名人(新潮文庫)

名人(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

4.7

かつて囲碁の「名人」は、最強の棋士ただ一人に与えられる終身制の称号だった。昭和十三年、最後の終身名人にして「不敗の名人」と呼ばれた本因坊秀哉は、自身の「引退碁」として、若手の大竹七段から挑戦を受ける。秀哉名人は六十五歳、病を押しての対局は半年に及んだ。緊迫した応酬が続く闘いに、罠を仕掛けたのは……。命を削って碁を打ち続ける、痩躯の老名人の姿を描いた珠玉の名作。(解説・山本健吉、新井素子)

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名人(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最後の名人・本因坊秀哉の引退碁の模様を小説の形に仕上げた一作。

    淡々とした筆致が、逆に名人の芸道を極め勝負に生きる姿を強烈に映し出している。引退碁に挑む孤高の姿に、思わず胸が熱くなった。

    0
    2025年09月03日

    Posted by ブクログ

    読書は娯楽。なので教科書で名を知った作家さんには手を出さずにいました。将棋にはまったときに、河口俊彦「一局の将棋一回の人生」を読み、そこにこの川端康成「名人」が紹介されております。
    いつか読んでみようと思ってから30年経ってます。我ながらよく覚えていたなと感心します。

    囲碁の知識はないですが、名人

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    後半勝負が佳境になるにつれてどんどんおもしろくなっていった……すごいなぁ。読み終わってから本当の話だということに気付いた……
    ちなみに碁はルールも怪しいくらいわからない……笑

    わたしも、芸事のあり方に人間性が出るとは必ずしも思わないけれど、しかし人の営みであるよなぁとしみじみ思わされた。おもしろか

    0
    2025年01月11日

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