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彼女を好きだったのは「彼」だったかもしれない。
彼女と目があった瞬間、脳裏をかすめたのは高校生の頃の蒼い記憶だった――。
あの夏、ぼくは親友のハジメに頼まれて、クラスメートの入江さんと彼のデートをこっそりセッティングした。ところがその作戦が原因で入江さんをひどく怒らせてしまう。
ぼくと入江さんの間には微妙な距離が生まれ、その頃からどういうわけか彼女はよく学校を休むようになっていた。やり場のない気持ちを抱えたまま迎えた夏休みのある日、彼女が学校をやめる、という話をハジメから聞かされる……。
大人でも子供でもなかった頃の、みずみずしい記憶を鮮やかに呼び覚ます青春の物語。
カバーイラストは浅野いにお氏。
浅野いにお氏がカバーイラストを手掛けたということで手に取りました。池松壮亮主演の映画も話題の、大人の階段'を無理やり登ろうとする若者たちの心のモヤモヤを描く青春ストーリー。
Posted by ブクログ 2022年06月26日
『記憶は記録じゃない、記憶は時にウソをつく』
大人と子供という曖昧なテーマを軸に、高校生の時を振り返るように話が進む。全体的にシンプルで読みやすいけれど、強いメッセージ性もあって、読み応えがあった。
私は読者を「わからせる」小説が苦手だ。高校生が達観したように語るのも違和感がある。ただ、前提とし...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月21日
物語の世界にどっぷり浸かったわけではないけれど、主人公の心情と自分の気持ちがところどころリンクして胸が苦しくなりました。
一口に言えば(あくまで一口に言えば、ですが)入江さんとの「ありふれた別れ」の経験から、主人公は自分のことを「大人になったのだ」と思うようになります。
しかし彼が本当に大人になっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月03日
大人ドロップの世界観にはまって一気に読み切ることができました。時間はいつも進んでいて、待ってくれない。一年前の自分と今の自分は違うし、今の自分と一年後の自分もまた違うのだろう。周りにいる人も違うだろうし、常に同じものってないのかもしれない。
青春がさわやかにえがかれていて、読んでいてどこか哀しいけど...続きを読む
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