ぶくまる – 書店員おすすめの漫画・本を紹介!

書店員が選んだ「本当に面白い漫画・本」をご紹介!

元・野球部員が選ぶ野球漫画、「定番」&「おすすめ」16選

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※2019/10/10更新: 『バトルスタディーズ』・『砂の栄冠』・『ROOKIES』の3作品を追加しました。

シーズン中はニュース番組で必ず結果が知らされるほど、日本に根づいたスポーツ、野球。野球を題材にした漫画は、他のスポーツ漫画の追随を許さないほどの数が出版されています。

スポ根漫画の元祖と言われる『巨人の星』、40年以上続く『ドカベン』、恋愛要素も絡めて人気を博した『タッチ』などなど、挙げたい作品は山のようにありますが、今回は元・野球部の書店員が選んだ「定番」と「おすすめ」、計16作品をご紹介します。

作品をカテゴリ分類!野球漫画ストラックアウト

今回ご紹介する新旧さまざまな16作品を、「熱血」と「理論」、「青春/ラブコメ」と「特異/ギャグ」で、ストラックアウト風に分類しました。まずはこの表で、読みたい作品のアタリをつけてみては?

元・野球部員が選ぶ野球漫画、「定番」&「おすすめ」16選

とにかく読んでおきたい!「定番」野球漫画7作

まずは、「野球漫画」と言われた時に多くの人が思い浮かべるであろう、王道にして定番の漫画を7作品ご紹介します。

熱血&青春の王道野球漫画!『ダイヤのA』

ダイヤのA 1巻

『ダイヤのA』 1~47巻 寺嶋裕二 / 講談社

【舞台】高校野球
【主人公】沢村 栄純(ピッチャー)

定番作品のトップバッターは寺嶋裕二先生の『ダイヤのA』。アニメも絶賛放送中の本作は、熱血要素も青春要素も盛り込んだ、王道野球漫画です。

主人公の沢村栄純は中学最後の地区予選で暴投し、一回戦敗退となってしまいます。高校は地元から甲子園を目指すことを考えていた沢村ですが、彼の素質を見抜いた青道高校のスカウトから勧誘を受け、青道高校に野球留学することに。しかし、1年生がそう簡単にチームのエースになれるわけがありません。ライバルは上級生だけでなく、同学年にも。個性溢れるチームメイトに助けられながら力を磨きつつ、チームの甲子園出場のために控え投手として尽力する沢村ですが、同じ地区には青道以上に個性的な強敵が何校も待ち構えているのでした。

第47巻で「第1部」が完結し、現在は「第2部」が連載中。青道高校の戦いはまだまだ続いています。

『ダイヤのA』を試し読みする

高校野球らしさを捨てろ!『ラストイニング』

ラストイニング(1)

完結『ラストイニング』 全44巻 中原裕・神尾龍・加藤潔 / 小学館

【舞台】高校野球
【主人公】鳩ケ谷 圭輔(監督)

主人公の鳩ケ谷圭輔は、選手ではなく監督です。選手時代、審判を殴った過去がある鳩ケ谷は、野球から離れ、詐欺まがいの営業をするセールスマンとして生活していましたが、恩師の頼みで母校の野球部の監督に就任します。しかし、野球部は残り1年で廃部が決まっており、存続のために1年間で甲子園を目指すことになります。

地方予選で初戦敗退するようなチームを甲子園に出場させるなど、生半可なことではできません。さわやか、ひたむき、正々堂々という「高校野球らしさ」を捨て、鳩ケ谷は「勝つ」ために、様々な方策を取り入れていきます。

努力や根性、才能が勝利の要素を占めることが多いスポーツ漫画の中で、論理的な練習や事前の分析こそが勝利への鍵だとする作品です。試合では選手同士、監督同士の心理戦を深く描いており、現代の「考える野球」に触れることができます。

『ラストイニング』を試し読みする

キャプテンとはかくあるべきか『キャプテン』

キャプテン 1

完結『キャプテン』 全15巻 ちばあきお / 集英社

【舞台】中学野球
【主人公】谷口 タカオ(サード、ピッチャー)→丸井(セカンド)→イガラシ(セカンド、サード、ピッチャー)→近藤 茂一(ピッチャー、ライト)

主人公が4人も並んでいますが、『キャプテン』の特色はそこにあります。野球部のキャプテンは、基本的に3年生が引退すれば2年生に引き継がれます。そして1年を経ると、また上の世代から下の世代へと代替わりしていきます。本作は、舞台となる墨谷第二中学校野球部のキャプテンを主人公に据えているので、キャプテンが替われば、主人公も替わっていくのです。

キャプテンとしてひたむきに頑張る谷口、熱さでチームを引っ張る丸井、勝つために特訓を行うイガラシ、面倒見のいい近藤と、それぞれのキャプテンの特色がチームに反映されています。

丸井やイガラシ、近藤は、キャプテンになる前は一選手として、前のキャプテンの時代から登場しています。彼らが一選手からキャプテンとなることで変化していく姿も注目ポイントです。

『キャプテン』を試し読みする

グラウンドには銭が埋まっている『グラゼニ』

グラゼニ 1巻

完結『グラゼニ』 全17巻 森高夕次・アダチケイジ / 講談社

【舞台】プロ野球
【主人公】凡田 夏之介(ピッチャー)

主人公・凡田夏之介は、一軍にはいるものの、年俸1,800万円の中継ぎ投手。トップクラスであれば年俸が数億にもなることを考えると、パッとしない年俸です。しかも彼には、相手打者の年俸によってピッチングの内容が変わってしまうという悪癖があります。

そんな、他の選手の年俸が気になって仕方ない凡田の視点を中心に、プロ野球という華やかな世界のお金にまつわる話など、現実的な側面を垣間見ることができる異色な作品です。

なお、凡田は厳しい世界で戦い抜いた結果、新たなチームに移籍しています。続編である『グラゼニ~東京ドーム編~』も注目です。

『グラゼニ』を試し読みする

逆境上等!熱血は理屈を超越する!『逆境ナイン』

逆境ナイン(1)

完結『逆境ナイン』 全6巻 島本和彦 / 小学館

【舞台】高校野球
【主人公】不屈 闘志(ピッチャー)

『燃えよペン』『アオイホノオ』など、数々の名作を世に送り出した島本和彦先生の野球漫画です。2005年に実写映画化もされた本作は、作者から想像がつく方もいると思いますが――とにかく熱いです。

校長に呼び出された野球部キャプテンの不屈闘志は、突然「廃部だっ!!」と告げられます。そんな逆境展開に対し、不屈が持ちだしたのは「甲子園優勝」。しかし、言葉だけで校長を納得させられるわけもなく、条件として、10日以内に甲子園ベスト8の強豪校に勝つことを約束します。先にご紹介した『ラストイニング』よりも厳しい話になっていますが、これが「逆境」なのです!

ありとあらゆる逆境が不屈たちに襲いかかりますが、彼らはそれを様々な手段で乗り越えていきます。そして、最終的にはやはり「熱血」です。彼らがどのように逆境を乗り越えていくのか、その生き様を見てみたくありませんか?

『逆境ナイン』を試し読みする

野球少年の壮大なる大河ドラマ『MAJOR』

MAJOR(1)

完結『MAJOR』 全78巻 満田拓也 / 小学館

【舞台】リトルリーグ→中学野球→高校野球→メジャーリーグ→プロ野球
【主人公】茂野 吾郎(ピッチャー)

主人公・茂野吾郎の半生を描いた作品で、全78巻という大長編の野球漫画です。

プロ野球選手の父を持つ吾郎は、リトルリーグから野球人生をスタートさせます。第1巻の頃は可愛らしかった吾郎が、巻数を経るごとに次第に強気なキャラに成長していきますが、こういう変化を見られるのも、1人のキャラが長く描かれているからこその面白さです。反骨精神あふれる吾郎の活躍だけでなく、吾郎を支える人々やライバル達も同じく成長していき、とても魅力的に話を彩ります。

吾郎の物語は『MAJOR』78巻で終わりますが、彼の精神はしっかりと息子に受け継がれています。その息子・大吾の活躍が読める『MAJOR 2nd』は、現在連載中。親子2代の壮大な「野球漫画の大河ドラマ」、じっくり読んでみてはいかがでしょう?

『MAJOR』を試し読みする

スポーツ理論×特徴的なキャラクター×青春!『おおきく振りかぶって』

おおきく振りかぶって 1巻

『おおきく振りかぶって』 1~31巻 ひぐちアサ / 講談社

【舞台】高校野球
【主人公】三橋 廉(ピッチャー)

野球漫画の主人公といえば熱血なキャラが多い中、本作の主人公・三橋廉は卑屈で弱気。それでもマウンドだけは譲りたくないという頑固さを持った、一風変わったキャラです。そんな彼が入部した野球部は、設立1年目で1年生しかいないにも関わらず、野球に全てを懸けている女性監督・モモカンの指導のもと、本気で甲子園を目指します。

野球理論やスポーツ医学など、論理的要素がストーリーにふんだんに盛り込まれているのも特色で、試合では一打席ごとに投手や捕手、打者の心理が丁寧に描写されており、緊迫した駆け引きが楽しめます。

2度のアニメ化でブレイクし、野球漫画でありながら、女性読者も一気に増やした本作。三橋をリードする女房役のキャッチャー・阿部をはじめ、ライバル校の選手たちに至るまで、主人公以外の登場人物もそれぞれ個性的で人気があります。各々の選手の事情はさまざまですが、誰もが野球に対して「まっすぐ」なのが、本作のピュアで熱いところ。ぜひ読んで、一押しの選手を見つけてみてください。

『おおきく振りかぶって』を試し読みする

個性派揃い!「おすすめ」野球漫画9作

続いて、元・野球部員の書店員がおすすめする、最近のイチオシ話題作や、意外と知られていない変化球的作品を9作品ご紹介します。

熱血野球漫画の新星!『錻力のアーチスト』

錻力のアーチスト 1

完結『錻力のアーチスト』 全14巻 細川雅巳 / 秋田書店

【舞台】高校野球
【主人公】清作 雄(センター)

『錻力のアーチスト』は、ドラマ化もされた『シュガーレス』の細川雅巳先生による野球漫画です。

主人公・清作雄は、シニア時代スラッガーとして鳴らしましたが、協調性がまったくなく、自分のためにホームランを打つ選手でした。しかし怪我もあってか、希望していた私立の強豪校からスカウトがかからず、公立高校に進学します。

最初の頃はチームの四番になるため、自分の実力をがむしゃらに示そうとしていた清作ですが、四番を争う先輩達との競争を通して、少しずつチームというものを意識するようになっていきます。

清作を含め、「本当に高校生!?」と疑いたくなるような、アクの強い登場人物ばかりですが、そんな強烈なキャラ達だからこそ、その勝負も激しく熱い! ファンの間では「ポエム」とも呼ばれる、細川先生の独特のセリフ回しが、さらにその熱戦を彩ります。

熱血野球漫画の新星として、いま一番注目の作品です!

『錻力のアーチスト』を試し読みする

ここが変だよ、日本野球!『REGGIE』

REGGIE 1巻

完結『REGGIE』 全12巻 GUY・JEANS・ヒラマツ・ミノル / 講談社

【舞台】プロ野球
【主人公】レジー・フォスター(ライト)

主人公、レジー・フォスターはメジャーリーグ(MLB)の名門球団で四番を張っていた名プレイヤーでしたが、スランプで成績不振となったため、解雇されてしまいます。そんな彼に唯一声をかけてきたのは、まさかの日本球団。

野球を続けるため日本に渡ったレジーですが、アメリカのベースボールと日本の野球の違いに戸惑い、時には怒りを爆発させます。しかし、次第に日本にも馴染んだレジーは、プロ野球の強敵達と熱戦を繰り広げていきます。

主人公が助っ人外国人選手という、珍しい設定の本作。原作者のGUY・JEANS先生は、一瞬「何者!?」と疑いたくなりますが、本名はロバート・ホワイティングという、アメリカ人ジャーナリストです。日本に精通した外国人作者だからこその視点は、他の作品にはない独自性を発揮しています。そして作画は、現在『アサギロ 〜浅葱狼〜』を連載中のヒラマツ・ミノル先生。『REGGIE』では、太い線の迫力あるタッチで、レジー達のパワフルな戦いを描いています。

単純に日本野球を風刺しているだけでなく、野球漫画らしいピッチャーとバッターの戦いもしっかり描かれており、両方の面で楽しめる作品です。

『REGGIE』を試し読みする

ひねくれた主人公の野球改革『おれはキャプテン』

おれはキャプテン 1巻

完結『おれはキャプテン』 全35巻 コージィ城倉 / 講談社

【舞台】中学野球→高校野球
【主人公】霧隠 主将(キャッチャー)

主人公・霧隠主将は、控え捕手でパッとしない選手でしたが、突如キャプテンに指名されて、勝利に燃える男に豹変。攻撃に特化した練習を行うなど、様々な方策を打っていきます。中学で結果を残した彼は、高校でもさらに暴れ回ることになりますが、その第2部のタイトルは「くたばれ甲子園の章」! これだけでも、この作品の特異性が伝わるのではないでしょうか?

本作の作者は、先に取り上げた『グラゼニ』で原作を担当しているコージィ城倉先生(原作者の時のペンネームは「森高夕次」)です。やはり、ただの野球漫画とは一味違うのですが、熱い要素もしっかりあるので、そのバランスが絶妙な作品と言えます。

現在は続編として、六大学野球を舞台にした『ロクダイ』を連載中です。

『おれはキャプテン』を試し読みする

甲斐谷忍先生が描く、究極の駆け引き!『ONE OUTS』

ONE OUTS 1

完結『ONE OUTS』 全20巻 甲斐谷忍 / 集英社

【舞台】プロ野球
【主人公】渡久地 東亜(ピッチャー)

野球は一球投げるごとに、投手や打者、監督と様々なところで駆け引きが展開されますが、本作はその駆け引きが主となる野球漫画です。作者は『LIAR GAME』で知られる甲斐谷忍先生。ルールの盲点をついた展開など、実力以上に頭脳がモノを言う野球が描かれています。

賭け野球出身の主人公・渡久地東亜は、報酬が1アウトごとに増額、1点取られるごとに減額という「ワンナウツ契約」でプロ野球入りします。彼は並外れた実力を持ちながらも、その狡猾な頭脳でプロ野球の選手、監督、関係者達を手玉に取っていきます。

その手があったか! と驚かされる駆け引きを、是非お楽しみください。

『ONE OUTS』を試し読みする

吉田戦車先生が野球を描くとこうなる!『歯ぎしり球団』

歯ぎしり球団

完結『歯ぎしり球団』 全1巻 吉田戦車 / 太田出版

【舞台】草野球、中学野球
【主人公】後藤 手術(ピッチャー)、トンちゃん(ピッチャー)

『伝染るんです。』で一世を風靡した吉田戦車先生の、まさかの野球漫画。

野球漫画なので当然野球をやってはいますが、やはりそこは吉田戦車ワールド。不条理な世界で行われる不思議な野球を見れば、最初は困惑してしまうでしょう。それでも一度魅了されてしまえば、一気に続きを読んでしまうはずです。

それにしても、まさか蛇が野球をするなんて……。

『歯ぎしり球団』を試し読みする

やはり外せない!あだち充先生の最新野球漫画『MIX』

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『MIX』 1~15巻 あだち充 / 小学館

【舞台】中学野球→高校野球
【主人公】立花 投馬(ピッチャー)、立花 走一郎(キャッチャー)

『タッチ』、『H2』、『クロスゲーム』など、野球漫画を多数執筆されている、あだち充先生の最新作。本作は『タッチ』の26年後を舞台としており、主人公も兄弟ということで、連載開始当初から話題になりました。

あだち充先生らしい、野球をメインに据えた青春ストーリーは本作でも健在。どこかで見たことのある場所やキャラ達が、ところどころで登場することもあり、あだち充作品のファンならさらに楽しめる一作です。

『MIX』を試し読みする

スポ根すぎる高校野球漫画『バトルスタディーズ』

『バトルスタディーズ』 1〜20巻 なきぼくろ / 講談社

【舞台】高校野球
【主人公】狩野 笑太郎(捕手のち一塁手)

スポ根!というか超・体育会系の高校野球漫画です!
憧れ続けた高校野球界の超一流ブランド・DL学園への入学を勝ち取った野球バカ、狩野笑太郎(かのうしょうたろう)。
各地から集められた精鋭たちと共に、いよいよDL学園硬式野球部に入部する笑太郎を待ち受けていたのは、厳しすぎる上下関係と過酷すぎる練習の日々でした。

今時、超が付くほどの体育会部活はあまり見かけなくなりましたよね。
甲子園にかける情熱があれば、どんな理不尽も厭わない…という突っ走り感。
その是非はともかくとして、この漫画で描かれているスポ根すぎる高校球児の姿は、どこか懐かしくもあり、輝かしく感じられます。
いつの時代も、やっぱり「青春」は良いものですね。

また、ただひたすらに突き進むのみ!的な高校野球ではないところも、面白いところです。
というのも、本作の試合のシーンでは、DL学園の考えに考え抜かれた戦略の数々が描かれます。
そしてその戦略のポイントを作中で丁寧に解説してくれるので、野球をあまり知らない読者でも分かりやすく追うことが出来ますよ!
やはり強豪が強豪たる所以は、綿密に練り上げられた戦略にあるのか…と感心してしまいます。
もちろん、圧倒的な練習量の基礎があってのことだということは言うまでもないですが。

高校野球経験者だけでなく、何かに打ち込んだ経験がある方は、絶対に共感できるものがあるはずです!
スポ根球児たちの活躍に、胸が熱くなる青春のひと時が蘇ります!

『バトルスタディーズ』を試し読みする

高校野球×1000万円『砂の栄冠』

完結『砂の栄冠』 全25巻 三田紀房 / 講談社

【舞台】高校野球
【主人公】七嶋 裕之(投手)

『インベスターZ』『ドラゴン桜』で知られる三田紀房先生が描く野球漫画です。
一口に野球漫画といっても、本作は切り口がとてもユニーク。
高校野球に「お金」というテーマを絡めている、唯一無二の作品です。

甲子園出場まであと一歩のところで敗れた樫野高校野球部。
期待を裏切ってしまったことでOB会からの特別支援が打ち切られ、監督からも見放されてしまいます。
そんな中、次期主将に就任した主人公の七嶋裕之(ななしまひろゆき)。
彼がチームをどう再生すべきか悩んでいたところ、野球部ファンである老人・トクさんから1000万円を預かることに!
七嶋はトクさんから託された1000万円という大金をどう使い、野球部を甲子園へと導くのか…。

高校野球の、青春の汗、といった爽やかな側面よりも、どちらかというと「お金」や「大人の事情」などブラックな側面が多く描かれており、野球漫画として非常に新鮮に読むことが出来ます。
確かに、本気で野球をするだけでもかなりの「お金」がかかることは間違いありません。
爽やかさや綺麗事だけでは甲子園には行けない、というある意味リアルを描いている作品です。

また、チームのコンディションや試合の状況をスキルの問題として語るのではなく、選手のモチベーションやマインドセットの問題として語っているところも面白いポイントです。
その分、主将の七嶋をはじめ部員一人一人の内面が丁寧に描写されています。

類を見ない新しい高校野球漫画、ぜひ読んでみてください!

『砂の栄冠』を試し読みする

熱血教師×不良×甲子園=伝説の青春漫画『ROOKIES』

完結『ROOKIES』 全14巻 森田まさのり / 集英社

【舞台】高校野球
【主人公】川藤 幸一(顧問・監督)

シリーズ累計売上2000万部越え、TVドラマ・映画化され大ヒットした本作は、言わずと知れた伝説的野球漫画です。

野球部の不良たちが幅を利かせる二子玉川学園高校に赴任してきた主人公・川藤幸一(かわとうこういち)。
川藤はいわゆる熱血教師で、周囲の教師たちが恐れをなす不良たちにも真っ正面からぶつかっていきます。
そんな川藤の本気に触れ、徐々に心を開いていく部員たち。
名ばかりだった野球部が本気で甲子園を目指し奮闘してゆく…という青春野球漫画の王道です。

熱血教師と不良生徒という組み合わせは、いつの時代も心を揺さぶる関係性になりますよね。
それに高校野球が掛け合わさったもんだから、もう熱くないわけがありません!

本作では、今まで打ち込むことが何もなかった不良たちが、野球を通して更生してゆく過程が描かれます。
野球という一生懸命になれることを見つけ、やっと彼らの青春が輝きだすわけですが、その輝きの眩しいこと眩しいこと!
漫画のコマを飛び越えて、読者である私たちの心にバシバシと届く眩しさです。

そして本作一番の魅力は、不良たちの本音が少しずつ垣間みえてゆく展開にあると思います。
虚勢を張って、予防線張って、必死に突っ張っている彼らだって、やっぱりまだまだ高校生の青年です。
それぞれに思っていることがあり、その想いが川藤の熱量に触れることで、徐々に表に出てきます。
今まで抑え込んでいた想いが溢れでる瞬間、グッとくるシーンが沢山ありますよ。

また肝心の野球シーンも見どころ満載です。
スキルだけでなく、チームとして、人間として成長していく彼らの勇姿が存分に描かれており、感動します。
泥臭く輝く彼らの青春を、白熱の試合模様を、ぜひ見届けてください!

『ROOKIES』を試し読みする

最後に

野球漫画は本当に数が多く、巻数が多い作品もたくさんありますが、日本シリーズや世界野球プレミア12が終われば、今年のシーズンは終了です。来年のシーズンを待ちながら、まだ読んだことのない野球漫画に出会ってみてはいかがでしょう?

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