作品一覧

  • ニュースキャスター
    3.5
    1巻660円 (税込)
    初めて現場から語る「ニュースキャスター論」。かつて新聞、雑誌の記者・編集者であった著者が、テレビのニュース報道という未知の世界に飛び込み、そこで何を見、何を考え、何に苦悩してきたか。「ニュース23」の創設から現在に至る経緯を、自らの体験を軸に書き綴った迫真のノンフィクション。数々の事件、事故、災害、政局…。激動する時代と斬り結びながら、一般の視聴者には知ることのできないテレビニュース報道の舞台裏を活写する。そして、ニュースキャスターとは一体、何者なのか!?【目次】第一章 番組誕生/第二章 音楽の力/第三章 「北風型」と「太陽型」――インタビューの攻防/第四章 テレビは「小泉首相」を作ったか/第五章 「主持人」の周辺/第六章 大統領がやって来た/第七章 「モニカおばさん」のガツン/第八章 「赤い皇帝」の椅子/第九章 世界が変わった日/第十章 「多事論争」のできるまで/第十一章 TBSが死んだ日――オウムビデオ事件をめぐって/第十二章 神戸震災報道/第十三章 ただの現在にすぎない仕事/あとがき
  • 若き友人たちへ――筑紫哲也ラスト・メッセージ
    4.1
    1巻715円 (税込)
    愛国主義は悪党の最後の隠れ家である。本書の中で筑紫さんが語る言葉の一つである。誰もが反対しづらい美辞麗句、思わず振り向いてしまう大きな声には注意が必要だ、という意味である。2003年から2008年にかけて、筑紫さんは早稲田大学と立命館大学で主に大学院生に向けた講座をもっていた。その中で再三伝えようとしたのは、情報や情緒に流されることなく自分の頭で考えることの素晴らしさであった。この一連の講義録をもとに、本書は構成された。「若き友人」を「日本人」と置き換えてもいい。筑紫哲也さんからの最後のメッセージである。【目次】「まえがき」にかえて/若き友人への手紙/第一章 まず憲法について話してみよう/第二章 そもそも日本人とは何者か/第三章 二つの日本人論を読む/第四章 沖縄から日本が見えるか?/第五章 さまざまなメディアを歩いてみよう/第六章 雑誌と新聞をめぐる私的ジャーナリズム論/第七章 国家、この厄介なるもの/第八章 教育こそが国の基本である/第九章 「知の三角形」という考え方/第十章 この国がおかれている現実を見つめる/第十一章 そして、この国の行方は……/「あとがき」にかえて/思い出す事など
  • 旅の途中 ジャーナリストとしての私をつくった39人との出会い
    4.7
    1巻999円 (税込)
    2008年逝去した著者の半自伝的書籍が待望の文庫化。巡りあった人々を描きながら、自分のジャーナリストとしての軌跡をつづる。そのジャーナリストとしてのあり方、考え方は、日本が混迷している今こそ、一層心に響く。

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  • スローライフ
    3.9
    1巻616円 (税込)
    IT革命の進行に伴い、いま暮らしと仕事のあらゆる領域でスピードや効率を求める勢いが加速している。だが、他方でその潮流への根本的な懐疑も確実に拡がっていよう。「秒」に追われるニュース・キャスターならではの痛切な問題意識に立って、「スロー」に生きることの意味と可能性を食生活・教育・旅などの具体例から考える。

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ユーザーレビュー

  • 若き友人たちへ――筑紫哲也ラスト・メッセージ

    購入済み

    簡単に希望をくれない本書

    究極的な「答え」が何も書いてない。
    良い本である証拠でしょうが、最終的に答えは自分で見つけろと言われる様で、分かりやすい希望は本書にはありません。
    他国を知らず何とも言えないのですが、少なくとも日本の社会システムとして常に贄を求めている部分はある、なので若者が幸せを求める心をそれ自体不遜と感じてしまいやすい……かもしれない。

    #深い #タメになる #じれったい

    0
    2025年07月26日
  • 若き友人たちへ――筑紫哲也ラスト・メッセージ

    Posted by ブクログ

    読みやすく、勉強になった。
    出来ればもっと早く、この本に出会っていればと思いました。
    物事の本質について伝えている内容は、ファクトフルネスやスマホ脳にも共通する部分があります。
    やっぱり大切な事は普遍的なんですね。

    0
    2021年06月08日
  • 若き友人たちへ――筑紫哲也ラスト・メッセージ

    Posted by ブクログ

    テレビで観ていた著者をより知ることが出来たと思う。
    イギリスの文学者サミュエル=ジョンソンの言葉"愛国主義は悪党の最後の隠れ家である"
    著者が映画に精通しており、年間400本も見られているとは知らなかった。
    疑うことを忘れてはならないと心に刻む。
    大学、大学院は疑うことを学ぶところだと書かれている。
    あとがきにかえて著者が16歳の頃に書いた自叙伝が掲載されていた。
    しっかりした文章で何とも感心する。
    亡くなって2年。今の世を見たら著者は何と言うだろうか。

    0
    2018年11月23日
  • 旅の途中 ジャーナリストとしての私をつくった39人との出会い

    Posted by ブクログ

     自伝を書いてくれと頼まれた筑紫が考えたのが,「自分と出会ってきた人とのかかわりを書くことで,自分の生きてきた一部分を示していく」というやり方だった。筑紫の言葉を借りると「他人様に読んでもらうほどのことはやっていない。それでも強いて何かを書くとすれば,自分が出会ってきた他人様のことしかないだろう―というものだった」。
    他人様との貴重な出会いを導いてくれたのは,ジャーナリストとしての指名と言うよりも,文字通り,好奇心の旺盛さのなせるわざのような気がする。多士済々な面々との出会いは,その度に筑紫の懐を大きく大きくしてくれたようだ。
    こんな本を読むと,「わたしの出会ってきた人は,どんな人だったのだろ

    0
    2015年05月07日
  • 旅の途中 ジャーナリストとしての私をつくった39人との出会い

    Posted by ブクログ

    なんと幅広い人脈なのだろう。筑紫さんのお人柄がわかります。
    どれもこれも印象深いエピソード盛りだくさんだが、特に頭に残っているのは、 豊平良顯氏の言葉。
    「一方に圧倒的な権力を持つ統治者がいて、他方に基本的な権利を奪われている被統治者がいる。その双方の言い分を平等に並べて伝えることのどこが公正なのか。圧倒的に弱い立場に新聞が立つことが、この不均衡を少しでも改めることに役立てば、それが公正というものではないか。」
    折りしもこれを読み終えた日の週刊金曜日は筑紫哲也さんの特集。

    1
    2013年10月28日

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