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Posted by ブクログ
やはり解決しない、でもそれぞれが何かを学び、傷跡を抱えて前を向いていく、宮本先生ならではの物語、響く。
上巻の抜書きは、ガガーンと生まれてこの方の疑問への答えだったし、下巻にも、「人間は変われない生き物なのだ。自分の人生を決める覚悟は、一度やにどの決意では定まり切れるものではない。何度も何度も、これでもかこれでもかと教えられ、叱咤され、励まされ、荒々しい力で原点にひきずり戻され、そのたびに決意を新たにしつづけて、やっと人間は自分の根底を変えていくことができるのだと思う」とねー。
骸骨ビルと呼ばれる堅牢な建物で戦災孤児を育てたふたりの男。まだ生きるそのひとりと、彼を慕う中年になった孤児たちを立ち退かせるべく派遣された、これまた中年男のストーリー。
概要に「青年」とあるのは間違いぞ。
登場人物が多く話があちこち飛ぶけど、厳選されながら、研ぎ澄まされた、みたいなキツさのない優しい文章で、ゆるゆるまとめていくこの手腕。
あちこちにはさまれるお料理も美味しそう。
何か、温かいお椀をゆっくり味わった気持ちです。
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