青色本

青色本

「語の意味とは何か」ーー本書はこの端的な問いかけから始まる。ウィトゲンシュタインは、前期著作『論理哲学論考』の後、その根底においた言語観をみずから問い直す転回点を迎える。青い表紙で綴じられていたために『青色本』と名付けられたこの講義録は、ドラスティックな思想転回が凝縮した哲学的格闘の記録である。

...続きを読む

青色本 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年03月17日

    巻末の野矢茂樹の解説がありがたい。まずこれを読んでから本編に挑戦。そして再度野矢の解説を読んだ。本編も何とか読み通せたし、ある程度理解できたように思う。本編を読んだことで得られた収穫は、ウィトゲンシュタインの思考の息遣いのようなものを感じ取れたことだろうか。粘り強く、というか、どちらかといえば執拗に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月05日

     初期『論考』の「世界ー言語並行論」に基づく意味論的発想を離れ、中期の「文法」すなわち規則を重視する立場から後期『探求』の「言語ゲーム」への移行期における、ウィトゲンシュタイン(LW)の講義の口述録。ここではすでに「言語ゲーム」という言葉は表れているが、あくまで中期LWの特色である「文法」「ルール」...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月15日

    後期ウィトゲンシュタインの思考の端緒。「語の意味とは使用である」という主張を掲げ、語の背後に何らかの実体を想定する本質探求を批判していく。語の意味は具体的実際的な語の使われ方にあるという考え方は今日様々な社会科学の基本的前提をなしているが、そうした「言語論的転回」の根源にあたる記念碑的著作。

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月06日

    ヴィトゲンシュタインの中期作として捉えられるべき作品。
    彼はあらゆる哲学的探求、会話は言葉ゲームであると云っているが、個人的には「そんなことを考えてどうするのか」と思わせるところも多い。
    ただ、人であれば一度は考えることも多いし、「云われてみれば」と思わせるあたり、ヴィトゲンシュタイン哲学の魅力があ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年02月22日

    全集版で持っているが、電車通勤の友として購入。お馴染みの議論であるが、ていねいに読むと何か発見があるかもしれない。

    0

    Posted by ブクログ 2018年06月22日

    [第6刷]2013年12月10日
    訳文は読みにくい、が、野矢先生の解説は分かりやすい。
    ネットで見つけた、別の訳を読んでみようと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2011年02月24日

    腰巻きの「もっとも読みやすいウィトゲンシュタイン」というキャッチはあんまりではないかと思う。昔読んだときもそう思ったが、訳は大森荘蔵の思い入れが強すぎはしないだろうか?そしてもう一つ気になったこと。この本の冒頭に出てくる茶色本の保有者P.スラッファは、リカード全集の編者であり、経済学者として極めて著...続きを読む

    0

青色本 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま学芸文庫 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

青色本 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す