山本智之の作品一覧
「山本智之」の「温暖化で日本の海に何が起こるのか 水面下で変わりゆく海の生態系」「海洋大異変 日本の魚食文化に迫る危機」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
[割れていた「一枚岩」]先の大戦にあたり、常に強硬な意見を吐き、海軍との比較で「悪玉論」の主役として描かれることが多い帝国陸軍。そんな陸軍の中にあって、敗戦にいたる早い段階から終戦工作が進められていたという、これまであまり光が当てられてこなかった点に着目した作品。主戦派の服部卓四郎、早期講話派の松谷誠の両名を軸としながら時系列的に意思決定を描いていきます。著者は、本書を通して日本的組織の在り方に警鐘を発している山本智之。
参謀本部の「奥の院」と言われた作戦課に対して、あまり注目されてこなかった戦争指導課の働きが本書で明らかになるのですが、陸軍内にとどまらない工作や根回しなど、従来の陸軍一枚岩のイメージからはかけ離れたその役割に驚かされました。戦争終結にあたり、それをどれほど「主導」したかについてはさらなる研究が必要だと思いますが、戦争の見方にも少なからず関わってくるその動きを紹介した本書の意義は大きいのではないかと思います。
また、早期講話派の存在故に「陸軍悪玉論」に対する「陸軍無罪論」を説くのではなく、さらに一歩踏み込んだ形での問題の提示を図っているバランス感覚にも好感が持てました。本書において揺れる存在として描かれる中間派、特に敗戦時の参謀総長であった梅津美治郎が取った姿勢について著者が有する問題意識というのは、今日的にも(特に日本に限らず)留意すべきものがあるのではと感じました。
〜戦況に対する判断が分かれる中で、主戦派と早期講話派が主導権争い=多数派工作を行うが、中間派(サイレント・マジョリティ)が戦争後期に主導権を把握し、主戦と早期講話の両方を天秤にかけ、最終的には早期講話派を支持するという政治選択を行うことで、戦争終結へと移行したところに、陸軍における戦争終結過程の特徴がある。〜
まだまだ先の大戦に関する書籍には学ばされることが本当に多い☆5つ
Posted by ブクログ
日本近海で取れる魚介類や藻類が極端な減少傾向を示しており、すでに絶滅危惧種に指定されているものも出ている。また一方で、今までいるはずもなかったものが取れるようになった、といった生態系の変化が各所で起こっている。地球温暖化の影響による水温や水質の変化はもちろん大きな要因といえるが、その他にも我々の生活から出るごみ、それも長期にわたって海中に残留するプラスチック系のごみや、化学物質や放射能による汚染、などによる被害の実態を、十数年にわたって取材活動を続けてきた朝日新聞の記者がレポートする。
マグロや鰻といった日本人の好む食材を確保するための乱獲や、各種の開発事業、河川、海岸の工事などによる生態系の激変なども、その一因となっていることを忘れてはならない。