Posted by ブクログ 2021年11月21日
島耕作が、初芝に入社するところから始まる新人時代の話。
まさに昭和の新卒サラリーマンの仕事と日常である。自分はまだ子供だった頃だが、当時の会社員はこんな日常だったのかと興味深かった。新入社員というのは、会社での様々な矛盾などに悩みながら、時にはうまく立ち回り、時には失敗して主流から外れてしまったり色...続きを読む
古い時代の悪しき風習も、きちんと描かれます。高度成長期の華々しい所だけを、華麗に描くのではなく、この一巻から、不法投棄や縁故入社などの悪習も描かれており、清々しいだけではなく、心にしこりが残る考えさせられるストーリーは、流石です。
問題意識と、会社員としての成功が、セットで渦巻いて物語を推し進めてい...続きを読む
半世紀前の新入社員サラリーマンを題材にしただけあって、昭和の香り溢れる作品に仕上がっている。「ああそんな時代だったよな」とやや嫌な思い出が浮かんでくる。現在とまるで逆に「全社員が同じ考えを持って、心を合わせ一致協力して」という方法が主流で、違った考えを持った社員は疎外されていたな。
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