、彼を引っ張り、支えるのは、誰でもないシスティーナなんですね。いくつもの修羅場をグレンと共に超えて、ヘタレだった彼女が、まさに相棒と呼べるほど成長していたのですから。彼女の魔術的な強さはもちろんですが、心の強さ、逞しさが一段と感じられました。グレンと共に在ろうとする彼女の姿は、やはり、本作のメインヒロインなのでしょうね。考えてみれば、3ヒロインの中で、最も登場回数が多く、活躍したのは彼女ですから、当然ですね。ルミアはあくまで救われるお姫様の立場として、作者は描きたいのでしょう。
前哨戦が終わり、舞台は学院からフェジテ、そしていつの間にか世界へ。第三部の終章へと突入する中、とんな展開が待っているのか待ち遠しいです。
[初読日不明・再読]
破天荒な魔導考古学者フォーゼル教授、ここに来てやっと登場、読むのを中断してしまった辺りに大分近付いてきました。
そして本筋は、魔術祭典のアルザーノ帝国代表選手選抜会、その裏で孫娘エレンを駒として強制的に時間ループを繰返し憔悴させ、その苦しみは共有せずに家格を誇示する結果だけを求める祖父ゲイソン…、読んでて胸クソ悪かった…。
でも、あのシスティーナがグレンの相棒として確固たるポジションになったのも、この辺りからだったんですね…。
未だ思い出せない事も多いですけど、次は魔術祭典が舞台となるのか?
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