感情タグBEST3
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シリーズ第2巻もたっぷりとした余韻に。
副題のように、今回は恋がテーマ。
国芳のむすめ、とりの恋もそうだが、国芳が愛してやまない心の師匠葛飾北斎との縁も。
北斎が愛したが、その愛ゆえに道をはずす孫、仁三郎。
その仁三郎の背中に紋紋の刺青の下絵を書いたのが国芳。
それがゆえに、北斎は国芳を遠ざける。
遠山の金さんと幼馴染という国芳の縁も。
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あまりに面白いので
わざと、時間をかけて
読み進めています
ある素敵な「本読み友だち」から
これ いいよ
ただし
読みだしたら止まらないよ
と 言われていたのですが
本当に その通り
だから
わざと
一章ずつ
ゆっくり たっぷり
ページを繰ろうとするのだけれど
…
杉浦日向子さんの「百日紅」が
また違った視点で見られたり
三谷一馬さんの「画集」を
もう一度、繰ってみたり
江戸の下町の暮らしに
心地よく誘ってくれています
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国芳一門のシリーズ二巻。
男には惚れても、一緒になりたい男には手が届かなくてもどかしい、女っ気というよりは男勝りの江戸っ子気質は親父譲りの国芳の娘、登鯉。
うちの娘を武家にやれるかと息巻いていた国芳だったが、最近はやけに登鯉の縁談を気にするようになってきた。
というのも、北斎の家に訪問し、北斎の娘お栄を見て以来この調子だ。
お栄は親と同様に絵で生きていたが、すでに生き遅れの女になり、国芳はお栄に登鯉の行末を見たのだろう。
登鯉を誰かに嫁がせようとする国芳一門に対して、登鯉は苛立ちを隠せない。
北斎の娘、お栄と国芳の娘、登鯉が揃って屋根上からの火事場見物してるところが面白い。
江戸末期は北斎、国芳、国貞、広重の爛熟期の浮世絵師たちが、揃って下町に住んでいた時代だ。
そんな浮世絵師たち、江戸っ子たちの交流があったのかもしれない。
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登鯉ちゃん、おきゃんだなあ、やっぱり可愛いなあ。
すぐ寝ちゃう登鯉ちゃん、侍を好きになっちゃう登鯉ちゃん、寂しさと強がりの登鯉ちゃん。
お玉ちゃんの話も切なかったし、お栄さんもいぶし銀で良い。
女性にばかり目が行くのは、私の問題か著者の問題か、それともキャラクターの賜物か?
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シリーズ2作目。面白ーい!べらんめぇでどたばたな話なのに、なんだか切なくなったり。いいなぁ、河治さん。今回は北斎の娘お栄も登場。お栄とは朝井まかてさんの「眩」で仲良く?なったから、出てきてくれて嬉しい!国芳も北斎には頭が上がらなかったんだな。
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幕末の事件にからみながらも,江戸っ子軍団国芳一門,面目躍如の活躍ぶり.登鯉の恋模様や国芳の北斎への憧れなど,微笑ましいものもあれば,高野長英の脱獄がらみの話もあって,中身の濃い短編集.各編の挿絵がまたいい.
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ちゃきちゃきの江戸っ子群像劇、という体の第二巻。
歌川国芳の娘、登鯉が主人公、ということで、
彼女が中心ではあるのですが、
徐々に周りの人物それぞれのドラマも描かれ始めます。
一巻にちょっと「名前出し」していた登場人物のドラマなども動き出し、
さあ面白くなってきたぞ!という感じ。
全員のキャラクターがつかめるまでは、ちょっとキツいのですが 笑、
つかめてしまえば一気読みしてしまいまいます。