あらすじ
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極めるこの女はタダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは? 一気読み必至の「痛快フィールドワーク小説」!――「味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを」
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Posted by ブクログ
面白かったー。痛快!愉快!!
20代の頃に読んでたら、菖蒲のこと理解できなかったかもしれないし、むしろ嫌悪感を抱いたかもしれない。でも、自分も大人になったことと、コロナによるパンデミックを経験して、人生楽しまないともったいない!時間と体力とチャンスは有限であることをつくづく実感させられた今、自分の価値観とかマインドがだいぶ変化したと思う。今やりたいことできることを、お金がかかってもやっていこうって思うようになった。だから菖蒲の気持ちにすごく共感したし、だからといって菖蒲のようにはなかなかやりたい放題できなくて、読んでいて自分の代わりに楽しんで人生を謳歌している菖蒲を見てとても爽快な気分だった。
Posted by ブクログ
コロナ禍の中、夫56歳のいる中国北京へ行く。
隔離期間を経て北京を堪能する菖蒲(あやめ)36歳の話。
夫は3年も北京にいるのにいまだに馴染めず、憔悴。
菖蒲は観光、ショッピング、夫婦ともコロナになりヨロヨロだったり、春節を遊び尽くしたり、珍しい食を楽しんだり、大学院生の男の子にちょっかいだしたり、と忙しい。
菖蒲は自由で、何にでも慣れて、すぐに順応するし、何でも受け入れる懐の深さがあるし、観察眼もあって、言うことは言うけど、簡単に怒らない忍耐強さも持ち得てて、なんか勇ましくて痛快。読んでいておもしろかった。
北京話がちょうど良いいい塩梅で繰り広げられているのもよかった。
私は菖蒲のようなタイプではないので、こういうタイプの人を羨ましいと思ってる。
続編があるなら読みたいし、菖蒲にまた会いたい。
Posted by ブクログ
私は菖蒲の性格や人生、生き様を、正直に言うと好きになれない。みんなが菖蒲みたいに生きられたらいいのに、とは思わない。きっと友だちにはなれない。
でも小説だからこそ、見知らぬ土地で力強く生きていく菖蒲の日常は知らない世界を覗き見しているようで面白かった。
みんな好きに生きる権利がある。そう考えるのは全然間違ってない。
そう思える菖蒲はかっこいいと思う。
『でも、大丈夫、私が私を見捨てる日は永遠に来ない。』この文章が、ふとした時に私の心の中に浮かんでくる。
Posted by ブクログ
世界99を読んだ後だったので、何か軽めで明るい本が読みたい…と思い、手に取った。帯の文句と装丁のウェイウェイ感を信じて読み始めたけど、最初から最後まで期待を上回るウェイウェイ感ですごく面白かった。まず最初の女子会のシーンから楽しい。ほぼ嫌味だけで構成されたマウント合戦で、いいぞもっとやれという気分になる。主人公の菖蒲は、2人からの嫌味をものともせず、ちゃんと嫌味でやり返して、颯爽と北京に出発。中国というアクの強そうな国での生活、しかもコロナ禍という結構な状況でも、そんなの関係ねぇウェーイみたいな感じで、豪快に遊び尽くしていく。面白くて、読んでると勝手に元気になってくる。途中のSNSでの誹謗中傷について持論を展開している場面など、軽々しいように見えて的を得たことを言っていて、名言がたくさんあった。菖蒲からしてみれば、私が日頃思い悩んでることもきっとバカバカしいんだろうな〜と思うと、すごく心が軽くなった。心にイマジナリー菖蒲を住まわせたい。仲里依紗主演とかで映画化されないかな。しんどい時にまた読み直そうと思った。
Posted by ブクログ
ー私にとっては最高の中国体験記&バイブル。
中国ってはちゃめちゃに面白いんですよ、、、。
行ったことのある人には、この本は最高の体験日記なわけです。つまり私です。笑
隣の国なのに全然違って、気取らなくて、時にはあたたかくて、人に優しくて、でも交通状況は滅茶苦茶で、日本人からしたらぶっ飛んでて、なんかハマっちゃうんですよね。
そして、こんな痛快な小説(というか主人公のキャラクター)久々に会えたかも。
実際に行ってみて体験できたことが、綿矢さんみたいにキレッキレの文章で書けたら最高なのになぁ、と思わずにはいられませんでした。
「客からのプレゼントを売って自分の好きなものにかえる錬金術」とか、「平均的な事象にまみれた日本」とか、北京ダックのことを「死んでるトリ」とか「脳が味になるなんてスゲエ」とか、、、笑
この感じたまらないです、、、!私もこんなふうに生きたい!
同じような体験をしてるのに、主人公が生物学的に私よりニンゲンとして勝りすぎてて、差をありありと感じました(笑)
Posted by ブクログ
北京に住んでいたのであの何とも言えない活気と混沌とした感じがひしひしと伝わってきて楽しすぎた。個人的に菖蒲がどんどん街に繰り出して、異文化を受容していく感じも好き。
ぶっ飛んだ北京生活の中にも真理を突く言葉も多々あり、感心してしまうのでした。
Posted by ブクログ
菖蒲の強さと、自分の意思を貫いているような生き方に圧倒されて楽しかったー!
圧倒されながらも、やっぱり弱い部分も最後にはちらりと見えて、人間味がすごくて、小説を読んでいるというよりもエッセイを読んでいる感覚に近く感じた
中国に対するふわっとした印象しかなかったものが、この一冊を通して「やっぱりそうなんだ」と思う部分と、「そんな文化もあるんだ」という部分、どちらも読み取れて、行っていないのに少し中国を知れた気にもなった
菖蒲の一言一言が強烈なんだけど、分かりやすくてはっきりしていて、印象に残る言葉ばかりだった。特に印象に残ったのは、
⭐︎「良きにつけ悪しきにつけ、結論がもうほぼ出てるのに悩んだりする人って不思議。ーーー結局やるくせに、しらじらしい。心から悩むなんて、何の意味ある?」
⭐︎「その点私は面の皮が厚いから煙たがられたりもするけど、こういう時は全然へこたれない。」
⭐︎「私だって世界にたった1人の大切な赤ちゃん、せっかく生まれたんだからこのラッキーを味わいつくさなきゃ」
なんかちょっと自分の母を思い出した
起きてもないことで悩むなって散々言われたし、周りの目を気にしないあの母のマインド。(笑)
ラッキーを味わいつくそう精神は取り入れていきたい✌︎
Posted by ブクログ
ナツイチ積読消化
自分の人生を楽しむ女性のたくましい生き方が爽快だった!
まだまだそんな生き方で突き進んでいく菖蒲の人生のほんの一部を見せてもらったと思える。
愛があるから互いの人生に譲れないものについて伝えて話す。そこが大人の恋愛だなーと感じたり
中国の風景や食べ物の描写がストレートに伝わって、旅行に行った気分になりました
完全勝利法のくだりは、現代人の永遠のテーマだなと思う
元気がほしいときにまた読みたい本です
Posted by ブクログ
主人公の性格は現実世界にいたら好きになれなそうだなって思うけど、一人で生きていこうとする強さと鋼のメンタルに勇気づけられた、自分自身の気分が落ちる度に読みたいなって思う1冊
Posted by ブクログ
海外あるあるエピソードで、
わかる〜!と共感できる部分があり、
所々、笑ってしまう場面がありました。
北京には行ったことがなかったので、
「北京ってそんな感じなんだ〜。」
と勉強になりました。
海外慣れしてる方や北京という地域はどんなところなのか?好奇心旺盛な方には楽しめる本だと思います。
152ページしかないので、
さくさく読み進めることができました。
Posted by ブクログ
北京の文化とか面白いし、ご飯の描写がおいしそう。菖蒲はマウントゴリラかつおもしれー女なのに、玉なしで生きていけないレールの上にいるのがもったいない。
Posted by ブクログ
良い。
作者の文書力、感性を感じる。北京に長期滞在したのだろうか。でないと感じられないエピソード。
私とは全然合いそうもないもない主人公。人生楽しんだ者が勝ち。そこにプライドがある。
Posted by ブクログ
菖蒲姐さん、凄すぎる!
どこにいても誰に対しても、物怖じせず自分がやりたいことをやる。どこででも生きていける強さがかっこいい。
自分の軸を持って、他人のせいにせず、自分の人生を生きることが幸せなのかもしれないなー、と、どうしても他人の目とか世間体を気にしてしまう私は思ったり。
菖蒲姐さんのようにもっと自分らしく、図太く、しなやかに生きてみたい!と思えた。
Posted by ブクログ
ストーリーの面白さは、正直普通。
ただ、主人公のキャラクターや、主人公を通して伝わってくる著者の哲学が良い。
シンプルで強い。
特に女性には刺さるのではないか。
途中までは売ろうと思っていたが、最後の畳み掛けが気に入り、売らずに本棚に入れた。
Posted by ブクログ
所々ププッと吹き出しながら一気読み
W杯の蒙牛広告の件、解決
もう終わるの?早くない?となった
ショウブ姐さんがかき乱してるところもう少しみたかった
Posted by ブクログ
普段ミステリーばっかり読んでいるんだけど、紹介文の「愛犬ペイペイ」のセンスに一目惚れ。友達が気になってるって言っていたのとナツイチのよまにゃしおりが欲しくて購入!
感想。めっちゃ面白い!
主人公が強烈で爽快でサイコー。
やっぱり精神がタフな人間が勝つなって思った。
もうダメだ……ってときにムカつくやつの顔思い浮かべて奮い立つの戦闘狂すぎる笑
ホステス上がりで金持ちの旦那と年の差婚か、それっぽいなー、って思ってたから、旦那を思いやったり、支えていくっていう気概に失礼ながらもちょっとびっくりした。
最後の、これからもやっていけると思ってたよ、が切ない……。
字で異国をサバイブする様子を味わえるの気持ちよすぎた。
Posted by ブクログ
「マウンティングし合ったり暗にけなしあったりしている」っていうけど思いっきりストレートにけなし合ってて笑った。女って。
ぺぺとペイペイがごっちゃになってペイペイ統一とか
「の」の有名さに嫉妬。とか
菖蒲の感性はどこまでも私にはないものの塊だった。特に食べることに関しての姿勢は「食べることは生きること」を体現している。
この一貫した芯のぶれなさが爽快。
Posted by ブクログ
よくある海外行って人生観が変わる系の話と真逆で面白い
別に褒められた性格じゃないけど、主人公の何処に行っても何をしてても誰といても変わらない筋の通ったパッキパキの強さが癖になる
Posted by ブクログ
表紙&タイトル最高
ペイペイめっちゃいいな
暴れ回ってるくせにトイレだけはちゃんと出来るという要領の良さ
日本の住みやすさは最高だと思うが刺激は少ないかもなぁ
自分に合う国民性が世界のどこかにあるかもしれないのおもろい
Posted by ブクログ
なんだか主人公がものすごく前向きな方っぽい。自分は自信のないネガティブな人間だという自覚があるので、全く正反対の女性の強烈な光に目を焼かれたいと思いこの本を手に取りました。
あんま夫のこと愛してないっぽい?ワクチンも打ってない?浮気?と主人公にはあまり共感できない。勢いすごい。
150ページと話自体は短いですが、だからと言うより彼女の勢いがすごくてあっという間に読み切った。
「だとしても知らない。未来の私は今の私じゃない。私はいつでも、今の私の方が大事。」
それは違うと言う人もいるかもしれませんが、自分は主人公のこの考えになんだか救われる気がする側。
Posted by ブクログ
芯がある駐在妻、人生楽しんでる?!
どこでも楽しめる精神にマウント。
最後に気づく大切なこと。
「シャネルも持たない女も磨かずに、この私のままで、永久に世界を完全勝利するの」
短い中にぎゅっと詰まってた。
Posted by ブクログ
菖蒲さんの強メンタルっぷり、同じ女として憧れる!
図太く楽しく「自分が一番」で生きていけばハッピーじゃん、そんな女のコロナ禍北京滞在記。
小説なんだけど、まるで綿矢りささんの北京旅行記かと思ってしまうようなリアルな北京の描写がとても楽しい。
中国語の単語も頻出するのだけど、一度見ただけじゃ覚えられなくて毎回ルビが欲しい気持ち……!
真冬もコロナ禍も何のその、強気に北京の暮らしを過ごしていく菖蒲さんだけど、一方で高級なブランド物を纏うことで見知らぬ人にまでマウントを取らないと悔しがる一面もあり、完全無欠というわけではないのが主人公として魅力的なところ。
私はどちらかというと繊細な夫(名前すら出てこない、よね?)の性格に近いので、菖蒲さんのように生きられたら〜!と思いつつも、やっぱり無理かも〜!という気持ちになりました。笑
でも、「女がナメられるのは泣いたときと怒ったとき」みたいな刺さったワードだけでも覚えて生きていくとします……!
Posted by ブクログ
元ホステスのあやめは旦那に付き添い北京に行ってもパッキパキ
人間やっぱり思い切りと自分を信じる力があれば強いんだなと痛感させられた
周りの人間には迷惑をかけているかも知れないけど間違いなく主人公あやめは幸せを誰より感じる事が出来ているだろうと思った
作者の綿谷さんの実話というわけではなく、きちんと主人公のあやめという人間で話は進んでいくけど、解像度が高く綿谷さんの伝記?と思えるくらい
あやめの喋る「」ではない、ナレーション部分が喋り口調で書かれている所は綿谷さんが前面に出てきている感じがしておもしろい
あやめの人間性の参考にしたい部分とそうじゃない部分を見る事が出来て少し自分の人間性がカスタマイズできた気がした
Posted by ブクログ
たしかに自分が好きじゃないとここまで行動力がないかも知れない
そして最後のあの行動はできないかも
大学生カップル、夫、色んな人を巻き込んでも自分を貫くのはカッコいいがやはり危ういなと思う
そしてペイペイはあのままでいてほしかった
Posted by ブクログ
昔から綿矢さんの比喩表現が大好きで、どの作品もページをめくる手が止まらなかったけど、この作品はあまり進まなかった。
主人公は魅力的だし、好きな表現もあったけど、わたしが全く中国に興味のないことがわかった。
日本で食べる中華は美味しいけど、本場のを食べたいとは思わないし、北京ガイドブックのような本作は自分とは合わなかった。
Posted by ブクログ
軽い。一瞬で読める。帯の宣伝は大袈裟すぎる。でもまあ読後感は良いし、颯爽としてる。
しぶとく力強く毅然としてる主人公の最後の決意、これが私には地味によかった。そう、自分に自信がないから普遍的な価値のあるとされているもので武装しようとしてしまう。私もそうだなー。
Posted by ブクログ
普段読まないジャンルを読んでみようかな~と思って手に取ってみたり。
……いや、想像以上に「スゴイ」な!(笑)。
道中とか色んな話にツッコミどころはあるんだけど、「男も高級バッグも経歴も魅力も持っていないのに勝ってるのが(中略)一番強いんだよ」という落としどころに対して僕の苦手な女性観が出てて笑っちゃったな。
彼女にとって「男も高級バッグも経歴も」同じように他者に勝つための道具であって、最終的には「持っていないのに」勝つというところまで行ってしまう。つまり他者に”勝つ”ことが目的なんだよなー。
まぁそれも悪いことではないんだけどね。
つーかこれは小説の皮を被ったエッセイなのでは……?と思うほどに主人公に人間性を感じたな。なんというか、痛快というよりも生々しいという言葉が合うかもね。