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Posted by ブクログ
短編集。
「チェイス」感想
正月休みに久しぶりに帰郷した健太郎。
母と過ごす休暇はあたたかく、ホームで見送る姿には愛情があふれている。
何年経っても母は厳しく、そして優しい。
自分勝手に盛り上がって思い通りにいかないと裏切られたと感じる。
事件になって表沙汰になることも多いが、実はもっと多くの事例があるのでは?と思うほどニュースで流れても珍しいものではなくなってきた。
たった1回の対決で相手が諦めるとは思えないけれど、後日談はない。
このあたりが小説のご都合主義なのかもしれない。
「カジノ」感想
ギャンブル絡みのトラブルで健太郎を呼び出した駒田。
借金の返済代わりの依頼は、小生意気な小娘を無事に連れて帰ること。
窮地に陥ると人間の本性が現れるというが、健太郎の無謀な賭けにはどんな本性が隠されているのか。
ギャンブルにおいて勝率100パーセントはないだろうが、運を天に任せる潔さ?には脱帽。
「何でも屋」に所属する人たち、特に健太郎・駒田・由衣はよくキャラクターが描けていると思う。
そのわりには短編それぞれに登場する人物たちの描き方が、いかにもおざなりで残念。
脇役だったとしても、もう少し丁寧にキャラクターを作りあげてほしかった。
全編を通して伝わってくるあたたかさは好きだ。
ホラー系の作品から山田作品を読み始めた読者には違和感があるだろうけれど、とても読みやすいので中高生が一般小説になじむきっかけとしてはいいかもしれない。
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