アニメ放送直前！『戦隊大失格』のあらすじと見どころを解説！たった一人で支配に抗うモブ怪人の物語！
戦隊と悪の軍団の戦いがやらせの茶番劇！？『五等分の花嫁』でおなじみ春場ねぎ先生のマンガが原作で、この春注目のアニメ『戦隊大失格』がいよいよ4/7に放送開始となります！本作のあらすじと見どころを徹底解説！
目次
本作は、世界征服をもくろむ怪人と、それを阻止するために大戦隊がいる世界が舞台。つまり“ヒーローvs悪の組織”のお話です。
ヒーローといえば、“正義の味方”、“悪を懲らしめる力の象徴”ですよね。そして必ず“正義は勝つ”もの。
でも、『戦隊大失格』はここからして違います。主人公は怪人側の、しかもいち戦闘員。モブです。
そんな彼が、たった一人で“正義の大戦隊”に挑む！
かぁ～～！社会のモブである筆者なんかは全力応援せずにはいられません！！
①作品情報＆あらすじ
『戦隊大失格』は講談社「週刊少年マガジン」で連載中のマンガです。著者は『五等分の花嫁』（同じく連載は「週刊少年マガジン」。完結済）で知られる春場ねぎ先生。単行本は13巻まで発売中で、2024年4月7日にアニメ放送が開始されます。
『戦隊大失格』©春場ねぎ／講談社⇒ 『戦隊大失格』
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■アニメ放送情報
©春場ねぎ・講談社／「戦隊大失格」製作委員会
【放送予定】
TBS系全国28局ネットにて2024年4月7日から毎週日曜午後4時30分放送予定
BS11にて4月8日より毎週月曜夜11時00分放送予定
AT-Xにて4月9日より毎週火曜夜9時00分放送予定
【配信情報】
ディズニープラスで全話見放題 世界独占
■あらすじ
13年前！突如現れた巨大浮遊城！この日より、世界征服をもくろむ怪人と、それを阻止せんとする大戦隊の熾烈な戦いが幕を開けた！
……でもこの戦い、わずか1年ですんなり決着がついたんです。
大戦隊のトップ「ドラゴンキーパー」たちの手によって浮遊城は陥落し、怪人の幹部も壊滅。残ったのは、数は多いが力は弱い、下っ端戦闘員「ダスター」だけ。
（第1巻18ページ）
戦闘員たちだけで戦っても結果は見えています。なす術のない戦闘員たちと大戦隊はとある協定を結びました。
「毎週日曜日に侵攻を続ける。ただし一般市民にやらせと悟られぬように」というもの。
（第1巻24ページ）
以降、戦闘員たちは擬態能力を使い、偽物の幹部に擬態してはドラゴンキーパーにやられるという“ショー”を繰り返すことになります。この戦いは日曜決戦と呼ばれるようになり、大戦隊の活躍を市民が見る一大エンタメとなりました。
（第1巻12ページ）
（第1巻13ページ）
大盛り上がりの日曜。しかし、戦闘員からしてみれば茶番も茶番です。
八百長で、しかも必ず負ける。そんな状況に嫌気がさした戦闘員のひとり、戦闘員Dは、ある日曜決戦で、ほかの戦闘員が皆倒れる中、たった一人でドラゴンキーパーに勝負を挑みます。
②登場人物
●戦闘員D
本作の主人公。悪の戦闘員「ダスター」の一人です。他の戦闘員はドラゴンキーパーに勝てるわけなどないと諦めていますが、唯一、大戦隊を倒し世界征服を果たそうとする怪人です。12年間の大戦隊と怪人との茶番劇に嫌気がさして、大戦隊を倒すことを決意します。
ダスターは皆不死身の肉体を持っており、どんな攻撃を受けても再生します。唯一、ドラゴンキーパーの武器「神具」で攻撃されると再生出来ずに消滅してしまいます。
（第1巻21ページ）
●レッドキーパー
「竜神戦隊ドラゴンキーパー」のリーダーにして、大戦隊のレッド部隊を率いています。親しみやすさと仮面の下の端正な顔立ちでファンが多いですが、自分に反抗する者は、怪人はもちろん、仲間であっても容赦しない暴力的な一面があります。
（第1巻62、63ページ）
●錫切夢子＜すずきりゆめこ＞
大戦隊の隊員。隊員でありながら大戦隊のことを快く思っていなさそう。常に微笑をたたえながらも、何を考えているか悟らせないところがあります。
（第1巻61ページ）
●桜間日々輝＜さくらまひびき＞
大戦隊の隊員。明るく誠実で、強い正義の意志をもって大戦隊に所属しています
（第1巻70ページ）
③戦闘員Dの怪人としてのプライド
あらすじの続きです。
戦闘員は、ドラゴンキーパーの必殺技で吹っ飛ばされたら本来は浮遊城に戻らなければいけません。しかし、Dは身体を再生させ、ひとりドラゴンキーパーを前に立ち上がります。
（第1巻44、45ページ）
協定を破り、八百長ではなくガチンコの戦いを挑むD。
しかし、このイレギュラーな行動も、レッドキーパーの機転によって日曜決戦を盛り上げる演出にされてしまい、市民にはむしろ応援までされる始末。
（第1巻48ページ）
（第1巻49ページ）
みっともなくやられることを期待されている末端の戦闘員でありながら、怪人として本気でドラゴンキーパーに挑むD。しかし力の差は歴然、レッドキーパーにあっさりとやられてしまいます。
（第1巻52ページ）
（第1巻53ページ）
Dは、自分たちは“悪役”にさえなれていない、大戦隊にいいように使われているだけの“奴隷”だと痛感、大戦隊に潜入してドラゴンキーパーを倒すことを誓うのでした。
市民の視点に立つと、怪人たちが悪で、それを倒してくれるドラゴンキーパーは正義のヒーローです。
しかし、Dの視点ではそんな単純な善悪二元論ではありません。命を奪われない代わりにいつも必ず敗北し、正義vs悪の土俵にすら上がれない。それは、Dにとっては耐えがたい屈辱でした。
④大戦隊の“正義”
周囲から無謀と思われようと、孤独であろうとモブであろうと、巨大な目的に立ち向かうDを、いつのまにか応援してしまいます。でも彼は悪役です。これが本作の不思議なところ。“正義”と“悪”っていったい何なんでしょう。
場面は変わって、Dはその後大戦隊へ入隊、つまり潜入に成功します。しばらく夢子、日々輝と行動を共にしていると、日々輝が大戦隊の職務について教えてくれました。職務は怪人討伐だけでなく、地域の清掃活動から、警察と連携した治安維持にも及ぶ、と。
（第1巻73ページ）
大戦隊の隊員であることに一切の疑いを持っていなさそうな日々輝。市民からの称賛に後ろめたさを抱いている様子もありません。
Dは、日々輝たちのような一般の隊員は、大戦隊が怪人と結んでいる協定を知らされていないのではないか、と考えるようになります。
（第1巻75ページ）
だとすると、多くの隊員たちは清廉に正義の味方をしていながら、彼らのトップであるドラゴンキーパーたちだけが協定を知るところにあり、八百長の日曜決戦をはたらいている、ということなのでしょうか……。
潜入後しばらくして、戦闘員Fが現れたと大戦隊に報告があり、Dも現場に赴きます。
“その日は日曜日ではありませんでした”。
DはFを見つけますが、そこにはレッドキーパーの姿も。怪人の侵攻は日曜日のみという協定を破ったFを始末するために現れたのです。
「約束は守らなきゃダメじゃないか」とレッドキーパーが手にするのは「神具」。不死身の怪人を消滅させることが出来るドラゴンキーパーの専用のアイテムです。日曜決戦は八百長なので偽物を使用していましたが、今回は本物です。
（第1巻126、127ページ）
本物の神具を持ったレッドキーパーにかなうはずもなく、Fは消えてしまいます。
（第1巻131ページ）
人類に仇をなす怪人を倒し、また市民を守った“正義の味方”レッドキーパー。
……果たして本当にそうでしょうか。
⑤アニメ『戦隊大失格』
アニメで戦闘員Dの声を演じるのは小林裕介さん！宿敵、ドラゴンキーパーを演じるのは中村悠一さんや、M・A・Oさんなど豪華キャストです！
PVの戦闘員Dとドラゴンキーパーが戦うシーンは凄まじい迫力！今からアニメの放送が待ち遠しい！！
さらに、OPテーマは人気爆発中のキタニタツヤさんの書き下ろし曲「次回予告」！PVでも少し流れますが、疾走感がかっこいい！早くフルで聞きたいです！
⑥終わりに
『戦隊大失格』、いかがでしたか？
欺瞞で覆われた“正義のヒーロー”。矜持を胸に一人戦う“悪の怪人”。正義とは？悪とは？正しさとは？ときにコミカルでありながらしかし、こうしたテーマを深く考えさせられる作品です。
物語が進むごとに、夢子や日々輝もストーリーに深く関わっていき、新キャラも続々登場していきます。予想出来ない展開の連続ですので、ぜひマンガやアニメをチェックしてみてください！
『戦隊大失格』©春場ねぎ／講談社⇒ 『戦隊大失格』
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※今なら第1巻～第3巻無料（2024/4/22まで）
