『ダーウィンズゲーム』とは? 読み出すと止まらない極限異能力バトル【ネタバレ注意】
携帯のソーシャルゲームに参加したプレイヤーが、自らの命を賭けて戦う異能力バトル漫画、『ダーウィンズゲーム』。2020年1月から3月にかけてTVアニメ化され、そちらも大いに注目を集めました。
戦うごとに強くなっていく主人公、強くてかわいい女性キャラ、頭脳戦と肉弾戦が絶妙にブレンドされたバトルシーン、巻を追うごとに壮大になっていくストーリー。たくさんの魅力に満ちた本作を、ネタバレありで紹介します!
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※当記事に記載の内容は全て「ぶくまる編集部調べ」です。また、当記事には一部ネタバレを含みます。
目次
『ダーウィンズゲーム』とは?
『ダーウィンズゲーム』とは、どのような作品なのか。基本情報とあらすじを、まずは紹介します。
- 『ダーウィンズゲーム』 1~20巻 FLIPFLOPs/秋田書店
- 『ダーウィンズゲーム』を無料で試し読みする
『ダーウィンズゲーム』の基本情報
『ダーウィンズゲーム』の作者は、原作担当の深山秀先生と作画担当の高畑ゆき先生のコンビ、FLIPFLOPs(フリップフロップス)。「別冊少年チャンピオン」で、2013年1月号から連載が始まり、現在も継続中です。単行本は2020年8月6日には最新刊21巻を刊行。2020年6月時点での累計発行部数は540万部を誇っています。
TVアニメは2020年1月にスタート。全11話を放送し、ひとまずの完結となりました。主人公・スドウカナメを小林悠介さん、ヒロイン・シュカを上田麗奈さんが演じました。また、最終話で初登場した謎めいたキャラクター、オボロをベテランの石田彰さんが演じたことで、ファンからは第二期を期待する声が上がりました。
『ダーウィンズゲーム』のあらすじ
友人からの招待が回ってきて、ソーシャルゲーム「ダーウィンズゲーム」を始めた主人公のカナメ。それは「シギル」と呼ばれる異能を身につけて、他のプレイヤーと殺し合うという、現実離れしたゲームでした。
ゲームのルールについて何も知らないまま、カナメは「ルーキー狩り」の異名を持つプレイヤー「バンダ君」に、いきなり戦いを挑まれます。
自分の姿を消すシギル「隠形(ステルス)」を使い、包丁で斬りかかってくるバンダ君から、必死で逃げるカナメ。そんなとき、携帯に
「良かったら手助けしてあげようか? スドウカナメ君?」
というメッセージが入ります。送り主は、「ダーウィンズゲーム」のAランクプレイヤーであるシュカでした。
シュカの注目の的となったカナメは、彼女とも対戦することに。それを乗り越えて、シュカを味方につけ、力を合わせて「ダーウィンズゲーム」の謎に迫っていきます。
『ダーウィンズゲーム』のキャラクター
主人公・カナメとヒロイン・シュカを中心に、『ダーウィンズゲーム』のメインキャラクターを紹介します。
スドウ カナメ(須藤 要)
物語スタート時は、17歳の平凡な高校生。事前知識がないまま、「ダーウィンズゲーム」に参加してしまうのですが、「ルーキー狩り」のバンダ君に続き、49戦無敗のシュカに勝利したことで、注目のルーキーになっていきます。
カナメのシギルは、銃やナイフなど、自分が触れたことがある武器や道具を、無から作り出せるという超レアもの(後に『火神槌(ヒノカグツチ)』と名づけられます)。知力と行動力に優れ、人望を集めるタイプで、シュカをはじめ、ゲーム内で出会った仲間をまとめて、クラン『サンセットレーベンズ』を結成します。クランでは統率力を発揮。自らが強いだけでなく、王の器を持った主人公です。
カリノ シュカ(狩野 朱歌)
本作のヒロイン。物語スタート時は16歳の女子高生ですが、すでに「ダーウィンズゲーム」のAランクプレイヤーで、「無敗の女王」と呼ばれていました。
カナメに興味を持ち、対戦をしかけますが敗退。自分の無敗記録を破ったカナメに心酔し、クランの結成を持ちかけます。クラン『サンセットレーベンズ』のメンバーになってからも、高い戦闘力をもって活躍を続けます。
『荊棘の女王(クイーン オブ ソーン)』という紐状の構造物を自在に操るシギルを駆使し、対戦相手を殺していく冷徹さと、カナメへの恋心に正直な可愛さのギャップが魅力。
カシワギ レイン(柏木 鈴音)
13歳の女子中学生。情報の収集と解析に長けた『解析屋』で、戦いを極力さけて、情報の売買によって「ダーウィンズゲーム」を生き残ってきたプレイヤーです。シギルは、対象物の動きを先読みできる『世界関数』(ラプラス)。『サンセットレーベンズ』では、情報分析だけでなく、『ラプラス』を使っての凄腕のスナイパーとして、カナメたちの戦いをクールにバックアップします。駄菓子が大好物。
マエサカ リュージ(前坂 隆二)
ドクロのマスクとロングコートに機関銃という、禍々しい出で立ちでカナメの前に現れたプレイヤーです。素顔は21歳の青年で、茶髪のイケメン。相手の嘘を見分ける『嘘発見器(トゥルーオアライ)』をシギルとして持ち、銃器を使った戦闘だけでなく、交渉や尋問も得意です。シブヤを根城にするクラン『エイス』のリーダー・王(ワン)に、弟を惨殺された過去があり、復讐に燃えています。
スイ
水を自在に操るシギル「枯れずの水瓶(ポルクスライト)」を持つ少女。シブヤを舞台にした「宝探しゲーム」で、兄のソータと連係してシュカを絶体絶命のピンチにまで追いつめます。「枯れずの水瓶(ポルクスライト)」は人体内部の水分も操作できるという、実はかなりハイスペックのシギルです。普段は、おとなしくて優しい性格の少女です。
ソータ
スイの双子の兄です。1年前に亡くなりましたが、魂だけはスイの身体に「戻って」きました。スイと同じ水を操るシギル「開かずの氷室(カストルライト)」の持ち主で、一瞬にして水を凍らせることができます。スイが水を敵に浴びせかけ、それをソータが凍らせれば、敵は身動きが取れなくなるというように、連係プレーを得意とします。妹と違って、好戦的な性格です。
劉 雪蘭(リュー シュエラン)
「ダーウィンズゲーム」ランキング1位の座につく台湾人の女性。『接死の狐(アンタッチャブル)』の異名を持ち、本業は殺し屋。殺気を当てるだけで敵を失神させることができるという凄腕です。第6巻でカナメの前に登場。以降のストーリーに大きく関わっていくことになります。士明(シーミン)という老執事が、補佐役として常に付き従っています。
『ダーウィンズゲーム』の魅力
ゲームの中で命を賭けて戦う、いわゆる「デスゲーム」漫画と言っていい本作。しかし、魅力はそれだけではありません。『ダーウィンズゲーム』の面白さを多角的に紹介します!
「ダーウィンズゲーム」の作り込みがすごい!
まずは、作者によってしっかり作り込まれている「ダーウィンズゲーム」自体が、本作の大きな魅力です。ゲームは基本的にポイント制で、バトルに負けるなどしてポイントを全て失うと、ゲームオーバー。すなわち死が待っています。ポイントを使ったガチャで、さまざまな武器やアイテムをゲットすることができ、プレイヤー同士の貸し借りも可能。さらに、1ポイント10万円として換金もできます。
また、プレイヤー同士のバトルだけでなく、ゲームマスターが開催するさまざまなイベントが発生します。第2巻からスタートするのが、特別イベント「宝探しゲーム」。300人のプレイヤーが参加する、シブヤの街のあちこちに隠された「リング」の争奪戦で、もちろん先に「リング」をゲットしたプレイヤーからの強奪もOK。つまりは300人によるバトルロワイヤルです。
ストーリーが進むと、1対1の戦いよりもイベントでのチームバトルがメインに。戦いながら、ゲームマスターが仕掛けた謎を解き明かさなければならず、頭脳戦になっていきます。
キャラクターが持つ多彩なシギル
「ダーウィンズゲーム」のプレイヤーがスタート時に得るシギル(異能)。その能力は多彩で、各シギルにはゲームマスターによって名前が与えられます。たとえば、レインの『世界関数』(ラプラス)は、著名な数学者が考えた「ラプラスの悪魔」が元ネタ。その発動シーンは、こんなふうにかっこよく描写されます。
シギルは、念動系、身体変化系、精神操作系、感覚拡張系、化学錬成系の5つのタイプに分けられ、能力の高さでは、神話級、王級、超人級、獣級と4つのランクがあります。新キャラが登場するごとに、新たなシギルが描かれ、バトルシーンの幅が広がっていきます。
シギルの特性を理解して、それをいかに応用するかはプレイヤー次第。カナメの『火神槌(ヒノカグツチ)』はもともと超強力ですが、彼は鍛錬を重ねて、自分が作り出す武器の精度を上げていきます。
頭脳戦が繰り広げられるバトルシーン
本作におけるバトルは、自らのシギルをいかに利用し、戦いを有利に進めるかに勝敗がかかってきます。たとえば、第2巻で描かれるカナメとシュカのバトル。「ダーウィンズゲーム」に参加したばかりのカナメは、圧倒的な実力差のある「無敗の女王」シュカに、知力と工夫を武器に立ち向かっていくことに。
また、イベントにおいては、ゲームマスターが設定したルールを深読みし、その裏に隠されたクリア条件を読み取っていくことも重要に。どの戦いも頭脳戦の要素を必ず含んでいます。
タイトルが象徴する、壮大な展開
そもそも、カナメたちが参加することになった「ダーウィンズゲーム」には、なぜ進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンの名が冠されているのでしょうか? その根本的な謎はストーリーを追うごとに明らかになっていきます。鍵を握るのは、ゲームマスター。
彼はどうして、現在の地球には存在しない「物質転送」や、1ポイント10万円に相当する巨額なポイントを、各プレイヤーに分配することができるのか? そこには人類の進化や生存を賭けた、大いなる意思が秘められているようです。単なるデスゲームの枠を超えた壮大なストーリーは、本作の最大の魅力です。
丁寧できれいな作画
この作品は高畑ゆき先生によってスピード感溢れるバトルシーンや、魅力あるキャラクターが、趣向を凝らしたアングルや演出で描かれています。そして、女性キャラクターがみんなかわいい! たとえば、これはカナメの手を引いて空中移動するときのシュカ。
バトルの最中にも関わらず、カナメと生死をともにすることへのロマンにうっとりする彼女の表情が美しく描かれています。作画力の高さによって、読み応えのあるストーリーが何倍にも輝きます。
『ダーウィンズゲーム』の感想【ネタバレあり】
カナメが強くなればなるほど闘う相手も強く大規模になっていく『ダーウィンズゲーム』。読者のアツい感想をご紹介します!
アニメ見た人にもオススメ
アニメから入った口ですが、アニメは綺麗にまとまっているものの少し飛び飛びな印象もありました。一方原作はアニメにはない要素やシーンがあり、最初はこのキャラいる?とか蛇足感を感じてしまうかもしれません。しかし、読み進めればわかりますがアニメでは想像もできなかった壮大な物語が今後繰り広げられますのでアニメが良かったと思う人は購入しても後悔はないと思います。これほどのスケールの物語を一期で終わらせるのは勿体ないので二期三期とアニメも続いてほしいと思えるほど壮大です。(1巻)
くっそおもろい
主人公のスキルは便利だとは思うけど最強かと言われるとそうでも無いのに無双具合が爽快で見ていて楽しいです!!!
対抗のしようがないような敵とどうやって戦っていくのかとても楽しみです!!!続刊も期待して待ってます!!!!(4巻)
かわいい
しかしこの作者が描く女の子はみんな可愛いですね。この巻もまた可愛い女の子の新キャラが出てきます。
その意味では学校回でシュカの制服を見たかった…(14巻)
カッコいいストーリー
ただのスプラッタ漫画かと思いきや、とてもワクワクする展開で楽しませてくれる。(19巻)
続きが気になる
だらだらとしておらずリズムよく展開が進んでいくので飽きません。未だ謎が多く、早く続きが出て欲しいです。(19巻)
異能
今回はまたシギルとは何か? について考えさせられた。某ヒーローを目指す作品風に言えばオリジン、その人の原風景的なものなのか? など。
終わり方も引っ張っていて早く次が読みたい!(20巻)
おわりに
単行本は第20巻まで進んだ本作。物語がスタートしたときからは予想もつかなかった地点にカナメ達は到達しています。絶海の孤島、船上の闘いなど多彩なイベント、増える仲間、世界線をまたいだ『サンセットレーベンズ』の活躍……!
「ダーウィンズゲーム」の戦いは激しさを増し、この世界の存続の運命がかかるまでに。しかしゲームマスターの正体、そしてオボロが何者なのかなど、解明されるべき謎はいくつも残っています。
まだまだ先が見えないカナメの戦い。読み始めたら、止まらなくなる作品であることは間違いなしです!
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