林檎の木の道

林檎の木の道

605円 (税込)

3pt

4.0

高二の暑い夏休みのある日、以前つき合っていた宮沢由実果が、千葉の御宿の海に身を投げたとの知らせを受けた広田悦至。事件当日に悦至は、渋谷にいた彼女からの呼び出しを断っていた。渋谷にいたはずの彼女が、なぜ御宿の海に?だれもが自殺と納得している由実果の事件を、幼なじみとともに調べ始める悦至。由実果の遺留品の中に、封を切っていない下着があったことを知り、彼らは事件が殺人だったと確信する。次第に明らかになる事件の全貌と由実果の姿に、困惑する二人・・・・・・。切なくも爽やかな夏の日々の描写が秀逸な、青春ミステリの傑作。

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林檎の木の道 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公の少年のクールさと暑さが不器用に混在しているところ、淡々としているのに妙にストーリーとマッチする風景描写、登場する勝気な少女の存在感、もの悲しい事件の真相など、樋口作品の魅力が十二分に堪能できる作品でした。
    今まで読んだ彼の作品の中でNo.1かも。

    0
    2013年01月18日

    Posted by ブクログ

    1996年の樋口有介作品で、この2007年創元推理文庫版は中公文庫版に加筆した再文庫版。

    樋口氏のデビュー作『ぼくと、ぼくらの夏』と同路線の、男子高校生が夏休みの間に女子高校生の死の謎を解く、というストーリー。
    ですが、『ぼくと、ぼくらの夏』と比べて、だいぶハードボイルド風味が増しています。男子高

    0
    2019年11月26日

    Posted by ブクログ

    20190407
    ぼくは友崎涼子の平べったい尻にたっぷりとアジシオをふりかけてやり、葡萄棚の影を吸い込むつもりで、大きく深呼吸した。飛んでいたヘリコプターは姿を消し、風が欅にかすかな葉音をひびかせていた。
    友崎涼子が休戦を宣言するのは妥当として、ぼくのほうがいつ宣戦を布告したのか、ぼくには思い出せな

    0
    2019年05月26日

    Posted by ブクログ

    再読。
    でも以前はそこまで面白いって感じなかったんだけどなー。
    どこを面白く感じたのかって、主人公と女の子の軽妙洒脱な会話。

    もちろん樋口有介センセの作品はそこが魅力のものが多いんだけど、今作のリズム感はその中においてでも白眉なのではないかと再読で感じた次第。

    また、他作で米澤穂信センセが指摘さ

    0
    2018年12月01日

    Posted by ブクログ

    樋口有介のエッセンスを詰め込んだような作品。ミステリ部分のつまらなさと幼稚園の同級生という繋がりの弱さがなければ、代表作たりえたのでは。

    0
    2011年04月14日

    Posted by ブクログ

    長いので、一応あらすじを。
    夏休みで暇を持て余していた主人公・悦至は、ある日電話でかかってきた彼女(はっきり付き合っていたわけではない)からの誘いを断る。その後、彼女が自殺をしたことを知った悦至。その理由を探るべく、幼馴染である涼子と共に行動していると、自殺ではなく他殺だったことに気付く。二人は事件

    0
    2010年01月27日

    Posted by ブクログ

    ピースが衝撃的だったのでファンになった作者の青春小説。バナナや屋上の池など世界観、タイトルの理由など全体的に少しモヤっとした作品。

    0
    2016年04月15日

    Posted by ブクログ

    終わってみればトリックは単純。確かに伏線が用意されており、どんでん返しがそこに繋がっていたが、期待ほどのインパクトはなかった。作者の特徴である季節感もなぜかいつもほど伝わってこなかった。炎天下の中で穴を掘ると言う行為に共感が持てなかったからか。登場人物も今一つ。ただバナナ研究者の母親と言うキャラクタ

    0
    2011年12月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    例によって(^ ^;
    韜晦した高校生男子が主人公(^ ^;

    この作品は、一つ前に読んだ「雨の匂い」とは違い、
    読み始めて「すぐ事件が起きる」(^ ^;
    しかも、元カノから『渋谷にいるから出てこい』
    と誘われて、面倒くさいのでそれを断ったら、
    翌日その元カノが自殺したと知らされる、
    というショッキン

    0
    2014年11月26日

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