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拉致犯を追い海を渡るリーチャー。追い詰めたと思った直後、致命的なミスに気づく……。 それでも妻と娘を救うことはできるのか? 善と悪が反転する鮮やかなラストに、世界のミステリーファンが絶賛! 世界的人気のアクションサスペンス。
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Posted by ブクログ
リー・チャイルド『奪還(下)』講談社文庫。 2006年に刊行されたジャック・リーチャー・シリーズの第10作。既に26冊が刊行されており、本作は邦訳の13作目となる。 二転三転四転の全く予想を覆す展開ばかりが続き、非常に面白い。思い返すと上巻冒頭のリーチャーの推理が全て空振りに終わったのは、著者の...続きを読む緻密な計算だったのか。この作品が今から15年以上前に刊行されており、初の邦訳だというのだから何とも勿体ない。 リーチャーは元FBIの私立探偵ポーリングと共に誘拐犯の正体を追う。二人は最も有力視していた民間軍事会社の社長レインに戦地に置き去りにされ、4年間捕虜となっていたホバートの居場所を見付けるが、ホバートが戦地での拷問により、両足両腕を失って帰国していたことが明らかになり、ホバートへの嫌疑は消滅する。 真犯人は誰か。レインを始めとする戦争犯罪人である民間軍事会社のメンバーに正義の鉄槌は下されるのか。 リーチャーの推理とポーリングの調査能力で真犯人の正体が判明し、二人はイギリスへと飛ぶ。 そこでたどり着いた意外な真相…… そして、結末…… 定価1,100円 ★★★★★
何が“奪還”なのか、はじめのうちは良くわかりませんでしたが、下巻に入ってから一気に物語が動きましたね。 PMCが絡んでくるのは、いかにも現在の物語です。とはいえ、物語が一気に異なる様相を示してきます。 激しい銃撃戦ではなく、肉弾戦を思わせる戦いになるのは、ジャック・リーチャーシリーズの特徴なのか...続きを読むもしれません。
レインに恨みを持つ人物から犯人を絞り込む試みが少しずつ実を結び、またレインの裏の顔が明らかに。やがてリーチャーはこれまで見落としていた手がかりを結ぶことで、事件の核心へと向かい…。 後半はイギリスに舞台を移す。アクションミステリという、帯の文言に偽りなし。
アクションはほぼないが、頭脳戦が読ませます。しかし、ラスト近く、リーチャーが悄然と農場を後にしようとする所だが、何故5人もの人間を連れて出ていけたのか、と考えなかったのだろうか? タイヤの跡からわかるのだが、リーチャーならその前に気づくのでは? と思った。読み落としか読み違いしてるのかな?
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