ペットの寿命。死後の世界について。宗教の役割。戦争や大量殺戮が起きる理由。殺人事件はなぜニュース・バリューを持つのか。細胞不死のメカニズム。人生で残された時間の量――煩悶を繰り返すドキュメンタリー作家が、死に関する様々な事象に想いをめぐらせ、考察し続けた数年間の記録。東日本大震災後に執筆された「震災、受賞、父親の死」も収録。
Posted by ブクログ 2014年12月31日
オウム真理教のドキュメンタリ映画『A』、『A2』を撮ったドキュメンタリ映画監督森さんの連載エッセイ集。
タイトルは"メメント・モリ"="死を想う"、から取っている。だったら『メメント・モリ』にしてしまえばいいんじゃないかと思うが、「モリ=森」なので、何かを掛...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月20日
久しぶりの森達也。本作で12冊目。結構読んだな。
主として生命・死をテーマとした文章を書き連ねている。
タイトルのメメントは、ラテン語の「メメント・モリ=死を想う」から来ているから、
そのテーマ設定も頷けるところである。
善人が大量虐殺を犯す、仮想的が先制攻撃を正当化する等、
いわゆる森節は健在...続きを読む