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1943年3月、天皇の発言をきっかけに終戦工作が始まった――
通説を塗りかえる1冊。
1945年8月の昭和天皇の「聖断」は、どう引き出されたのか。これまでの説では、本土決戦が迫る中、徹底抗戦派の陸軍と和平派の対立を天皇が土壇場で裁定したと言われてきた。だが、はたしてそれは本当か? 本書は、アジア太平洋戦争の開戦から終戦までに何度も出された「聖断」をテーマに、天皇と指導者層の対立と妥協の様子を描きながら終戦の真相を明らかにしていく。新たな終戦史の誕生!
[内容]
序章 終戦の通説はどうつくられたか
第一章 終戦史研究と「聖断」
第二章 開戦の「聖断」下る──勝利を前提として
第三章 知られざる「聖断」──勝利から引き分け狙いへ
第四章 対等和平を断念する──終戦工作の本格化
第五章 敗戦容認の「聖断」ついに下る──暗黙の「合作」
終章 「聖断」と終戦の戦後史
Posted by ブクログ 2015年10月07日
要再読。
一般に「聖断」の理由は、原爆投下とソ連参戦と言われるが、本書では1945年6月に、梅津から精鋭と思われていた中国・満州の陸軍がほとんど役に立たないと奏上されたことを理由にあげている。
かつて読んだ、鈴木多聞「終戦」の政治史では、本土決戦用の九十九里浜の防御陣地が完成できないこと。半藤利...続きを読む
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