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シェフ園場の偽者現る!? 商売繁盛の一方で、レストラン「ヘブンズドア」の周囲がどうもキナ臭い。……とはいえ、オランダの後期印象派画家・ゴッホに捧げる「想いのこもった日本の料理」、平家打倒の功労者・源義経とその配下・武蔵坊弁慶の所望する「義経再興の料理」、魅惑のアメリカ女優・マリリン・モンローが求める「そのままの私のための料理」などなど、各時代の一流の偉人を慰める料理の腕は今日も冴え渡る!!
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Posted by ブクログ
ついに、大台に乗った!! しかし、これは通過点に過ぎない。二つ目の大台、20巻を目指して、藤栄先生には頑張って欲しい、私らも頑張って応援していくので この『最後のレストラン』(10)が未読なら、先に芳文社さんから出ている、『流れ飯』を先に読む事をお勧めする。もちろん、無理強いはしない・・・しないけど...続きを読む、さりげなく、グイグイと推したい 『流れ飯』で、藤栄先生の食歴と、日常の刺激の受け止め方を知る事で、『最後のレストラン』は、より面白く感じる事が出来る 少なく見積もっても、十倍くらいは違うだろう 藤栄先生には、「いや、ハードル上げ過ぎ!!」と青褪められるかもしれないが、本当にそう思っているんだから、偽ってもしゃあない あくまで、私個人のスタンスかつ考え方だけど、食系の漫画ってのは、何よりも、人間ドラマを如何に濃厚に書けるか、で良し悪しが決まっちゃうと言っても過言ではない もちろん、料理の描写や、食材の良さを活かすアイデア、登場人物の容姿やリアクションも大事だ しかし、食事ってのは人が食べてこそ、完成するもの。人が食べ、そこに幸福が生まれなければ、何の意味もない 美味しいものを食べ、人は幸せになる事で、自らを満たせる 満たされる事で、人は友情、恋愛、仕事なども円滑に進められるようになる アマにしろ、プロにしろ、自分もしくは誰かを笑顔にし、悩みを解決、少なくとも、心労を軽く出来るものを意識して、料理をすべきなのかもしれないな 改めて言う事でもないが、『最後のレストラン』の、歴史上の偉人、英雄が来店するってアイデアは卓越している 何が凄いって、そのアイデアに藤栄先生が振り回されず、ちゃんと、手綱を取れてることだ “客”に対する下調べを綿密に行っていなければ、彼らが抱えていたであろう、人間らしい、それでいて、才能がある故の苦しみを読み取り、そこへピンポイントで見事な料理を提供する事は難しい また、“客”の容姿に、どっかで見た事あるなって思わせる特徴を盛り込んでいる遊び心も高評価だ 流行の芸人を登場させるって点も、個人的には嫌いじゃない。読み手も嬉しいが、出してもらった芸人さんも嬉しいだろうな、これは・・・喜んでなかったら、ちょいショックで、イラッとするかも知れん どの回も好きだが、個人的に凌への好感度が、しっかりと上がったのは、マリリン・モンローが来店する、GUEST.47だ 普段の言動から拝金主義と思われがちな凌だけど、男、コック、そして、人間として捨てちゃいけない尊厳は、ちゃんと弁えてるんだよな、何気に、と嬉しくなるラストだった あぁすれば良かった、こんなことしなきゃ良かった、とボヤく事の多い彼だけど、この行為に関しちゃ、一切の後悔も覚えないだろうな 本物でも、偽物でもなく、園場凌は真の料理人であり、良い男だ この台詞を引用に選んだのは、理由を書いてしまったけど、凌への好感度が上がったからだ。プロのシェフとしての、揺るがない矜持が、これに詰まっている。客を身分や立場で視ず、サービスの質も変えず、適したものを出せるってのは、プロとしての意識と技能が、かなり高いって事だろう
待ってました新刊
いやぁ面白
手帳
そういえばいつの間にか好美が園場とタメ口になっている。のはいいとして、モンローの手帳を読まずに焼く園場、こういうところはちょっとカッコいい。
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