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『球詠』春アニメ化で話題!ゆるふわ女子高生×激熱スポ根野球漫画の魅力を徹底紹介!

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『球詠』春アニメ化で話題!ゆるふわ女子高生×熱いスポ根野球漫画の魅力を徹底紹介!

女子高生が野球で全国大会出場を目指すスポ根漫画。
その名も『球詠』(たまよみ)。

女子野球がごく一般的。という少しだけパラレルな日本を舞台に、高校野球の全国大会を目指す女子高生たちの熱い姿が描かれます。
2020年にTVアニメ化され、勢いに乗る本作の魅力を紹介していきます!

また、リンク先の電子書籍ストアBookLive!では、新規入会者限定の50%OFFクーポンを差し上げています。気になった方はご利用ください!

※当記事に記載の内容は全て「ぶくまる編集部調べ」です。また、当記事には一部ネタバレを含みます

待望の最新9巻配信開始!

惜しくも柳大川越に敗れ、埼玉ベスト8という結果に終わった夏大会。
新入部員光を迎え、秋大会に向けて新たなスタートを切る新越谷ですが……。
資金繰りが厳しい中、部員のために奔走する藤井先生。
大野との対決以降、不調が続く希。不祥事の暗い影を払拭できない主将の怜。
それぞれに課題と戦いながら臨む夏合宿、そしていよいよ秋大会が始まります!
今回もアツい!最新9巻、是非ご堪能下さい~!

『球詠』 1~9巻 ©マウンテンプクイチ/芳文社

 

目次

『球詠』ストーリー

『球詠』もう野球しないの?

武田詠深(たけだ・よみ)は中学時代に野球部で投手(エース)でしたが、毎回1回戦で敗退する弱小校。
その上、詠深の持ち味である変化球も、捕手が捕れないという理由で思うようには投げさせてもらえませんでした。
そんな鬱屈した気持ちを抱えたまま高校に進学した詠深は、幼馴染である山崎珠姫(やまざき・たまき)と再会を果たします。
珠姫は野球の名門クラブチームで正捕手を務めたこともある実力派。
そんな二人がキャッチボールで再び意気投合!廃部寸前だった新越谷高校の野球部に入部し、全国大会出場へ向けて走り出します!

2020年にアニメも放映

『球詠』のアニメが、2020年4月からAT-Xほかにて放送されました。
監督は、野球アニメ「MAJOR(メジャー)」シリーズでも監督を務めた福島利規さん。
キャラクターデザインは、「この素晴らしい世界に祝福を!」を担当した菊田幸一さん。
アニメーション制作は、studio A-CAT。

そして、主人公・武田詠深の声優を務めるのは、『アイカツオンパレード!』で双葉アリア役を務めている前田佳織里さん。
他にも豪華キャストが揃った素晴らしい布陣です!

可愛らしいゆるふわなキャラクター

本作『球詠』に登場する野球部員たちは、チームメイトも対戦相手もとにかく可愛らしいキャラクターばかり!
野球で全国を目指しているとは思えないほど、ふんわりとした雰囲気がギャップで魅力的。そして皆ひたむきで優しい良い子達です!
そんな可愛いらしい『球詠』の主要人物たちを一挙に紹介します!

『球詠』の登場人物:新越谷高校(しんこしがやこうこう)

選手9人+ブレーン1人の計10人とギリギリの人数で再出発する新越谷高校野球部。
中には初心者も含まれていますが、それぞれに活かせる持ち味があります。
成長次第では全国大会出場も現実的といえる逸材が揃っています。

武田詠深(たけだ・よみ)

『球詠』武田詠深(たけだ・よみ)

1年生。投手。背番号1。
中学野球部時代は「ストライクが入るだけ」という理由で野球部の投手(エース)になります。その後、ひとり特訓を重ねて投手として成長するも、チームメイトとのモチベーションの差に苦しむことになります。公式戦では未だ勝ち星を挙げたことがありません。
高校で珠姫と再会し、自分の投げる球を受け入れてもらえたことで野球の楽しさを思い出した詠深。
珠姫と一緒ならばと、廃部寸前の野球部に入部することになります。

山崎珠姫(やまざき・たまき)

『球詠』山崎珠姫(やまざき・たまき)

1年生。捕手。背番号2。
詠深の幼馴染。新越谷高校で詠深と再会します。
中学2年生の頃は中学野球の名門クラブチーム、美南ガールズの正捕手として活躍。
公式戦で捕逸ゼロの記録を誇ります。
その実力は、捕球が困難な詠深の変化球を初見で受け止めるほど。
詠深の能力を最大限に活かせる女房役として、彼女とチームをリードしていきます。

中村希(なかむら・のぞみ)

『球詠』中村希(なかむら・のぞみ)

1年生。一塁手。背番号3。
チームで唯一の左投げ左打ち。博多弁。
作中で野球王国とされている福岡県の強豪中学校出身。
新越谷高校野球部が活動自粛状態であったことを知らずに入学。
中学時代のチームメイトと交わした

「全国大会で会おう」

という約束を守れない、と転校まで考えます。
しかし、野球部見学でメンバーに逸材が揃っていることを知り、芳乃を信じて入部を決意。
条件は「一緒に全国を目指す」こと。
ここから新越谷高校野球部は「全国大会出場」という具体的な目標に向かって邁進していくことになります。
選手としての能力は非常に高く、抜群の打撃センスでチーム1の打率を誇ります。
主将の怜と共に打線の要となる新越谷「最強打者」。
普段はおとなしい性格ですが、強敵を見るとすぐに勝負を挑みたがる闘争心の持ち主。
おまけに超負けず嫌いで、見学の時にホームラン性の当たりを見て以来、初心者である白菊をライバル視するほど(笑)

藤田菫(ふじた・すみれ)

『球詠』藤田菫(ふじた・すみれ)

1年生。二塁手。背番号4。
県大会出場経験がある南相模中学出身。頼もしい経験者。
稜とは中学時代からのチームメイト。
丁寧なプレイを好む堅実な選手。スイーツ好きのオシャレ番長で、嗜好も性格も正反対の稜とは言い争いが絶えませんが、試合では息のあったコンビプレイを見せ、プライベートでも非常に仲が良い様子。

藤原理沙(ふじわら・りさ)

『球詠』藤原理沙(ふじわら・りさ)

2年生。三塁手 / 投手。背番号5。
怜とともに部を守り続けた功労者。
怜にとってはつらい時期を共に過ごした良き理解者であり、1年生にとってはとても優しい先輩。
合宿では皆が夕食を摂る中、ひとり自主練を行っていました。
芳乃に適正を見出され、投手としての練習も開始。
ちなみに、打ち取られはしたものの、詠深の変化球を初見でバットに当てています。
地味にやる娘です。目下の目標は「4番投手(ピッチャー)」。

川﨑稜(かわさき・りょう)

『球詠』川﨑稜(かわさき・りょう)

1年生。遊撃手。背番号6。
県大会出場経験がある南相模中学出身。頼もしい経験者。
菫とは中学時代からのチームメイト。
派手なプレイを好むアグレッシブな選手。お調子者のムードメーカーで、嗜好も性格も正反対の菫とは言い争いが絶えませんが、試合では息のあったコンビプレイを見せ、プライベートでも非常に仲が良い様子。

川口息吹(かわぐち・いぶき)

『球詠』川口息吹(かわぐち・いぶき)

1年生。左翼手 / 投手。背番号7。
芳乃の双子の姉。野球未経験者。
詠深と珠姫のキャッチボールに立ち会ったことから、成り行きで野球部に参加することになります。
芳乃ほどの野球狂という訳ではありませんが、双子の妹の影響で野球の観戦経験は豊富。また、妹にせがまれて繰り返した為に「野球選手のモノマネ」が得意です。
息吹曰く、

「幼少の頃から芳乃のおもちゃにされてきましたからね…」

とのことですが、珠姫は「センスがいい」と評価しており、主将の怜からも「フォームだけはそれっぽい」「鍛えれば私なんかすぐに超える」といわれて目をかけられています。
初心者ながら理沙と同様、投手としての練習を開始しており、県大会予選初戦の理沙、息吹の継投は見どころです!

岡田怜(おかだ・れい)

『球詠』岡田怜(おかだ・れい)

2年生。中堅手。背番号8。
野球部活動中はつらいしごきに耐え、部が不祥事で活動自粛に追い込まれた後は周囲の風当たりに耐えながら籍を置き続けました。
グランドの整備や備品の手入れを欠かさないなど、新入部員を迎えるまで部の存続に貢献してきた功労者です。
新入部員の入部後は退部する予定でしたが、詠深との勝負の結果、主将として新チームを牽引することになります。
チーム随一の力量を誇るプレイヤーで、芳乃データによると走攻守の三拍子揃った名中堅手。初打席で詠深の変化球をセンターへ弾き返す打撃センスの持ち主です。

大村白菊(おおむら・しらぎく)

『球詠』大村白菊(おおむら・しらぎく)

1年生。右翼手。背番号9。
剣道場の娘。野球未経験者。
「剣道で1位をとったら野球をやってもいい」
という親の言いつけを守って剣道の全国大会で優勝。
晴れて念願の野球部に入部したため、野球が楽しくて仕方がない様子。
未経験者で発展途上ながらチームで唯一のパワーヒッター。
剣道由来(?)の豪快なスイングと、芯を捉えなくても外野へ運ぶ長打力が持ち味でスラッガーとしての活躍が期待される逸材です。
アベレージヒッタータイプの希からライバル視されていますが、白菊本人はあまりよくわかっていません(笑)

川口芳乃(かわぐち・よしの)

『球詠』川口芳乃(かわぐち・よしの)

1年生。マネージャー。熱狂的な野球ファン。
希を知らなかったことから、全国大会出場校、及び埼玉県下、または関東圏に限定されるようですが、中学野球で活躍していた選手であれば大体のデータが頭に入っているようです。
また、手のひらの状態や全身の筋肉の付き方から選手の特性を把握するなど、スポーツ医学の技能まで披露します。
裏方として選手を支えるだけでなく、膨大な知識と情報量で戦術面においてもチームに貢献するマネージャー兼、参謀兼、指揮官。
チームが「全国」を目指す直接のきっかけは希の発言ですが、希が野球部への入部を決意したのは芳乃の存在が大きく影響しています。

藤井杏夏(ふじい・きょうか)

『球詠』藤井杏夏(ふじい・きょうか)

新越谷高校教師。顧問(監督)。
美人で優しい家庭科教師。
実は新越谷高校野球部が埼玉四強を誇った時代のOG。
積極的に強豪校との練習試合を組んだり、1年生では簡単についていけない打球スピードのノックを披露するなど、確かな技術と人脈で鬼コーチぶりを発揮します。
とはいえ、相談にのることはあっても試合の組み立てや戦術は芳乃に一任。
生徒だけで足りないところはきっちりサポートしながらも前に出すぎない、優れた指導者に見えます。
合宿では張り切りすぎて、練習後に芳乃のマッサージを受けていました(笑)

『球詠』の登場人物:柳川大附属川越高校(やながわだいふぞくかわごえこうこう)

通称「柳大川越(りゅうだいかわごえ)」。
練習試合ではありますが、新生新越谷の記念すべき初対戦相手となります。
当時1年生だった朝倉を中心に、1・2年生主体のメンバーで前年度から躍進。
県大会で夏はベスト16、秋はベスト8と勢いに乗っているチームです。
明らかに格上の強豪校であり、

「試合…よく受けてくれたわね」

と、菫も驚きを隠せない様子。
この辺り、藤井監督の人脈とやり手ぶりが伺えるポイントです。
それではさっそく柳大川越の主要メンバーをご紹介します。

大野彩優美(おおの・あゆみ)

『球詠』大野彩優美(おおの・あゆみ)

3年生。投手(エース) / 中堅手。背番号1。
柳大川越主将。
春大会ベスト16の立役者で現エース。
左腕のサイドスローという特徴的なスタイルの投手でクロスファイアを得意とします。エースの座を競い合う後輩、朝倉に対するライバル心を隠そうともしない、勝ち気な性格の持ち主。
内心、朝倉との実力差はよく理解しており劣等感に苛まれることはありますが、笑顔でチームを鼓舞する気丈なキャプテン。
県大会のトーナメント抽選会では、陰口を叩かれる新越谷に助け舟を出すなど、言動や態度とは裏腹に、いちいち人の良さがにじみ出てしまう優しい人柄。
ツンデ(略)。

浅井花代子(あさい・かよこ)

『球詠』浅井花代子(あさい・かよこ)

3年生。捕手。背番号2。
新越谷との練習試合で4番バッターを務めた柳大の中心選手。珠姫も驚く強肩の持ち主。大野とは1年生の頃からバッテリーを組み、やや精神面で脆さのある彼女を支える良き女房役。面倒見がよく、物静かで落ち着いた雰囲気の選手で、怜は浅井が主将だと勘違いしていました。
大野に怒られるぞ。

朝倉智景(あさくら・ちかげ)

『球詠』朝倉智景(あさくら・ちかげ)

2年生。投手。背番号11。
1年生ながら弱小校であった柳大を秋大会ベスト8まで躍進させた豪腕投手。
練習試合ではあっさりと怜を打ち取り、

「全国レベルかも知れん」

と言わしめるかなりの実力者です。
強力な武器であるストレートを持ちながら変化球の開発に着手するなど、精神面でも優れた資質を持った選手。
変化球の試行錯誤でフォームを崩し、春以降はエースの座を大野に明け渡すも、新越谷との練習試合では6回から登板、新たに習得した変化球を披露します。
どこか飄々としており、練習試合前に釣りをしていて遅刻する、ライバル心むき出しの先輩、大野に対してもあくまでフラットに接するなど大物ぶりを発揮中。

『球詠』の登場人物:梁幽館高校(りょうゆうかんこうこう)

毎年、県内外から有力選手を獲得、野球部員は100名以上。
夏5回春2回の全国大会出場という実績があり、直近の春大会では準優勝。
激戦区埼玉で四強常連の超強豪校です。
全国レベルの選手を複数擁し、他メンバーも厳しい競争を勝ち抜いた精鋭揃い。
県大会優勝候補の一角と見て、まず間違いはないでしょう。
という訳で主要なメンバーのご紹介です。

中田奈緒(なかた・なお)

『球詠』中田奈緒(なかた・なお)

3年生。投手 / 一塁手 / 外野手。背番号1。
梁幽館主将。通算本塁打50本。4番の中の4番。
激戦区埼玉の強豪校かつ部員100名以上という、とてつもない競争率のチームにあって「4番でエース」を務める実力者。
周囲からの期待も大きく相当な重圧があるはずですが、威風堂々、驕り高ぶらず。
敵に流れが傾いたとしても真っ直ぐ前を向いて闘い、味方を鼓舞するその勇姿は騎士?侍?
当然プロ注目選手。新越谷戦後の中田奈緒にやられない人は居ないはずです。

陽秋月(よう・しゅうげつ)

『球詠』陽秋月(よう・しゅうげつ)

中堅手。背番号8。
ほぼ1年に渡って打率6割超えをキープする驚異の1番打者。
打席でベンチから指示が出ないのは中田と陽の2人だけ。と、チームからの信頼も厚く、やはりというか当然というか陽も全国レベルのプロ注選手です。
基本的にアベレージヒッタータイプだとは思いますが、不用意にカウントを取りに行けば簡単にスタンドへ持っていかれる長打力も持ち合わせています。
1球たりとも失投が許されない打者。ぱない。
そしてかわいいと評判です。

吉川和美(よしかわ・かずみ)

『球詠』吉川和美(よしかわ・かずみ)

2年生。投手。背番号18。
梁幽館の2番手投手という時点でその実力は推して知るべし。
なのですが、おおらかで奔放、お調子者っぽいところがあり、あまり凄みを感じません(笑)。柳大川越の朝倉もフリーダムですが少しタイプが違います。
中学時代に美南ガールズで球姫とバッテリーを組んでいました。
現相棒・詠深 vs 旧相棒・和美の珠姫をめぐる争いが微笑ましい。
予想通り新越谷戦では先発投手として登板します。因縁の対決の行方は如何に?

小林依織(こばやし・いおり)

『球詠』小林依織(こばやし・いおり)

捕手。背番号2。
小柄ながら梁幽館という強豪校で正捕手を務めます。
珠姫がそうであるように、大柄でなければいけない、という訳ではありません。
が、勢いよく突っ込んでくる走者をブロックする、後逸を防ぐ、強肩を求められるなど、小柄では不利なことが多いのも事実。
つまりそれを補って余りある能力の持ち主であることが予想されます。
その一つが「依織バズーカ」。新越谷戦では送りバントをひとつ潰しています。
肩も強そうですが、珠姫曰く

「捕ってからがものすごく速い…!」

とのこと。

『球詠』の魅力を徹底的に掘り下げます!

それでは、『球詠』に登場する魅力的なキャラクターたちを紹介したところで、彼女たちが織りなす物語の魅力を紹介していきたいと思います!
本作『球詠』の魅力は大きく分けて3つです。

1:ほんわか×熱いスポ根!異色の作風が新しい!

『球詠』ほんわか×熱いスポ根!異色の作風が新しい!

まず、この物語に登場するキャラクターたちは、皆ほんわかとした雰囲気の可愛らしい女子高生たちです。
もしかしたら野球がなくても仲良く繋がれていたかもしれない程、優しくてふわふわとした印象の部員たち。
ですが、結局は皆「野球がやりたい!」という気持ちで野球部に集まってきたメンバーです。
それぞれの理由や背景は違えど、野球に対する熱い想いは一つ。
「全国大会出場」という目標に向かって互いを鼓舞し合いながら練習に励み、それぞれの想いを胸に全力でぶつかり合うシーンはたとえ練習試合であっても真剣勝負!まさに「スポ根」!

ゆるくてふわっとした可愛らしいキャラクターたちの雰囲気と、野球に熱いチームのスポ根が掛け合わさり、異色の野球漫画となっています。
可愛いからといって侮ることなかれ。
内に秘めた熱さに心動かされること間違いなしですよ!

2:選手の個性や試合展開など、野球漫画としての見応え十分!

『球詠』選手の個性や試合展開など、野球漫画としての見応え十分!

そしてこの漫画の魅力は「スポ根」であることだけではなく、実際の野球シーンやその練習過程もしっかりと描かれた「本格野球漫画」であるところにもあります。
前述した個性豊かな可愛いキャラクターたちには、それぞれの個性・特性があり、野球シーンの様々な場面でその個性が開花します。
チームとしても、練習を重ねていくうちに部員の個性の活かし方が分かるようになり、着実に成長していく過程が描かれています。
また、野球の試合シーンも迫力満点で描かれていて魅力的。
臨場感あふれるカットの連続で、実際に試合を見ているような迫力があります。
さらに要所要所で試合展開に関する解説のようなモノローグがあり、本格的な野球漫画としても十分に楽しむことができる作品です!

3:百合の要素もアリ…??

『球詠』百合の要素もアリ…⁉︎

本作はスポ根の野球だけでなく、詠深と珠姫の友情が…?という「百合」要素も描かれており、ファンには堪らないシーンが随所に散りばめられています。
幼馴染で小さい頃からキャッチボールで遊んでいた詠深と珠姫。
高校で運命の再会を果たし、同じ野球部に入部することとなり、互いに気持ちが動いていきます。
詠深は、珠姫が自分の球をしっかり受け止めると言ってくれたことに。
珠姫は、チームを引っ張る詠深の明るさ・ポジティブさに。
野球が中心ですが、お互いのそういった魅力に惹かれていく様子も、可愛くてドキドキします。
百合好きも必見な作品です!

書店員が選んだ『球詠』1~6巻までの名勝負3選

公式戦はもちろん、練習試合からチームメイト同士の対決まで目の離せない名勝負が盛りだくさん。
独断と偏見で1~6巻までの名勝負を3つセレクトしました!アツい!

1:柳大川越戦 7回表「希 vs 朝倉」

『球詠』柳大川越戦 7回表「希 vs 朝倉」

新生新越谷の初試合。練習試合ですが白熱した真剣勝負になります。
1点ビハインドで迎えた最終回。息吹が粘りに粘ってかろうじて出塁、チーム最強打者の希に繋ぎます。
全国レベルの剛速球に加えて変化球まで手に入れた朝倉。希の打撃は通用するのか!?
強敵と勝負したいマンの希はもちろん、朝倉もやる気満々です。最高。

2:新越谷チーム練習「希 vs 詠深」

『球詠』新越谷チーム練習「希 vs 詠深」

実戦形式のフリーバッティング。
詠深の変化球を見るたびに「私にも投げて!」「勝負して!」を繰り返していた希。念願の対戦にテンションMAX!
試合で対戦することはない二人ですので、「最強打者 希」vs「詠深の魔球」の結果はいったいどうなるのか?気になりすぎます。胸アツ。

3:梁幽館戦 7回裏「中田 vs 詠深」

『球詠』梁幽館戦 7回裏「中田 vs 詠深」

埼玉県大会予選3回戦。いよいよ公式戦です。
負ければ終わりのトーナメント戦。数ヶ月、あるいは数年の努力の成果が試されます。やはり重みがありますね…。見ている方も力が入ってしまう。

さあ、試合は終盤、最終回です。一進一退の攻防が続き、試合の行方はこの二人の勝負で決するという場面。
4番の中の4番、全国レベルの最高峰スラッガー中田に対し、詠深と珠姫のバッテリーは「勝負」を選択します。

下馬評では圧倒的不利の強豪校を相手に善戦し、試合の中でさらなる成長を遂げる詠深。
珠姫は詠深の投球に僅かな勝機を見出します。

「ダメならあっさり散ろう 頼んだよ」

梁幽館戦クライマックス!果たして決着は如何に!?泣く。

さいごに

さて、漫画『球詠』の見どころや魅力を紹介してきました!いかがでしたか?
本作『球詠』は、スポ根な青春と、本格的な野球シーンと、淡くドキドキする百合とが、程よい絶妙なバランスで描かれており、幅広い層が楽しめる漫画です。
自分が知らなかったジャンルの魅力に触れることができるのも、新たな発見があって素敵ですよね!

たくさんの魅力が凝縮された本作、アニメ化を機に、原作漫画もチェックしてみてはいかがでしょうか。

『球詠』 1~9巻 ©マウンテンプクイチ/芳文社

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