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長州藩主の侍医をつとめる漢方医の家に生まれ、幼くして大組士(高級藩士)桂家の養子となった桂小五郎は、嘉永五年、二十歳の秋に萩から江戸へ出た。江戸三大剣客のひとり斎藤弥九郎の練兵館に入門して修行に明け暮れた小五郎は、一年もたたずに神道無念流の免許皆伝を受ける。塾頭となって間もなく、ペリーの浦賀来航で日本中に未曾有の衝撃が走り、小五郎は砲術、造船術、西洋兵学と模索して、かつての軍学の師・吉田松陰の影響を受けながら、次第に志士としての成長を遂げていく。
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Posted by ブクログ
桂小五郎・・・はどんな人だったのかというと、 いわゆる伝奇小説に描かれているような“怜悧さ” “俊敏さ” “先見の明” は、・・まぁ あるにはあった。 が 現実の桂さんってもっと失敗もしたし、周囲の人がドン引きするようなこともやったりしていたし後世の人々からみて批判されるようなことだってしてた。(維...続きを読む新後の、キリシタン弾圧とか) それに、多くの作品で知られるような 攘夷運動(幕府に対するテロル行為等)はほとんどやってなかった。ていうか、そーゆうことやってたのは若手長州人たちで、桂さんはというと彼ら後輩の暴発行為を兄貴然としてたしなめたり、説教したり、説教しすぎて高杉晋作や伊藤俊輔からちょっと敬遠されるようなフシが無きにしも非ずだった。(悲しい) 作者・古川薫先生は、長州出身の政治家・軍人を扱った小説を多く著している(もはや長州専門小説家と言って良いレベル)。 時代小説界では高名な作家であり、長州関係の豊富な歴史史料を活用した小説を数多く手掛けておられる。その潤沢な史料から分析し得た歴史上人物の行動・および内面をじつにリアルに、じつに生き生きと描写している。 本書における主人公・桂小五郎にしても、いわゆるヒーローとしてでなく、フツーの青年だった桂小五郎くんとして描いている。 『ペリー来航』という社会的ショックを受けとめ、桂さんがどのような思想を抱き、どのように行動を起こしていったか、また、その思想の変遷を、素朴な人間臭さを交えて見事に描写し切った。 ようするに、上巻の桂さんは、なんかふつうに健康的でイイよね~。ふつうに剣術に熱中してる、ちょっと裕福な家庭の、ちょっとプレイボーイの、すごい普通の人間だったよね。。。
山口薫氏の少々古い小説。当初は「炎と青雲 桂小五郎篇/木戸孝允編」として1977年から毎日新聞に連載された小説。いま手にしているのは、「桂小五郎」と改題された上下巻です。 先般、司馬遼太郎の「花神」で大村益次郎を読んだとき、「一見変人のようにも見える大村益次郎を、どうして桂小五郎は登用したのだろう...続きを読むか」という疑問がふとわき、桂小五郎について読んでみたくなったからです。 古川薫氏は、山口県の作家であり、長州に関する小説を多く残されています。本書を皮切りに、時間が許すなら他の作品にも手を伸ばしてみたいです。読むなら高杉晋作からみを読んでみたい。 小説は、小五郎が江戸の斎藤弥九郎の練兵館に入門し、そこでペリーの浦賀来航という世紀の大事件にも出くわしました。 江戸入門者の選抜にもれた小五郎は自己資金で江戸へ向かった。その決断力もさることながら、この時流にのるタイミングなど、幕末の人物としてのホシをもっていたんだなとつくづく感じます。 このときの坂本龍馬との出会い、剣術大会で小五郎が竜馬に敗れるシーンも印象的ですが、人間の運命的な繋がりというのをも感じざるをえませんね。 上巻は、桂小五郎としての活躍の時代、薩長同盟成立の目前までを描いています。長州としては、むしろ困難な時代。 剣術の鍛錬に挑む集中力と強い意思、逃げの小五郎と揶揄されたその本質は、非常に感度の優れた危機意識であり、乞食に扮装して危機から脱出を図ったり、芸者の妻を通じて諜報活動を展開するなど、発想力の柔軟性も並ではなかったと感じます。 桂小五郎が、大村益次郎を登用した一つの理由は、江戸修行時代に江川太郎左衛門の塾で銃術の基礎を身につけたことが、大村の真価の理解につながったのではないかと思いましたが、むしろ桂小五郎の総合的なマネジメント能力が、大村益次郎という人物を選択させたのかなとも感じました。 下巻も楽しみです。
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