【感想・ネタバレ】魔女の原罪のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月24日

ミステリィとしてのキレは今ひとつに感じましたが、法廷の描写などは現実的で、作者のバックボーンが活かされています。
また、一見特殊と思われる設定に合理的な理由が付いている点には感心しました。

0

Posted by ブクログ 2024年02月18日

鏡沢高校が、校則はないけど法律を遵守する理由。
鏡沢町のカツテと新しく越してきた住人との、対立の理由。
女子高生死体遺棄事件の理由…
真相が早く知りたくて、ページをめくる手が止められなくなったのは久々だー。

0

Posted by ブクログ 2023年11月05日

透析を受けている高校生2人、校則のない学校、元弁護士の担任、古くからの住人と新しく引っ越してきた人達の対立、豚の血を使った料理、、、
どの様に繋がっていくのか全然想像がつかないまま後半の中盤へ
ひとつが繋がってからはどんどんとこれらが繋がっていきました。圧巻。
住んでいるところを出るしかなかった加害...続きを読む者家族と加害者の血が受け継がれているために子どもまでもが信じられなくなってしまう
血とはいったい、、
いろいろ考えさせられました。

0

Posted by ブクログ 2023年10月26日

医療従事者としてはあり得ない考え方だなと思う(現実でも実際に医療事故を自ら分かっていながら招く方もいる)反面、五十嵐先生は現代の問題を法律的に上手く描かれているなと思った。

0

Posted by ブクログ 2023年10月13日

前半と後半の印象がガラリと変わる。
とても面白いし、とにかく凄かった。
複雑な事情が絡み、話が展開していき、読む手が止まらなかった。
主人公の前向きさを応援したくなる。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月17日

『法律を守る』以外の校則が存在しない学校という特殊な設定下で起きる盗難事件をきっかけに、学校のあり方、街のあり方について疑問を抱き初め、その中で親友が死体として発見される物語。
学校だけではなく、街自体がほぼほぼ加害者家族で構成されているという二重の特殊設定。
物語の中で『人は遺伝のみによって決まる...続きを読むものではない』という明確な主題が伝わってきて、また言葉としても『子供は親の正しさを疑わなくてはいけない。親は子供の正しさを信じてあげなければいけない』と明確に表現されていてよかった。
また、『不作為の自由』という法の抜け穴的な考え方も非常に面白かった。
前半の盗難事件から後半の事件にどんどん広がっていく展開は不気味さが相まってとてもよかった。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月12日

もう内容がミステリーというよりもホラーなんじゃないかと思った。他人と血液を交換されてたとかどうやったら思いつくんだよ。相変わらず五十嵐先生は社会的な命題を物語として取り上げることが好きだな。感想はさておき、この犯罪者の子どもは潜在的犯罪者であるのかどうかというのは現在においても科学的根拠がないものの...続きを読む、人々が信じてやまない事実のように思われている。特にこの本の中では加害者家族に焦点が当てられている。世間的に見ても加害者家族は加害者とは関係はあるものの実際に犯罪を起こしたわけではありません。しかし、この日本という国では最も身近にいたという理由だけで、加害者だけでなく家族にも世間から非難されます。これを当然であるように思う人間がいるようなほどです。本作品の中においては少々過剰に表現されていましたが、それでも書かれていることに概ね間違いはないでしょう。そして現在ではないが中世の西洋では魔女裁判といった言葉が生まれたように理解できない物事を魔女のせいにしてその罪を清算させようとした。このことからも人は理解できなこと(中世西洋では災害など、現在の日本では犯罪者家族など)を恐れ、可能性を排除しようとする。推定有罪の思考をしている。これは論理的・科学的には全く破綻している考え方である。しかし、理解できないわけでもない。他のもので例えると、汚れた服を洗っても何か汚い感じがしてしまう、そういう感覚だ。もちろん人と物は根本的に異なる存在であるが、それでもこの意識に関しては共通のことが言える。「何か汚い感じがする」という感覚だ。加害者の家族であれば加害者と同じ思考をしていて犯罪を起こすのではないか、ということと、前まで汚れていたのだから洗ったとしてもこの服はまだ汚いのではないか、ということ。これらはどちらも思い込みに過ぎないことですが、しかし可能性として否定できないことである以上存在する可能性もある。それらへの恐怖忌避観こそがこのような非科学的で賛同は出来ないが、心理的な心情を鑑みればかろうじて理科は出来る状態を作り題しているのだ。しかし、加害者家族も被害者であることが大抵であるのだ。それでも日本では加害者家族は被害者的な目線では見られない。それが弱みとなってしまうからだ。人は社会的な生き物であるため、公共性を帯びているときは人訴動的・倫理的なものを重視した体を保つ。弱者救済こそがこの国の美学であるからだ。しかし、これは社会観念的に想像された美学であり、絶対的な価値観とは個人間では思われていない。その証拠こそが加害者家族(社会的弱者)というものへのバッシングなのであろう。また警察になるにしても二親等以内に前科持ちがいると、警察になることができないのだ。国がこのような差別的な思考を未だに持ち合わせているのだから、国民は大手を振って加害者家族を叩くことができる。社会システムから間接的に加害者家族が保護されていないのだ。これは差別であるとしか思えない。もちろん犯罪者が身内いると世間からの非難はある程度避けられないと思うが、そもそもとしてこういう風潮を許しているが日本社会のシステム、つまりは国であるのだ。世間が許さないから許さないのでなく、国がその加害者家族という存在の正当性を彼らに与えていないのだ。このことこそが、根本的に問題であると自分は思う。この国は想像以上に縁を大事にしすぎる。それが良い意味であるときもあるし、悪い意味であるときもある。今回などは後者だ。縁は大切にしなければならないが、それでも必要であれば切れるようにしなければならない。人を集団の一人でなく個人としてみなさなければこの根深さは取り除かれることはないだろう。しかし、そのような意識改革がされることはないだろう。加害者家族も加害者のように見なすこの現在の状態ではそもそも意識に挙げることすらなさそうだ。

0

Posted by ブクログ 2024年04月07日

初めましての作家さん。
読みやすく、勢いもあり、でもすごく考えさせられることが多くて、時間をかけて読み終えました。

考えることが多すぎ。感じることが多すぎ。
私の考えはこれだ!と自信を持って言えない。
人間って難しいよなぁ…
血ってなんだろう。血縁ってなんだろう。
否定したり肯定したり、何が正しい...続きを読むのか間違ってるのか、、迷子になった気分です。

でも、こういうのを味わいたくて、読書をしていると思うので、読んでよかったなと思いました。

普通に生きていたら、考えることもないことを深く考えることができました。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月20日

362ページ
1700円
2月19日〜2月23日

高校2年になった和泉宏哉は、両親の経営する病院で透析治療を受けていた。共に透析を行っていた同級生の杏梨は、魔女と魔法使いの違いは何かと聞いてくる。魔女狩りについて調べていた杏梨が遺体となって見つかり、宏哉の母が逮捕された。18年前の高校生殺害事件と...続きを読むの関わり、母が隠していた真実とは。

何か変な感じが町全体から感じられる。学校も防犯カメラが設置され、校則はなく、すべて法律で判断される学校。共に治療を受けていた杏梨が血を抜かれた状態で発見され、母が逮捕されるという衝撃の展開。法律や裁判の詳しすぎる話に時々辟易してしまう。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月24日

主人公の母親は、医療従事者だ。それなのに血液を浄化したところで、なにかが変わるわけでもないことがわからないのかなと思った。血液より、DNAでは?と。
そういえば、007シリーズにDNAを入れ替えて、別の人種に変わるという悪役がいたのを思い出した。現実にはない技術ではあったが。
加害者家族というだけで...続きを読むなく、人はどうしようもない苦しみを感じると、カルト的なものに救いを求めてしまうものなのだと思う。

これまで、世間を騒がせた事件の犯人の家族は、悲しい結末を迎えている人がいる。
子供の頃、近所にいた子を思い出した。父親が⚪︎人で服役中と聞いた。
昭和の田舎町のこと、嘸かし生きづらかったに違いない。
母親と共に、苦しみながらも強く生きていたのを覚えている。
決して犯罪者にはならなかった。普通に接していた人もいたから。

0

Posted by ブクログ 2024年01月18日

 級友同士の高校生、宏哉と杏梨が透析をする場面から、物語がスタートし、何が始まるのだろう?と惹き込まれる。そして、杏梨が遺体となって見つかり、宏哉の母がその件に関わっているとされ、逮捕される。正義感の強い宏哉、医師でクリニックを経営する父、そこで臨床工学技士として務める母、温かく絆が強い家庭として描...続きを読むかれていた。そこには、母が罪を犯す要素が全く感じられなかったので、この展開がどうなるのか、どんな背景が隠されているのか、益々惹き込まれていった。
 しかしながら、自分には結末が物足りなく感じたので、残念だった。新感覚で、興味を惹きつける展開までは良かった。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月10日

読み応えあり。独特な高校かつ独特な地域のイジメというだけでは終わらなかった。傍から見れば異常でも集団になるとおかしくなっちゃうのだろう。不安でたまらない気持ちは想像できる。

0

Posted by ブクログ 2023年08月10日

法律を駆使した描写がリアルで文章も簡潔。まさか鏡沢町を発端に謎が繋がっていたとは…親の罪を子供が背負い、犠牲を強いることは愚劣だ。まさに『魔女の原罪』である。

0

Posted by ブクログ 2023年07月31日

作者らしさを存分に感じる作品でした。

魔女など、突飛に感じる要素もある多いので、好みは分かれそうな気はします。
ただ、芯に法律や法律に関する理に適った考察があるので、私は白けたりせずに最後まで楽しめました。次回作も楽しみです。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月20日

序盤は設定の独特さにちょっとついていけないところがありましたが、後半にその理由が明らかになるにつれて面白さが増した感じがします。

加害者家族というところに焦点を当てたあたりが、この作者らしいなぁと感心しました。

偽装の透析や豚の血を使ったブラッドフードなど、これもまた独特な設定たちが最後にこう繋...続きを読むがるのか!と、構成の見事さを感じました。

0

Posted by ブクログ 2024年03月17日

『彼女は生まれながらにして魔女だった』
めちゃくちゃ重い話だった。罪を犯した親から産まれた子供は、生まれた時から汚れた血を受け継いでいる。自分の親に意見を言えない子供。子供の人生を決める親。こんな関係は幸せになれない。こんな事が当たり前になっているこの町はおかしい。自分の親にまっすぐ立ち向かおうとす...続きを読むる主人公が、事件の真相を解明していく。

0

Posted by ブクログ 2024年02月04日

筆者の「幻告」の感想にも書いたが、本当に多彩な方だ。この作品も本当にびっくりするような発想を見事に作品に仕上げている。ただ、「幻告」は私の観戦に見事にヒットしたが、この作品は残念ながら私には合わなかった。深く書けないが結末がとても残念・・・

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月08日

もし、そういった犯罪気質(?)のようなものが受け継がれてしまうのだとしても、血液ではなくて脳の構造とか遺伝子の問題では?と思ってしまった。でもそういう結論に至ってしまうほどに追い詰められてしまっていたのでしょうか…。加害者家族だけを集めるという発想が目からウロコでした。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月06日

主人公が通う高校は法律に違反しない限り服装・髪型を始め全てが自由な学校だが、校内中に監視カメラが有り、法律に違反した場合は学年・クラス・名前・犯罪行為の内容が全校生徒に明らかにされる。
更に、街は40年ほど前に開発されたニュータウンで、以前から住む高齢者たちは「カツテ」と呼ばれ、カツテと新しい住民と...続きを読むは険悪な仲であることが描かれる。

何やら訳ありな学校と街が出てきて、ディストピア小説なのか??と思いながら読み進めると、同級生が突然死体となって発見され、主人公は街が抱える秘密と向き合うことになる…

今作は誹謗中傷や悪意によって傷つけられてきた加害者家族の苦しみがテーマだ。
加害者本人とは関係ないはずなのに、家族というだけで差別され、職場や住まいを追われた人々が作った加害者家族たちが住む街。そこで行われるのはあまりに狂った行いなのだが、そこまで彼らを追い詰めたのは、マスコミ始め私たち日本社会なのだ。
犯罪者の子どもは将来犯罪者になるという根拠の無い偏見が呪いとなって人々を苦しめ、更なる悲劇を生む。

中世の魔女狩りが、現代でも無くなったわけではないと思わされる社会派ミステリだった。

0

Posted by ブクログ 2023年12月14日

学校の中だけの話かと思ったら
町全体に話が広がっていき、だんだんと面白くなっていきました
謎がわかると話に入り込みやすくなった

0

Posted by ブクログ 2023年10月07日

和泉宏哉と水瀬杏梨は高校2年の同じクラスで、2人とも週3回人工透析を受けている。
そして、通う高校は生徒の自主性が尊重される自由闊達な中高一貫校であるのだが…。
始まりからどんな展開になるのだろうと気になり仕方ない。
第一部・異端の街から第二部・魔女裁判と二部構成で話は進む。

学校の自由さに少々、...続きを読む疑問を持ちながらも次第にこれはこの街全体がおかしいことに気づく。

終盤で人工透析を2人が受けるという意味がわかるが、血液を利用した遣り方に何故⁇という怒りすら感じた。

18年前の殺人犯の手記「魔女の原罪」と同じような事件が起こると周辺は騒つき…
この繋がりに気がついたとき、和泉宏哉自身の気持ちを思うと言葉も出ない。

言いようもない結末に心が暗くなる。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月25日

ちょっと奇抜なルールというか校則のある学校で、そのルールを逸脱しないように行われる陰湿な「いじめ」。それを主人公が解決しようとして・・・まではふむふむと普通に読んでましたけどね。急に主人公がわけもわからずにいじめの対象になって街の秘密みたいなものが示唆されつつ変死事件から母親の逮捕のスピード感にびっ...続きを読むくり。よくあるスクールミステリくらいに思っていたもので。先が気になって一気に読み進めてしまいました。
とても面白かったんですが、真相の「血の入れ替え」はどうもなあ。ちょっと突飛すぎるかな。それまでの精神状態とかを考えたとしても医療従事者がそんな選択するとはあんまり思えないというか。急に現実味が薄れてしまいました。
そもそも「加害者家族だけの街」というのも・・・教師をはじめとした働いている人たちとかもそうなんですかね。そんな記述はなかったしそもそもそんなに都合のいい人材が集められるとも思えないし。みんな通いなのかな。でもそれにしたって街の秘密を知らずに勤めてるのは難しいだろうし。。。ちょっとメインアイデアと設定に齟齬があるような。

0

Posted by ブクログ 2023年09月02日

思わせぶりな、街を支配するルール想像できず、もどかしい思いで読んでいると、いきなり霧が晴れたものの、想像を絶する展開に唖然。「犯罪者の家族は加害者ですか?被害者ですか?」おぞましい世間、歪んだ愛情。人はここまで愚かではありませんよ五十嵐サン、と喉まで出たが、よくよく思い返して見れば…アリか…。

0

Posted by ブクログ 2023年08月25日

あまりにも非現実的な話に
うーんと唸りながら読み終えた。

加害者家族の苦悩を書くとともに違う意味で侮辱してる気がする。

0

Posted by ブクログ 2023年08月18日

校則が無い代わりに法律が絶対視される学校。
ありそうで無かった特殊設定が面白い。
このルールに疑念を抱いた宏哉と元弁護士で高校教師である“私”の問答も興味深い。
何故鏡沢高校は法律にこだわるのか。
そして、この街に隠された秘密とは何なのか。
真相を探るうち、事態は思わぬ方向へ転がり出す。

0

Posted by ブクログ 2023年08月14日

シチュエーション・スリラー(ミステリー)と呼ぶべき作品。特異な状況下(鏡沢町)で起こる死体損壊・遺棄事件に潜む問題を鋭く抉った作品なんだと思う。加害者家族の抱える問題を落とし込むには、この特異な設定は有効だとも思う。

しかし、ミステリー部分の肝となる「血液交換」については、いろいろな点で首を傾げて...続きを読むしまった。私は、医療分野に詳しい訳ではないので、本書に書かれたことは医学的に「あり」なのかもしれないが、普通は「そんなこと、あんの〜?」って思うのではないだろうか。そもそも和泉と水瀬の血液型の適合が前提になると思うが、そこの記述はなかったように思う(そこを書くと肝がわかってしまうからだろう)。

この非常に暗く重い作品も、最後に一筋の光明を見せてくれはするが、鏡沢町の問題=加害者家族の抱える問題の深刻さが今後少しなりとも改善する希望が持てるものにはなっていなかった。

0

Posted by ブクログ 2023年07月29日

作者さん読み。 やはりリーガル物ですがそこにカルト宗教と居住団地での違和感は不気味だった。読み始めの印象と終わりがまったく違ったものになっていた。 魔女になぞらえないほうが良かった気がする。

0

Posted by ブクログ 2023年07月19日

一部と二部で見える景色が
ガラッと変わる

そこは、「やるやん」と思った

テーマはしっかりしていて、
透析のこともよく調べているなという印象は持ったけど、
町の設定がイマイチ受け入れられなかったかな

まあ、まあまあです。

0

Posted by ブクログ 2023年07月15日


校則がなく、髪の色も服装も自由な高校の
ただ一つのルールは、生徒の行為が法律に
反しているかどうか。

法律に違反すれば起こした違反を校内で
公にされて厳しい処罰を受けるが、
法に反していなければどんな行為も容認される。

極端な学校の教育理念に違和感を抱きつつ、
周囲の空気を読みながら、人工透...続きを読む析を受けて
学校生活を送る主人公の和泉宏哉。

法に背かないことに極端に拘った歪な環境、
日常的に透析を受け血の循環が必要な主人公。

法と血という二つのキーワードが、どんな風に
交錯して物語を紡いでいくのか予測しながら
楽しみました。

血は何よりも濃く、どんな環境にあっても
人の生育に影響を与えるのか。

人が罪という一線を越える瞬間、その針を
振れさすものは一体何なのか。

どこまでも深く、何度でも再考されるであろう
罪の根原を炙り出した物語。


0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月11日

親が犯罪者の場合、その子供達まで犯罪者予備軍になるのだろうか?
高校生である宏哉は、肝臓に病気があり人工透析を受けている。
実の親が殺人犯であり、住んでいる町にも犯罪者の家族たちが住んでいる。
彼らは犯罪者を家族にもったため、迫害にあいこの街に逃げてきた。
その一部は過激な思想を持ち、子供たちは血を...続きを読む浄化する活動をする。

そんな非科学的なことをしたって意味がないのだろうが、おいつめられると余裕がなくなるから、考えが不十分になるのだろうか。

個人的には、人間は環境の生き物のほうが強いと感じているので、
 間違い)殺人犯の息子だから犯罪をおかす
 正しい)殺人犯に育てられたから犯罪を軽視する
といった思っている。
生みの親より、育ての親だってよくいうではないか。
だから環境が重要であって、血の問題はほとんどないと思う。

そういう考えを持っているから、なんかおかしい人たちがでてくるなぁ
っと感じる小説だった。

0

「小説」ランキング