Posted by ブクログ
2015年05月07日
自伝を書いてくれと頼まれた筑紫が考えたのが,「自分と出会ってきた人とのかかわりを書くことで,自分の生きてきた一部分を示していく」というやり方だった。筑紫の言葉を借りると「他人様に読んでもらうほどのことはやっていない。それでも強いて何かを書くとすれば,自分が出会ってきた他人様のことしかないだろう―と...続きを読むいうものだった」。
他人様との貴重な出会いを導いてくれたのは,ジャーナリストとしての指名と言うよりも,文字通り,好奇心の旺盛さのなせるわざのような気がする。多士済々な面々との出会いは,その度に筑紫の懐を大きく大きくしてくれたようだ。
こんな本を読むと,「わたしの出会ってきた人は,どんな人だったのだろうか」と気になってくる。名前だけでも挙げてみると,少なからず,今の自分を導いてくれたことに気づくだろう。
既に個人となった筑紫の旅の中間報告です。