大人ドロップ

大人ドロップ

495円 (税込)

2pt

3.8

彼女を好きだったのは「彼」だったかもしれない。

彼女と目があった瞬間、脳裏をかすめたのは高校生の頃の蒼い記憶だった――。
あの夏、ぼくは親友のハジメに頼まれて、クラスメートの入江さんと彼のデートをこっそりセッティングした。ところがその作戦が原因で入江さんをひどく怒らせてしまう。
ぼくと入江さんの間には微妙な距離が生まれ、その頃からどういうわけか彼女はよく学校を休むようになっていた。やり場のない気持ちを抱えたまま迎えた夏休みのある日、彼女が学校をやめる、という話をハジメから聞かされる……。
大人でも子供でもなかった頃の、みずみずしい記憶を鮮やかに呼び覚ます青春の物語。
カバーイラストは浅野いにお氏。

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大人ドロップ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    大人の階段駆け上る!

    2014年05月14日

    浅野いにお氏がカバーイラストを手掛けたということで手に取りました。池松壮亮主演の映画も話題の、大人の階段'を無理やり登ろうとする若者たちの心のモヤモヤを描く青春ストーリー。

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    Posted by ブクログ 2022年06月26日

    『記憶は記録じゃない、記憶は時にウソをつく』

    大人と子供という曖昧なテーマを軸に、高校生の時を振り返るように話が進む。全体的にシンプルで読みやすいけれど、強いメッセージ性もあって、読み応えがあった。

    私は読者を「わからせる」小説が苦手だ。高校生が達観したように語るのも違和感がある。ただ、前提とし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年02月21日

    物語の世界にどっぷり浸かったわけではないけれど、主人公の心情と自分の気持ちがところどころリンクして胸が苦しくなりました。

    一口に言えば(あくまで一口に言えば、ですが)入江さんとの「ありふれた別れ」の経験から、主人公は自分のことを「大人になったのだ」と思うようになります。
    しかし彼が本当に大人になっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月03日

    大人ドロップの世界観にはまって一気に読み切ることができました。時間はいつも進んでいて、待ってくれない。一年前の自分と今の自分は違うし、今の自分と一年後の自分もまた違うのだろう。周りにいる人も違うだろうし、常に同じものってないのかもしれない。
    青春がさわやかにえがかれていて、読んでいてどこか哀しいけど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    私の好きなタイプの小説。学生の恋愛ものと日常系が合わさった感じ。普通の日常の中に少しの非日常が割り込んでくる。その非日常はいつだって綺麗に見える。私もこんな経験してみたい

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    Posted by ブクログ 2016年10月10日

    大人ってなんだろう。その疑問を持つ儚さのある時期を描いている。でもその時期はもしかしたら終わってないのか、と思わせる。

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    Posted by ブクログ 2014年08月09日

    高校時代の男友達と女友達との青春の1ページ。好きなのかどうか自分の気持ちがはっきりわからない。でも最後にやっと自分の気持ちを見つけたらしい。誰にでもある似たような想い出

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