炎陽を撃て

炎陽を撃て

小説・文芸
2,640円 (税込)

13pt

4.8

1947年初夏、中国山西省。敗戦から2年。だが、加藤道雄の戦いはまだ終わっていなかった。日本軍司令部が国民党軍と結んだ密約により、国共内戦に身を投じているのだ。出口のない戦いに身を置く彼のもとに、坂木少尉と名乗る男が特命を携え現れる。任務は、軍事機密を握ったままチベットで行方不明になった米国人の捜索と奪還。共産党軍や米軍との戦闘が予想され、監視役として国民党軍も同行するという。かき集められた元日本兵たちは隊商に紛れて聖地へと潜入。過酷な環境に苦しみながら、ついに首都ラサに到着するが……。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    炎陽を撃て
  • タイトルID
    :
    20194461
  • 電子版発売日
    :
    2026年08月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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炎陽を撃て のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    上田さんの他の小説のようなスパイものなのかと思って読み始めたら、惨たらしい敗戦直後の厳しすぎる密命を受けた日本人部隊の話でした。フィクションとはいえ、第二次世界大戦が原爆投下で終焉を迎えたことは実際のことだし相手国の軍人が同じ様に苦しんでいたであろうことも本当のことです。
    戦争は人間の身体を傷つけるだけではなく生命もろとも、精神をも破壊してゆく怖ろしい悪だということ、改めて考えさせられた。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    核研究の重要な秘密を持った科学者ウェズリーが隠れるチベットに、終戦を迎え帰国出来るはずの道雄は坂木により強引に捜索に駆り出された。
    中国成都から標高4000メートルを超える剣山を超える難関の描写が生々しく、加えて国民党軍、共産党軍、アメリカ軍が三つ巴のようにウェズリーを奪還しようとする場面には緊張感があり肉体的な痛さを感じる。
    戦後も謂れなき命令で戦争を継続強いられる側と、富を収奪しアメリカ軍や政治家と優雅に暮らす谷野の対比が、理不尽であるだけに坂木や道雄に気持ちが寄っていく。
    核を持つ危険性など場面は戦後2年目でありながら、現代の立場からも納得できる作者の想いが伝わる熱い言葉に、敗戦の8月に読んだ本書は深く心に残る一冊だった。
    虐げられる人間が生き残るために、殺人を必要とする戦争の無慈悲を痛感させられた。

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1945年の敗戦後も、多くの日本兵が武装解除されずに中国大陸に残留させられ、第二次国共内戦に組み込まれて戦わされた歴史的事実
    残留を余儀なくされた日本兵たちが置かれた過酷な状況は筆舌に尽くしがたく、生き延びて帰ることが叶った人たちがいる一方で、それすら叶わなかった多くの命がある
    情報も操作されていただろう
    なにも知らされないまま、自分の意思とは関係なく、先も何も見えない暗黒の只中で、問うことも許されずに

    だけどわたしは、問うことができる
    こうして知ることで考えることもできる
    僅かでも何かを未来に繋げることができるかもしれない

    0
    2026年09月24日

炎陽を撃て の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    炎陽を撃て
  • タイトルID
    :
    20194461
  • 電子版発売日
    :
    2026年08月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    12MB

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