喫茶おじさん

喫茶おじさん

1,485円 (税込)

7pt

人生もコーヒーも、苦いけれどうまい。

松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。再就職のあてはないし、これといった趣味もない。ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、苦い過去を抱えていた。妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で潰していたのだ。仕事、老後、家族関係……。たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。
『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、グルメ×老後×働き方!

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喫茶おじさん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    喫茶店に行きたくなった。自分を甘やかしながら、やりたいことをやって、ゆるく生きる選択もあるんだなと思った。人生何回失敗してもいいと思うし、何歳からでも自由に好きなことをする人生も素敵だと思った。

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    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    全てを肯定してくれる、そんな本でした。
    若さも、今の自分も、老いることも、怖くない、むしろちょっとワクワクできる。
    ホッと心を和ましてくれる喫茶店のような一冊でした。
    素敵な喫茶店がたくさん出てきます‼️

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    早期退職で、多めに退職金をもらって、
    会社の方針で進められた、
    そういう時代があった。

    再就職か、起業するか、田舎暮らしをするか、
    成功した人、躓いた人、第2の人生はそれぞれ・・・

    主人公の松尾純一郎は、たしかに恵まれてる人。
    のほほんとしていて、ちょっと鈍感な・・・
    でも、人間関係に恵まれてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    美味しいそうな喫茶店のメニューの数々。お酒は飲まないようだが、喫茶店のはしごができるのが羨ましい。

    「あなたはわかっていない」と皆から言われる純一郎。恵まれていることを実感とせず、好きなことをしているからか…。私も一度喫茶店で働いてみたい。

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    Posted by ブクログ 2024年04月19日

    原田ひ香さんならではの、とてもリアルな価格設定と喫茶店の描写、そして松尾さんや登場人物みなの、堅実的でリアルな(リアル使いすぎ)人生設計が素晴らしい。松尾さんは、何もわかっちゃいなかったかもしれないけど、人と触れ合い、喫茶店で時間を潰しつつコーヒーと甘味を味わうなかで、人や自分の気持ちに向き合い、円...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月17日

    孤独のグルメ喫茶店版みたいな内容でサクッと読めました。主人公が関わった人が最後に必ず、貴方は何も分かってないよね。と言われる事に思わず笑った。

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    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    楽しんだ。
    これは、読む「孤独のグルメ」だ。
    「何もわかっていない」の部分が五郎さんの「腹が、減った」にリンクしている。
    早期退職した、冴えないおじさん主人公(外見はまあまあらしい)。
    あまり深く物事を考えず、上記の台詞を吐かれ、そのあと喫茶店で至福の時間を過ごす。
    歳の割にたくさん食べるのも五郎っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    こんな風に好きな場所で時間を過ごすて今までの人生と残りの人生に向き合うゆったりした時間が欲しい美味しいものを食べながら。
    結局どんな人生でも自分が満足出来る終活が出来れば幸せだなと思う。

    読中、玉子サンドとナポリタン
    そしてコーヒーが味わいたくなる作品でした(笑

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    Posted by ブクログ 2024年04月01日

    とある喫茶店でコーヒーについて蘊蓄を語っているおじさんが物語のはじまり。どうなの?と思いつつ楽しげな予感で読み始めました。

    大手ゼネコンで好条件の早期退職に手を挙げて、55歳で退職。やりたかった喫茶店、家族の反対を押し切り退職金を注ぎ込んではじめたものの、半年で撤収…というよくある話。

    そのおじ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    おじさんみたいに喫茶店めぐりがしたくなる。
    下調べしてから行く店ばかりのせいか、ポジティブな感想ばかりで、食レポとして十分読める。
    しかしこのおじさんには、やっぱりちょっとイラっとする。
    でも妻の亜希子、娘の亜里砂にもカチンとくるなあ。
    月に一度デパートで5万って何?
    恵まれているのに自覚がないのは...続きを読む

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喫茶おじさん の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    258ページ
  • 電子版発売日
    2023年10月12日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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