アニメ『戦隊大失格』いよいよ放送開始!メインキャストの小林裕介さん、梶田大嗣さん、矢野優美華さんに直撃インタビュー!
本日、アニメ放送が開始する『戦隊大失格』。原作マンガの作者は『五等分の花嫁』の春場ねぎ先生です。講談社「週刊少年マガジン」で連載中、単行本は13巻まで発売中です。
■アニメ放送情報
【放送予定】
TBS系全国28局ネットにて2024年4月7日から毎週日曜午後4時30分放送予定
BS11にて4月8日より毎週月曜夜11時00分放送予定
AT-Xにて4月9日より毎週火曜夜9時00分放送予定
【配信情報】
ディズニープラスで全話見放題 世界独占
■あらすじ
13年前、突如現れた巨大浮遊城。この日より、世界征服をもくろむ怪人と、それを阻止する大戦隊の戦いが始まりました。
しかしこの戦い、実はたった1年で決着がついており、浮遊城はとっくに大戦隊のトップ「竜神戦隊ドラゴンキーパー」たちの手によって陥落。怪人の幹部も壊滅し、残ったのは、数は多いが力は弱い、下っ端戦闘員「ダスター」だけ。
追い詰められたダスターたちは、大戦隊と
「毎週日曜日に侵攻を続ける。ただし一般市民にやらせと悟られぬように」
という協定を結びます。
以降長い間、ダスターたちは日曜日に侵攻しては、ドラゴンキーパーにやられるという茶番劇を演じ続けることに。
しかし、負け続ける日々に嫌気がさした戦闘員のひとり、戦闘員Dが反旗を翻し、大戦隊に潜入してドラゴンキーパーを倒すことを誓うのでした。
“ヒーローvs悪の組織”のお話でありながら、主人公は怪人側の、しかもモブ戦闘員という、いわゆる普通のヒーローモノとは全く違う本作。
今回はメインキャストのお三方に直撃インタビュー!!主人公の戦闘員D役の小林裕介さん、大戦隊の隊員である桜間日々輝役の梶田大嗣さん、同じく大戦隊の隊員であり、Dとも密接に関わることとなる錫切夢子役の矢野優美華さんにいろいろお話を聞いてきました!
▼戦闘員D役:小林裕介さん
▼桜間日々輝役:梶田大嗣さん
▼錫切夢子役:矢野優美華さん
【1】インタビュー
ぶくまる(以下「ぶ」):まずは原作を読んだ感想を聞かせてください。
小林裕介さん(以下「小」):“ヒーロー対悪の組織”というお話でありながら、主の視点が悪役側、というのが、あまり見たことがなく面白いと思いました。
“正義とは何か、悪とは何か”をすごく考えさせられる深い作品、というのが第一印象でした。
梶田大嗣さん(以下「梶」):春場ねぎ先生の前作『五等分の花嫁』がラブコメ作品だったのに対して、『戦隊大失格』はアクションモノということで、作品の印象がガラッと変わったことに驚きました。
“正義と悪は誰が決めた?”という作品テーマがあり、自分にとっての正義と悪はいったい何なのか、ということを改めて考えるきっかけになりました。
矢野優美華さん(以下「矢」):最初は、いわゆるアンチヒーローモノというか、逆転モノみたいな感じなのかなって思ってました。
でも読み進めていくうちに、社会風刺的な部分もあったりして、1つのテーマだけでは語れない深さみたいなものを感じました。
ぶ:役が決まった時のお気持ちを聞かせてください。
小:すごく嬉しかったです。ただオーディションの時に、色々なバリュエーションを試しにやってみてほしい、と言われたんですが、どれで受かったのかわかりません(笑)。
日々輝と二人三脚の役というのは知っていたので(※)、どこまでのセリフを僕が担当するのかとか、モノローグも僕ではないのかなとか、ちょっと特殊な役柄だけにいつもよりも考えて事前に準備をしていました。
(※)作中、戦闘員Dは日々輝に擬態していることが多い
矢:後から知ったことなのですが、お二人は10~20分かけてオーディションされていたんですけど、私は5分くらいで終わったので、「コレ落ちたな」と(笑)。
その後、決定のご連絡をいただいたときは、驚きと、よくわからないまま決まった感じもあって、正直心配も強かったです。
梶:僕はお二人とは違って、元々違う役でオーディションを受けていて、当日に「ちょっとこのセリフも読んでみて」って渡されたのが、日々輝くんのセリフでした。
準備をしていなくて、とにかくやぶれかぶれでやってみようと思ってやったので、合格をいただいたときはびっくりしました。
(小林)裕介さんもおっしゃっていましたが、Dと二人三脚の役どころということで、モノローグは自分で読むのだろうかとかは僕も準備はしていましたね。
ぶ:それぞれの演じるキャラクターの紹介をお願いします。
小:戦闘員Dは本当に名前の通り“戦闘員の一人”ということで、特に際立った能力はないです。擬態能力が他の戦闘員よりは優れている、くらいのもので、戦闘能力が高いということもありません。
ただ、他の戦闘員と違うのは、怪人の幹部が掲げていた世界征服という思想を、唯一しっかり引き継いでいて、それを叶えようとする意志がとても強い。
僕は、怪人幹部と同じくらいの強い意志を持っていると思っていたのですが、監督とお話したときに、「Dの熱量っていうのは、斜に構えている中学生くらいの感じで」と言われ、ちょっと見方が変わりました。
矢:大戦隊は色でグループが分かれていて、錫切夢子はイエローのNo.2のポジションです。なので、組織の中でも上の方にいて、戦闘能力も高いです。
それでいて、見てもらうとわかるんですけど、瞳が真っ黒で何考えてるかわからなくて、大戦隊に属しているのに、Dに「一緒に大戦隊ぶっ潰そうよ」って言ったりするミステリアスな女の子です。
でも意外と、パフェとかパンケーキとか甘いものが好きだったり、ちょっと抜けているかわいい部分もあると私は思っているので、視聴者の皆さんにもそういうところを見つけてほしいなと思っています(笑)!
梶:日々輝くんは、明るくて、まじめで、まっすぐで、熱い男の子です(笑)!
そうなんですけど、日々輝くんは、過去に両親を怪人の幹部に殺害されているにもかかわらず、Dが怪人だとわかった後でも、一緒にこの社会を正していきましょうと言えてしまう。普通では考えられない強い正義の意志を持っています。
なので、単なる好青年には見えないように演じられたらな、とずっと思っていました。
ぶ:収録時の雰囲気などはいかがでしたか?
小:梶田くんとは今回が初めましてで、日々輝と二人三脚でやる役どころでもあるので、どうコミュニケーションをとろうかなと考えながら収録に臨みましたが、梶田くんがすごく話しかけてくれて。
とても話しやすかったですし、一緒に作品を作る上で非常にやりやすいなと感じました。
矢野さんは同じ事務所の後輩なので、一緒に演じられることはすごく嬉しく思います。自分のセリフがないときに、矢野さんを一番チラチラ見ていたのは僕だと思います(笑)。
梶:いい先輩!その関係いいなぁ~!
小:普通の現場に比べて1.5倍くらい肩の荷が重かったところはあるんですけど、そこも含めて同じ事務所からメインを務める人が出てきたことは、すごく頼もしいと思いました。
基本的に僕だけ悪役で、あとはみんな正義のヒーローサイドという立ち位置だったので、疎外感みたいなのはありました(笑)。
「一人だけ敵地にいる緊張感を持っていてほしい」とさとう(けいいち)監督から言われていたので、初共演のキャストさんにも挨拶しないでいたんですよ。すごく無礼なやつだって思われてないかな、とか心配を抱えた状態でアフレコをしたので、疑似的にですが、緊張感をもって収録が出来たなと。人には言えなかった自分なりの現場への向かい方でした。
梶:そうとは知らず僕グイグイいっちゃいましたけど…。
小:ウンちょっと面倒くさいなって(笑)。
一同:(笑)
ぶ:Dの立場になって、ということだったんですね。
小:そうなんですよ。どうしても(普通だと)心が柔らかくなっちゃうので、そうならないようにはどうしたらいいんだろう、と僕なりに考えて臨んだ現場でしたね。
矢:今おっしゃっていただいたように、裕介さんは直属の先輩でしたし、梶田くんも同じ養成所で2年間一緒に勉強していた時間があって、お二人とも私は顔見知りでした。
第1話の収録が始まる前の読み合わせで、初めて3人で会ったんですけど、緊張はしつつも、全然知らない人と初めてよりはすごくやりやすかったです。
これだけ大きな役を任せていただけるのは今回が初めてだったのですが、この3人でアフレコすることが多かったおかげで安心出来ました。
でも、やっぱりすごく緊張はしたので、裕介さんに「隣座ってください…!」ってお願いしてました(笑)。だから、逆に裕介さんがいない時間帯に夢子のシーンがあると、テンパっちゃったり(笑)。
梶:裕介さんはずっと作品を見て尊敬していた方だったので、いつか共演したいと思っていて。矢野さんが気を利かせて橋渡ししてくれるかなって思ったんですよ。
でもたぶん矢野さんも嬉しかったんでしょうね、「裕介さん!裕介さん!」ってなっててそれどころじゃなくて。もうちょっとこっちにもなにかこう!ね!?(笑)
矢:完全に見えなくなってたね(笑)
梶:ホントに!
でも裕介さんは優しくて。さっきはなるべく馴れ合わないようにしてたっておっしゃってましたけど、初回で僕が緊張していたら、背中バーンッて叩いて、「ほら!頑張ろう!」って緊張をほぐしてくださいました。
たぶん何気なくやってらっしゃることだと思うんですけど、後輩からしたらすごく嬉しくて。自分のやりたいことに集中して臨めたという手応えもあって、この3人でよかったなと思います。
初回収録の前に、僕のは「噛んでも意味が伝わればOK出すから」って監督に言われたのが一番緊張しました(笑)。
ぶ:OKが出たら使われちゃうわけですもんね(笑)。
梶:そうなんですよ(笑)。意味が伝わるなら良いのかなとも思うんですけど、声優としてはやっぱり嚙みたくないなっていうのが(笑)。気が引き締まる現場でした。
ぶ:梶田さん、矢野さんのお芝居は小林さんから見てどうでしたか?
小: 梶田くんはまんま梶田くんでした(笑)。
梶:それ褒められてるんですか?(笑)
小:いや褒めてる褒めてる!やっぱり自分をそのまま投影できるのが一番良いと思うから。
矢野さんは、元々いろいろな作品で相談を受けることがあって、キャラクターに没入していく感覚を人一倍持っていると思ってるんですよ。
でも逆に、こうあるべき!と視野が狭くなるところもあるので、そういうところはもうちょっと広く持った方がいいんじゃない?っていうのを、確か2話くらいのアフレコの後にアドバイスしたんですけど。
そこからすごく視野を広げつつも、彼女が思う夢子の魅力をしっかり詰め込んでいて。適応力もあって、いい子だなって思います(笑)。
矢:嬉しい!やったー!
ぶ:最後に、視聴者の皆さんに向けて一言いただけますか。
小:このストーリーは“戦闘員Dのリベンジ物語”だと、さとう監督はおっしゃっていました。
Dがすごく強くなっていくわけではないですが、色々なタイミングがかみ合って彼の思惑通りにことが進んでいく時もあれば、全く違う形でコミカルに裏切られてしまうこともあり、先の展開が容易に想像できないストーリーを皆さんに楽しんでほしいです。
矢:キャストさんのお芝居はもちろん、映像も音楽も、すごくレベルの高いものになっています。
スタッフの皆さんが、良いアニメを作りたいという強い思いで臨んでいらっしゃるのを、近くでずっと見ていたので、我々のチームの集大成として、気合みたいなものをアニメで感じてもらいたいです。
梶:本当に個性豊かなキャラクターたちが、この3人以外にも数多く登場します。それぞれのキャラクターに正義や悪の観念があり、信念をもって行動しています。
なので、このアニメをご覧になる皆様にとっての、正義と悪とは何か、を頭の隅に置きながらご覧いただくと面白いと思いますので、楽しみにしていただきたいです。
小林さん、梶田さん、矢野さんありがとうございました!
お三方&レッドキーパー役の中村悠一さん、さとうけいいち監督も参加され、アニメの第1・2話先行上映&キャスト登壇イベントが開催されました!
ん……?
か、観客席が全員……!!!
マンガ『戦隊大失格』はコチラ!
【2】Blu-ray発売情報
TVアニメ『戦隊大失格』Blu-ray全3巻の発売が決定しました!
【Blu-ray発売日】
第1巻 2024年8月28日(水)、第2巻 2024年9月25日(水)、第3巻 2024年10月30日(水)
価格:各巻 13,200円(税込)
発売・販売元:松竹
第1巻はニヤリと笑うレッドキーパーが目印!
全3巻すべてに【原作・春場ねぎ先生描き下ろしミニ色紙】が封入!
第1巻は錫切夢子!
絶対欲しい…!
他にも特典盛りだくさんです!
▼第1巻
本編:第1話~第4話 収録
<特典>
・PV、TVCM集
・先行上映会ダイジェスト映像
・デジタルギャラリー
・戦隊大失格Radio。大直会 出張版!
・キャラクターデザイン描き下ろしインナージャケット
・特製スリーブケース
※商品仕様・デザインは予告なく変更になる場合があります。
終わりに
ぶくまるでは『戦隊大失格』の原作マンガの紹介記事も公開しています!
小林さん演じる戦闘員Dの紹介や、原作マンガの見どころなどを紹介していますのでこちらも是非ご覧ください!
→ 『戦隊大失格』の漫画紹介記事はコチラ