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情と粋がたっぷりの、注目シリーズ第2作! 〈あだ惚れ〉とは、むなしい恋のこと。登鯉の幼なじみの芸者ちょん太が、亡くなった花魁・髑髏太夫の男に恋心を抱く(「裾風」)。13歳の時に天狗にさらわれ戻ってきたという、国芳の女弟子芳玉。その天狗が現れたときの、芳玉の気持ち(「馬埒」)。国芳と北斎とのたった一度の邂逅(「畸人」)。夫婦にと薦められた武士をめぐる登鯉の、心の動き(「桜褪」)。高野長英の脱獄で見せた、遠山の金さんの心意気(「侠気」)。注目のシリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
シリーズ第2巻もたっぷりとした余韻に。 副題のように、今回は恋がテーマ。 国芳のむすめ、とりの恋もそうだが、国芳が愛してやまない心の師匠葛飾北斎との縁も。 北斎が愛したが、その愛ゆえに道をはずす孫、仁三郎。 その仁三郎の背中に紋紋の刺青の下絵を書いたのが国芳。 それがゆえに、北斎は国芳を遠ざける。...続きを読む 遠山の金さんと幼馴染という国芳の縁も。
あまりに面白いので わざと、時間をかけて 読み進めています ある素敵な「本読み友だち」から これ いいよ ただし 読みだしたら止まらないよ と 言われていたのですが 本当に その通り だから わざと 一章ずつ ゆっくり たっぷり ページを繰ろうとするのだけれど … 杉浦日向子さんの「百日紅...続きを読む」が また違った視点で見られたり 三谷一馬さんの「画集」を もう一度、繰ってみたり 江戸の下町の暮らしに 心地よく誘ってくれています
国芳一門のシリーズ二巻。 男には惚れても、一緒になりたい男には手が届かなくてもどかしい、女っ気というよりは男勝りの江戸っ子気質は親父譲りの国芳の娘、登鯉。 うちの娘を武家にやれるかと息巻いていた国芳だったが、最近はやけに登鯉の縁談を気にするようになってきた。 というのも、北斎の家に訪問し、...続きを読む北斎の娘お栄を見て以来この調子だ。 お栄は親と同様に絵で生きていたが、すでに生き遅れの女になり、国芳はお栄に登鯉の行末を見たのだろう。 登鯉を誰かに嫁がせようとする国芳一門に対して、登鯉は苛立ちを隠せない。 北斎の娘、お栄と国芳の娘、登鯉が揃って屋根上からの火事場見物してるところが面白い。 江戸末期は北斎、国芳、国貞、広重の爛熟期の浮世絵師たちが、揃って下町に住んでいた時代だ。 そんな浮世絵師たち、江戸っ子たちの交流があったのかもしれない。
登鯉ちゃん、おきゃんだなあ、やっぱり可愛いなあ。 すぐ寝ちゃう登鯉ちゃん、侍を好きになっちゃう登鯉ちゃん、寂しさと強がりの登鯉ちゃん。 お玉ちゃんの話も切なかったし、お栄さんもいぶし銀で良い。 女性にばかり目が行くのは、私の問題か著者の問題か、それともキャラクターの賜物か?
シリーズ2作目。面白ーい!べらんめぇでどたばたな話なのに、なんだか切なくなったり。いいなぁ、河治さん。今回は北斎の娘お栄も登場。お栄とは朝井まかてさんの「眩」で仲良く?なったから、出てきてくれて嬉しい!国芳も北斎には頭が上がらなかったんだな。
幕末の事件にからみながらも,江戸っ子軍団国芳一門,面目躍如の活躍ぶり.登鯉の恋模様や国芳の北斎への憧れなど,微笑ましいものもあれば,高野長英の脱獄がらみの話もあって,中身の濃い短編集.各編の挿絵がまたいい.
「侠風むすめ」の続編。 あいかわらず、登鯉さんは絵より男に気持ちが向かっています。 そしてもてもて。 このシリーズは、登鯉さんの恋バナがメインだと、あきらめました。
ちゃきちゃきの江戸っ子群像劇、という体の第二巻。 歌川国芳の娘、登鯉が主人公、ということで、 彼女が中心ではあるのですが、 徐々に周りの人物それぞれのドラマも描かれ始めます。 一巻にちょっと「名前出し」していた登場人物のドラマなども動き出し、 さあ面白くなってきたぞ!という感じ。 全員のキャ...続きを読むラクターがつかめるまでは、ちょっとキツいのですが 笑、 つかめてしまえば一気読みしてしまいまいます。
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