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IT革命の進行に伴い、いま暮らしと仕事のあらゆる領域でスピードや効率を求める勢いが加速している。だが、他方でその潮流への根本的な懐疑も確実に拡がっていよう。「秒」に追われるニュース・キャスターならではの痛切な問題意識に立って、「スロー」に生きることの意味と可能性を食生活・教育・旅などの具体例から考える。
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Posted by ブクログ
就職活動で焦っていたので、気持ちのバランスを取るために読んでみました。その名の通りスローな時間を求める本ですが、話はいろいろなところに飛び、食べ物や森林の話も出てきます。自分の人生を考える上で、こういう考え方もあるんだ、と発見が多かった一冊。
筑紫哲也さんというと、 「NEWS23」 「堅い」 という先行イメージが強かったのですが 「あ、すごいすごい、やっぱ、先をみているんだなぁ、すごいなぁ・・」 とおもった傑作です。 「スローライフ」そのものの起源や 「二宮尊徳」など、 おもしろい本ですよ。 「平日はなんだかいそがしいなぁ・・・」と嘆く...続きを読むあなたにこそ有用な一冊♪
2023.3 ・緩急自在にできることが大切、常にスローである必要があるわけではない。 ・岩手県は2003年に「がんばらない宣言」を出し、スローライフ県を目指した。 ・長生きできるのに、長生きしたいと思う人が少ない日本。
「グローバル化で人間は幸せになれるのか」「福沢諭吉の考え:多事争論の大切さ」「物事を一元ではなく二元論で見ること」「地産地消」「若者の食の荒廃」「フンデルトヴァッサーの日本の見方」「長寿と人間の豊かさ」「セクハラは定着したがエイジズムはしていない」・・・印象的な著者の視点をざっと挙げてみるとこのよう...続きを読むになった。 息が詰まる様な忙しさに生きている私たちにとって考えさせられるものばかりだ。 「スローライフ」を送る余裕が無い人も、最後の章の七つの望ましいルールだけでも目を通してみて欲しい。
モノと情報が溢れる中、分単位で忙しい毎日を送る。はたして我々の生活は豊かになったのだろうか?いったいどんな生活を理想としているのだろうか? 二宮尊徳の名言「道徳なき経済は罪悪である。経済なき道徳は寝言である」を、いまこそ各人が胸に手を当てて考えるべきであろう。
★日本やアメリカの状況を見ていると、もう確実にこれまでの価値観では立ち行かなくなってきているのを感じます。
タイトル通りというか… ゆっくり、ゆっくり読み進めた。 今の生活はあまりに気ぜわしい。 自分はあのゆったりした時間が持てて、ほんとによかったと思う。 スローへの共感は体験した人でないとなかなか難しいと思うが、 それをこちらが実践して興味を持たすことはできるかもと思った。 いい本ですよ。
[ 内容 ] IT革命の進行の下で、いま暮らしと仕事のあらゆる領域でスピードや効率を求める勢いが加速している。 だが、他方でその潮流への根本的な懐疑も確実に拡がっていよう。 「秒」に追われるニュースキャスターならではの痛切な問題意識に立って、「スロー」に生きることの意味と可能性を全国各地の食生活・教...続きを読む育・旅などの実例から考える。 [ 目次 ] 「それで人は幸せになるか」 スローフード、9・11、一神教 ファストフードの時代 寿司と蕎麦、そして「地産地消」 「食」の荒涼たる光景 小さな旅、スローな旅 失われた「子どもの楽園」 急ぐことで失うもの 「学ぶ」ということ 「スローウエア」「ファストウエア」 ロハスのすすめ、森林の危機 「木」を見直す 長寿と「人間の豊かさ」 スローライフ、北で南で 真の「勝ち組」になるために [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
私はマスコミが好きではありません。 何故かな?と考えると、理由は発言に責任を持たず、 ただ追い回して報道しているだけの姿勢がまざまざと見えてくるからだと思います。 そんな私が偶然本書を手に取りました。 これはマスコミなどについてを中心に扱った本ではないですが、 マスコミの中でも大きな影響力を持って...続きを読むいた方の本を読むなんて、 我ながら珍しいと思いながら読んでしまいました。 「常識を見直す。固定概念をゆさぶってみる」 スローライフとはただゆっくりと生活するのではなく、 「自分を持った」生き方を提案するものだと感じました。 日本はものすごい速さで戦後復興を果たし、 今の経済的地位を確立しています。 しかし、スピードに目がくらむあまり、 大切な何かを置き去りにしてしまったのかもしれません。 GDPは増大しました。 飢餓や衛生状態が原因で亡くなる方も減りました。 では、ここで聞きます。 「あなたは今幸せですか?」 気が付けば自分を持たず、ただ急な流れに流されていただけなのかもしれません。 ちょっと人生に迷ったり、人と違う思考をして悩んだりした際には、 本書をパラパラとめくってみると良いかもしれません。
タイトルに惹かれて手に取る。筆者の事は名前しか知らなかったけど、「惜しい人を亡くした」という言葉の意味をうっすら思った。文中に登場する忌野氏についてもしかり。 以下メモ ・9.11から教育まで、話が随分と多岐に渡っている。驚き。 ・割と柔らかい文体、各所説明が丁寧で読みやすい。 ・自在という言葉に、...続きを読む自らが在る、自らが決める、自発的である、という意味を見出す。まさにこの人自身の在り方なんだろうなあ ・緩急自在=スローとファストの在り方、バランスを自分自身で決める。という事か。 ・カウリスマキ、アンゲロプス等々、ちょっと気になってみたり。
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筑紫哲也
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