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「新撰組」の作品は数あるが、もうお腹いっぱいという人にも是非読んでもらいたい作品。
剣術メインのストーリー構成と迫力満点の立会い、そして個性豊かなのちの「狼」たちのコミカルなやり取りがこの作品の魅力だ。
沖田総司となる惣次郎は格別の強さと「頭の弱い」感じの微妙なバランスが魅力的。そして、惣次郎が慕う近藤勇は引きこもり気味だが、圧倒的な大らかさと立会時の凄まじい迫力に読んでいて引きこまれてしまう。
そんな二人が通う道場・試衛館には、竹刀剣術とは異なる「斬る」ことを主とした教えと人を引き付ける近藤の魅力で「狼」が次々に集う。一人一人の「狼」を背景から丹念に描き個性豊かに仕上げているのも作品の魅力だ。
ただ、やはり一番の魅力は見ごたえ十分の立会シーン。刀は斬れる。その当たり前を存分に活かした描き口は、迫力がコマから溢れだす。
Posted by ブクログ 2019年01月07日
清河八郎と沖田の偶然の出会い。それが引き起こした、近藤勇の暗殺未遂。
下手人は巷で連続して起きている「一」の人斬り。
一命をとりとめたものの、生死の境をさまよう近藤。
沖田と「一」の人斬りの死合が驟雨の中始まります。
新選組作品で「一」といったら、斎藤一しかいないよねぇ。
様々な作品で、沖田と並...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月05日
斉藤一、登場。頭上半分を斬って、円盤のようにくるくると吹っ飛ばすなんて、なかなかのケレン味。素敵です。
志士全員が攘夷とか倒幕とか、少し誇大妄想気味な高い志だったわけではないのですね。
食い詰めてしょうがなくとか、居場所が欲しくてとか。
幕末は役立たずな貧乏武士が大勢いて、侍である存在意義が欲しい人...続きを読む
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