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閉店が決まった街で最後の本屋さんを舞台に、本の声を聴くことの出来る少年むすぶが本と人を繋いでいく物語。
本好きにはたまらなく悲しいシチュエーションで文庫より少しシリアスな雰囲気に胸が締め付けられます。
本を愛し本に愛された幸本店長。本達が口々に語る店長への想いに泣けました。
『ほろびた生き物たちの図鑑』に形を変えつつある本と書店の姿を重ねてしまいもの悲しくなりました。
残された希望と暖かな繋がりが芽吹いていくことを願っています。
Posted by ブクログ
町の最後の本屋さん
その店長が不運な事故でなくなった
店は閉店することに
その前に1週間だけ本屋を開けることに
バイトの円谷水海が準備をしていると、遺言で店長に残りの本を任せると言われた男子高校生むすぶがやってきて,,,
初めて会う、しかも自分より店長との付き合いが短い彼になぜ店長は任せたのか、
イライラする水海にむすぶは言う
自分は本と会話ができると
感動させる的な本だなぁと引いて読んでたのに、泣いたー
悲しいじゃなく、優しくて
あまりに優しくて泣いた
そして東北の震災は、当事者の方々にとってまだ終わってないんだと実感する
もう11年
まだ11年
誰かの心に寄り添う
本は必要だ
久しぶりに
文学少女からずっと野村先生の作品を読んでいて、久しぶりに新作が出ているのを知り、ファミ通とあわせて購入。
独特の世界観があり、引き込まれながら、一気に読めました。
Posted by ブクログ
作者の野村美月さんが育った東北の地方都市には、かつて書店がたくさんあり、特に一番にぎわっていたのは、駅の近くのアーケードにある三階建ての書店だそうです。
東北で一番。日本で一番の本屋さんなんだぞ!と心の中で自慢していたそうです。
だからその書店の閉店を知ったときは、信じられず泣いたそうです。
この幸本書店の物語りを書きながら、ずっと幸せしかなかった。その空間を思い出していたそうです。
この本は作者が書店と本が好きだという想いがとてもよく伝わってきます。
幸本書店の三代目の店長の笑門さんが仕事中に亡くなるというショッキングな出来事からこの物語は始まりますが、最後は亡くなった笑門さんが、心から本と皆を愛していたことが改めてよくわかります。
以下ネタバレなのでお気を付けください。
一冊の図鑑で人生を変えた道二郎さん。
長い年月を経て本によって結ばれた彬夫さんと瑛子さん。
古い『かもめ』と新しい『かもめ』の二冊の本を胸に凛然と進む女優のアスカさん。
笑門さんが選んでくれた『ゾロリシリーズ』を今も買い続けている中学生の広空くんと颯太くん。
『緋文字』のディムズデール牧師に自分の罪を重ねて苦しんでいた作家の田母神さん。
笑門さんにアランの『幸福論』を処方してもらったアルバイトの水海さん。
そして、笑門さんに、本たちをまかされた、本のことばがわかる高校生の榎木むすぶ。
そして笑門さんのたおやかな笑顔。
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