無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極めるこの女はタダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは? 一気読み必至の「痛快フィールドワーク小説」!――「味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを」
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
胸糞悪い事件やくだらないマウント合戦、あまりに華美が過ぎる生活を演出したようなSNS投稿ばかりが目について疲れる近頃。
お金目当てには違いないのだけど、釣った魚に餌をやらないことをしないというか一応夫婦としての自分の役割は弁えていたり嫌々でもなく普通の夫婦生活としてセックスも日常にあるし、コロナ禍をチームとしてふたりで乗り切った達成感や最期まで面倒は見る意思を持っているようで夫に対して愛はそれなりにある菖蒲の語りが面白い。
グルメものとしてあらすじされているけど、
人生を楽しむための本質は高価なブランドネームばかりではないことと自分ひとりのためにどう生きるか主体的に選択していけると良いよねって言い切っている内容でとても良かった。
サクッと読めるボリューム感だから、読書のハードルをグッと下げて楽しめる。この作品は特に気軽に読んで欲しい。
スマホから目を離して、たくさん本を読んで美味しいものを食べて適度に働いて自分の好きなことを徹底的に探しに行こう。
Posted by ブクログ
正直に言おう。半分くらいまで読んだとき、確かに私は「もう読むのやめようかな」と思った。何故か?いろんな意味で、小説…文学らしさがないからだ。他の人も言っている通り、どちらかと言えばエッセイに近く、地の文もあえて悪く言えば下品でイマドキな表現が多い。そしてこの小説、盛り上がりという盛り上がりはない。菖蒲の日常を淡々と見せられ、たまにそのパッキパキさが垣間見える、フィクションエッセイだ。
作者の方は若い人なのか…?と調べてみれば自分より年上であった。なんて…若々しい感性…と感心してみると、不思議とこの主人公を受け入れやすくなって、またページを進められるようになった。解説にもあったが、綿矢りささんの経験も落とし込んだ部分もあるようで、なるほど、中国文化の妙なリアリティに納得する。
のんしゃらりーな場面も確かにパキパキで良いのだが、個人的に印象に残ったのは最後の場面だ。最後の最後に、ちゃんと人間らしさを見せてくれる菖蒲に、「ああ、血が通ってるんだ」なんて場違いな感動を覚えた。造り物のキャラクターに対して、こんな風に感じることって実はあまりない。
痛快なんて単語で表現されているが、これは強い主人公が、実はちょっぴり弱くて、それを再認識してまた強くなるような、泥臭い話じゃなかろうか。
一人の人間を見た。そんな気持ちだった。
Posted by ブクログ
主人公のあやめ、ファンです。めっちゃ好きです。
多分MBTIはエンターテイナーやと思う。
あやめ!行け!もっともっと!って心の中でずっと思ってた。
トッピングのチェリーだけつまんで食べてきた人生。このままではいつかうまくいかなくなるなんて、私でもなくても分かることだ。
でも大丈夫、私が私を見捨てる日は永遠に来ない。
この言葉が好き。ESFPすぎ。
きっと、素の自分を知って認めてあげれたらみんなそれがいい、それだけなのになかなかできないよね〜。嫌われたくないし、いい子のフリしてたら損することないからね。でも、得することもない。それでいいのか?面白いんか?全然楽しくなさそうだね。って言われ続ける本だった。
自分を認めて、自分が好きで、何よりも自分を大切にしている人はかっこいい。それをどんな時もできる人は、きっと孤立してしまうこともあるんだろうけど、まあどうせ最後は一人なんだから、もったいないことはやめようぜ、しょうもない!ってあやめに背中を押されました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。