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2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、主人公はこの若き志士を愛した! 幕末の乱世、尊王攘夷派の志士たちの中心人物として短い人生を駆けぬけた久坂玄瑞。長州藩医の子として生まれ、黒船来航から間もなく家族を喪い、攘夷の志に燃えた。松下村塾の双璧として高杉晋作と並び称され、師・吉田松陰の妹を妻とした。詩を愛し、武に生き、もののふとして散ったその生涯を描いた決定版。
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Posted by ブクログ
幕末と言えば!な本を久しぶりに読んでみた なんかビジネス書とか神格化されがちだな~と 前からちょっと毛嫌いしていた久坂玄瑞。 だけど読んでみたらスッキリ。 こういう人間臭さがとても良い(良くも悪くも) 幕末の世に25年の生涯を華々しく散ったといえば聞こえはいいが 吉田松陰とのやりとりが一番面白かった...続きを読む でも見込まれたから結果的に、吉田松陰の妹と結婚したしとかも思うけど… それはさておき。 今の吉田松陰の神格化も、たぶん久坂玄瑞がいなかったらここまでなかったと思う そして最後まで意思を受け継いで行ったのであろうとも。 相当なキレ者だと思うし、これは久坂玄瑞様様じゃないかと NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は全く見ていなかったけど むしろ久坂玄瑞主役で大河ドラマ作った方がよいのでは、なんて。
・「事機の去来は影の如く、響きの如く変転する。往昔の死例をとって、こんにちの活変を制しようなど笑止の沙汰だ。思慮粗浅とはこのことをいうのである。事を論ずるには、おのれの立場から見を起こせ。換言すれば、着実であれということだ」(玄瑞からの最初の書状に対する松陰の返書)
古川さんは白石一郎・滝口康彦氏と共に西国三人衆と呼ばれ、中央文壇に背を向け、故郷・下関を中心に活躍している作家さんとして名前は知っていました。 しかし、他の二氏と違い手を出したことが無く、今回が初挑戦と思いきや、どうも以前一作だけは読んでいるようです。とは言え、まったく記憶が無く、初挑戦同様です。...続きを読む 結果から言えば、司馬遼太郎さんを思い起こさせる本格的な歴史小説で、堪能させていただきました。 主人公やそれを取り巻く人々の描き方、歴史的背景の分量、よくバランスが取れています。そこそこ重厚で、物語としてよく出来ているなかなかの作品でした。
NHK大河ドラマの脚本は、この小説を底本にしているのでは! ドラマを観てから読むと、とてもイメージが広がる。
久坂玄瑞を通じて描く維新、いろいろな価値観が錯綜している時代ということは理解できた。佐幕にしても、尊王にしても、賛同や反撥、継承発展、否定などの過程を経て醸造発酵していくことがよくわかる本でした。
久坂玄瑞の桜のように散った青春が詰まった一冊。 家族を失った悲しみが彼を攘夷に向かわせたのか…久坂のルーツが見えました。 いつも鉢巻きをしている熱血漢なイメージの久坂なのだが、本当はそれは若桜の花冠でなければならないという…そこにいるのは才気あふれた多感な若者です。 淡々としていて、感情移入はしにく...続きを読むいですが、100%久坂な本!読めて幸せ。復刊してくれてよかったです。
藩医の子に生まれ攘夷の志士として散った久坂玄瑞の生涯。十代にして漢詩を嗜み、長じては今様を吟じ天下国家を論じる。才能豊かな若者がそのあまりにも短い生涯を駆け抜けた熱い時代の息吹が溢れる歴史小説の佳作であり、前半の吉田松陰の死までが特に興味深い。
久坂玄瑞って、怖いと思っていた。 なんであそこまで狂信的に攘夷を叫ぶのか。 その、イっちゃった感が、すごく怖い。 15歳の時、母を亡くした。 そして、20歳年上の兄も、その年に亡くした。 黒船来航に浮足立ったその時代、藩は久坂玄瑞の兄、玄機に海防策の立案を命じた。 病床にいた玄機は、病を押して海防...続きを読む検索の執筆に取りかかり、徹夜すること数日、筆を握ったまま絶命したのだった。 気落ちした父は、そのたった一週間後にあっけなく亡くなった。 玄瑞が家族を黒船に殺されたと、生涯思い続けたかどうかはわからないが、徹底した攘夷思想は、そこから生まれたものなのかもしれない。 そして、読書のシンクロ、こちらにもありました。 九州を遊歴の旅に出た折、博多湾で元寇の古戦場を訪ねる玄瑞。 “米使ハリスなどは、北条時宗の故事にならって斬ってしまえ” 家族を喪った15歳から、たった10年しか生きなかった玄瑞。 異国に対する憎悪をぎゅっと抱え込んで生きてきたのだろう。 さて、久坂玄瑞が主人公のこの作品だが、吉田松陰が出てくると主人公といえども霞んでしまう。 それほど圧倒的な存在感なのである。 けれど、吉田松陰の残念なところは、清濁を併せ呑むことがなかったこと。 それができていれば、もう少し長く生きることができただろうし、攘夷に逸る松下村塾の塾生たちを落ち着かせることもできて、もっと穏やかに時代が変わったのではないかと思うのだけど。 松陰が謹慎したり牢に入ったりして、自由に世の中を見ることができなかった焦りが、彼らに火をつけたともいえるし。 松陰亡き後の長州藩士たちは、雪崩を打つように急進的尊王攘夷へと進んでいく。 玄瑞は、肝心の孝明天皇の攘夷発言はただの異国嫌いなだけで、実際は幕府を頼りにしているし、攘夷なんて思ってないってことに気づくが、もう流れを止めることはできない。 目的のためなら手段を選ばない長州のやり口は嫌いなんだけど、15歳から25歳までの玄瑞の生きざまを読んで、なんだか切なくなった。 曇りのない目で世の中を見ることができたなら、彼はどんな人生を送ったのだろう。 やっぱり攘夷を叫んだだろうか。
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花冠の志士 小説久坂玄瑞
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