奇跡集

奇跡集

1,760円 (税込)

8pt

同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見しらぬ男女たちがつなぐ、幸せのふしぎスイッチ。第一話「青戸条哉(あおと・じょうや)の奇跡 竜を放つ」――満員の朝の快速電車。ぼくは過去最凶の腹痛に耐えていた。もうダメだと思い、その場にしゃがもうとした瞬間、隣に立つ同い年くらいの女性が、ぼくよりもわずかに早く、しゃがみこんだ。第二話「大野柑奈(おおの・かんな)の奇跡 情を放つ」――大学時代、わたしは小劇団にのめり込んだが、結局就活をして、食品会社へ。通勤途中、具合が悪くて社内で声をかけた女性の様子が気になり、駅を一つ戻ってホームに降りると、そこには意外な先客が――。小さいけれど確かに人生を左右する(かもしれない)7つのミラクルを描く、連作短編小説!

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奇跡集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月31日

    小野寺作品やっぱり好き!
    第二話はうるっときた(涙)
    奇跡が奇跡をおこし繋がっていく
    心に残る話だった

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    Posted by ブクログ 2022年09月07日

    たまたま 同じ電車 同じ車輪のしかも1シートと言う限られた場所に乗っていた人達の 連作。
    面白かった。
    次のお話はどの人?なんて考えながら読んでた。
    奇跡とも言えない様な ちょっとしたきっかけでいい方向に。自分の日常でも 気がつかない奇跡が起きてるんだろうなって思えた。
    読み終えて もう一度最初から...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月28日

    連作短編集。
    快速電車、次の駅まで15分。
    乗り合わせた人たちのそれぞれの今、人生の岐路とその瞬間の小さな、奇跡。
    サクサク読んだ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月29日

    奇跡の内容や大きさはそれぞれ。みんな日常を過ごすいつも通りの満員電車。ただ同じ箱に乗っているだけ、全く違う人生を歩んでいる他人。
    私の人生もそう。名前も知らないただその場にただ居合わせただけの人にもみんなストーリーがある。

    最後の話は切なかった。続きが気になる。どうかその後の人生が少しでも明るい方...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月26日

    同じ電車に乗り合わせた、それぞれの人の視点からの話

    人物ごとに分かれてて読みやすかった

    電車の話、こんなの前にあったなと思いながら読み
    あ、飛行機の話は読んだことがないなぁとか思ってしまった

    奇跡っちゃ、奇跡だけど…

    具合が悪くなってしまった女子学生に声をかけた男子学生がバイトで授業に出れず...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月31日

     満員電車の一空間で、それぞれの人生が一瞬だけ交差し、それぞれの人生が垣間見える物語である。全くの他人同士でも、それぞれが価値のある人生を生きていることを再認識させられた。満員電車に乗る時に少しだけ周りの見方が変わりそうに思えた。
     少し前に流行った阪急電車のように、それぞれの人生が絡み合って物語が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月07日

    電車の中で、出会った人たちの物語。
    それぞれの生活や人生が描かれていて面白かったです。
    ちょっとした「奇跡」があるとうれしいですね。

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月21日

    著者初読みです。同じ電車の同じ車両に乗り合わせた人たちの、それぞれの"奇跡"の物語。ありがちな設定ではあるけれど、それぞれの人の人生が少しずつ重なるような連作短編が好きなので面白く読めました。読み終わってから装丁を見直してみると、電車の吊り革があったり銃やギターがあったりで、内容...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月26日

    現実に隣合わせたら仲良くはなれそうにない人もたくさん出て来るのに嫌じゃない。暖かさを感じる。
    奇跡って、きっと、ものすごい事である必要はない。誰かと誰かが隣り合わせる。それだって捉えようによっては多分奇跡。気がついてないだけ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月12日

     この連なりは、やはり小野寺史宜の世界。
     今回も、大きな出来事は起こらない。でも、『日常(繰り返し)』を見つめ直すための魔法棒は、健在だ。
     同じ時間の中で、いくつも奇跡が、ささやかな程度かもしれないけど、光った。

    0

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