魔女の原罪

魔女の原罪

1,800円 (税込)

9pt

変死事件で暴かれる町の秘密
法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。
一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。

僕(宏哉)と杏梨は、週に3回クリニックで人工透析治療を受けなければならない。そうしないと生命を維持できないからだ。ベッドを並べて透析を受ける時間は暇で、ぼくらは学校の噂話をして時間を潰す。

僕らの通う鏡沢高校には校則がない。ただし、入学式のときに生徒手帳とともに分厚い六法を受け取る。校内のいたるところには監視カメラが設置されてもいる。
髪色も服装も自由だし、タピオカミルクティーを持ち込んだって誰にも何も言われない。すべてが個人の自由だけれども、“法律”だけは犯してはいけないのだ。

一見奇妙に見えるかもしれないが、僕らにとってはいたって普通のことだ。しかし、ある変死事件をきっかけに、鏡沢高校、そして僕らが住む街の秘密が暴かれていく――。

『法廷遊戯』が映画化され注目を集める現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー。

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魔女の原罪 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現代の魔女狩りの様な話。
    小さな違和感からどんどん謎が解かれていく展開は面白かった。
    覚悟を決めた最後のシーンは個人的に良い終わり方でした。

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    圧巻の読み応えだった。

    魔女は存在自体が悪である。
    穢れの概念や血液浄化の話は、現代人からみたら非科学的で馬鹿馬鹿しいと思ってしまうけど、300年ほど前までは魔女狩りが行われていた。不安や疑念は掴みどころがない厄介なもので、人権意識の高まりや科学の発達がどんなに進んだとしても、人は非合理的な方法で

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    五十嵐律人らしい法律ミステリ。高校がおかしい、から住んでいる街がおかしいに変わっていくところの怖さが良い。
    本業弁護士の先生が教員として高校にいるのって悪くなさそう。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    今年読んだ小説の中で一番「えっ!!!」と驚かされる回数が多く、一番陰鬱な気持ちにもなりました。そして、考え、共感もしました。感情の振れ幅の大きい作品。なので、文句無しの星五つ。

    鏡沢高校の校則はなし。ピアス、染髪、私服OK。唯一のルールは法律に違反しないこと。
    鏡沢高校二年生の和泉宏哉は、学内で起

    0
    2024年12月17日

    Posted by ブクログ

    面白かった!

    魔女、豚の血、閉ざされた街、過去、法廷、学校。
    どんどん惹き込まれる。

    医療や法律など専門的なことも詳しく書かれていて、程よく難しくでもとても読みやすい。

    真実はとても恐ろしいものだった。子供を思う親の気持ちは時に狂ってしまう。
    狂わせるほど親にとって子供は大切な存在。

    絶対に

    0
    2024年05月30日

    Posted by ブクログ

    ミステリィとしてのキレは今ひとつに感じましたが、法廷の描写などは現実的で、作者のバックボーンが活かされています。
    また、一見特殊と思われる設定に合理的な理由が付いている点には感心しました。

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    鏡沢高校が、校則はないけど法律を遵守する理由。
    鏡沢町のカツテと新しく越してきた住人との、対立の理由。
    女子高生死体遺棄事件の理由…
    真相が早く知りたくて、ページをめくる手が止められなくなったのは久々だー。

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    透析を受けている高校生2人、校則のない学校、元弁護士の担任、古くからの住人と新しく引っ越してきた人達の対立、豚の血を使った料理、、、
    どの様に繋がっていくのか全然想像がつかないまま後半の中盤へ
    ひとつが繋がってからはどんどんとこれらが繋がっていきました。圧巻。
    住んでいるところを出るしかなかった加害

    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    医療従事者としてはあり得ない考え方だなと思う(現実でも実際に医療事故を自ら分かっていながら招く方もいる)反面、五十嵐先生は現代の問題を法律的に上手く描かれているなと思った。

    0
    2023年10月26日

    Posted by ブクログ

    加害者家族について考えさせられる重い話。
    身内が犯罪を犯したからと言って彼らの家族が生活を脅かされる必要はない。加害者家族というレッテルを貼られ肩身狭く暮らしてきた彼らが救済を求めることは仕方ない。ただ、この救済がいささかカルトチックで外部から見ると狂っているように思う。
    自分も、嫌いな父親の血が流

    0
    2024年05月06日

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