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Posted by ブクログ
石川啄木、正岡子規とドナルド・キーンの本を読んできて、もっと彼の作品を読みたくなった。斎藤茂吉について書いているのを探したら、この「日本文学史 近代・現代篇七」がヒットした。前半は短歌、後半は俳句について書かれていた。短歌のほうは、よく知った歌人たちが登場したが、俳句のほうはほとんど知らない人ばかりだったので、とても新鮮で刺激を受けた。俳句はTVのNHK俳句などで時折見ることはあるが、句によっては、どこが素晴らしいのか僕に伝わってこないものがあり、読み解くほうの主観が入っているのではないかと思うことがたまにある。なのであまり期待せずに読んでみたら、面白かったのである。刺激を受けた句をいくつか並べる。
かりかりと蟷螂蜂の皃を食む/山口誓子
遊女屋の使わぬ部屋の秋の暮/川端茅舎
燭の灯を煙草火としつチエホフ忌/中村草田男
火の奥に牡丹崩るるさまを見つ/加藤楸邨
寒夜明け赤い造花が又も在る/西東三鬼
軍艦が沈んだ海の 老いたる鷗/富澤赤黄男
どれも口美し晩夏のジャズ一団/金子兜太
特に加藤楸邨の句は東京大空襲で逃げ惑う様子を詠んだ句だそうだ。
紅蓮の炎のなかに、真っ赤な牡丹という恐ろしいぐらいの映像がたちあがる。
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