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人生もコーヒーも、苦いけれどうまい。
松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。再就職のあてはないし、これといった趣味もない。ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、苦い過去を抱えていた。妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で潰していたのだ。仕事、老後、家族関係……。たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。
『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、グルメ×老後×働き方!
Posted by ブクログ 2024年02月06日
早期退職で、多めに退職金をもらって、
会社の方針で進められた、
そういう時代があった。
再就職か、起業するか、田舎暮らしをするか、
成功した人、躓いた人、第2の人生はそれぞれ・・・
主人公の松尾純一郎は、たしかに恵まれてる人。
のほほんとしていて、ちょっと鈍感な・・・
でも、人間関係に恵まれてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月19日
原田ひ香さんならではの、とてもリアルな価格設定と喫茶店の描写、そして松尾さんや登場人物みなの、堅実的でリアルな(リアル使いすぎ)人生設計が素晴らしい。松尾さんは、何もわかっちゃいなかったかもしれないけど、人と触れ合い、喫茶店で時間を潰しつつコーヒーと甘味を味わうなかで、人や自分の気持ちに向き合い、円...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月11日
楽しんだ。
これは、読む「孤独のグルメ」だ。
「何もわかっていない」の部分が五郎さんの「腹が、減った」にリンクしている。
早期退職した、冴えないおじさん主人公(外見はまあまあらしい)。
あまり深く物事を考えず、上記の台詞を吐かれ、そのあと喫茶店で至福の時間を過ごす。
歳の割にたくさん食べるのも五郎っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月01日
とある喫茶店でコーヒーについて蘊蓄を語っているおじさんが物語のはじまり。どうなの?と思いつつ楽しげな予感で読み始めました。
大手ゼネコンで好条件の早期退職に手を挙げて、55歳で退職。やりたかった喫茶店、家族の反対を押し切り退職金を注ぎ込んではじめたものの、半年で撤収…というよくある話。
そのおじ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月20日
おじさんみたいに喫茶店めぐりがしたくなる。
下調べしてから行く店ばかりのせいか、ポジティブな感想ばかりで、食レポとして十分読める。
しかしこのおじさんには、やっぱりちょっとイラっとする。
でも妻の亜希子、娘の亜里砂にもカチンとくるなあ。
月に一度デパートで5万って何?
恵まれているのに自覚がないのは...続きを読む
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