作品一覧

  • ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール 市民が育む芸術イヴェント
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    辻井伸行とハオチェン・チャンが優勝した2009年、第13回コンクールの全ドラマと、1200人のボランティアが支える舞台裏を熱くドキュメントする! 2009年、日本人ピアニスト、辻井伸行さんが優勝したことにより、日本中にその名を知られるようになった「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」。ハワイ大学でアメリカ研究を専攻する著者は、その第13回コンクールの予選から本選までを研究者として取材し、はからずも辻井さんの優勝にいたるドラマの一部始終の目撃者となった。 テキサスの一地方都市で開催されるコンクールが、チャイコフスキー、ショパンといった世界的な音楽コンクールと肩をならべるまでの権威を獲得し、国際的な成功をおさめるにいたった理由とは? 1200人もの市民ボランティアが支えるコンクールの舞台裏はどうなっているのか? そして、辻井伸行とハオチェン・チャン(中国)が1位、ヨルム・ソン(韓国)が2位と、2009年も入賞を独占したアジア人音楽家たちの活躍の背景にはなにがあるのか──。 「理想のコンクール」を求める人々の姿を熱くドキュメントした音楽ノンフィクションの快作!
  • 親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語
    4.3
    1巻2,750円 (税込)
    “……でもレニー、僕はあなたを愛してしまったし、 忘れることはできないのです。 あなたは僕にこう言いましたよね。 「誰かと恋に落ちたくはない、なぜならそれは、 自分の人生を変えてしまうから」”(本文より) ワシントンの図書館で著者が出逢った数百通の手紙。 それは、世界の巨匠レナード・バーンスタインと 知られざるふたりの日本人との心の交歓の記録だった。 カズコ ──日本でおそらく最初の、そしてもっとも熱心なファン。 クニ ──バーンスタインと激しい恋に落ち、その夢の実現に尽力した人物。 マエストロとふたりの日本人とが紡いだ愛の物語を軸に、 冷戦期アメリカの文化戦略、高度成長期日本に花開く音楽文化が描かれる。 感動の音楽ノンフィクションがここに誕生! レナード・バーンスタイン(1918-1990)は、 ニューヨーク・フィル、ウィーン・フィルなどのタクトをとった指揮者として、 《ウェスト・サイド・ストーリー》《キャンディード》など不滅の名作の数々を生みだした作曲家として、 米ソ冷戦期に反核や平和運動に精力的にとりくんだ行動する音楽家として、 20世紀を代表する芸術家の筆頭にあげられる巨匠。 スティーヴン・スピルバーグがリメイクし大ヒットした ミュージカル映画『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021)や Netflixが制作し、スピルバーグ、マーティン・スコセッシらが名を連ねる 伝記映画『マエストロ』(2023年春公開予定)などで、 いまなお世界中から注目を集めている。
  • アメリカの大学院で成功する方法 留学準備から就職まで
    3.9
    1巻836円 (税込)
    これからアメリカの大学院に留学を考えている方々に、具体的なヒントを与えることが本書の目的である。アメリカの大学院はどんなところで、学生には何が期待されているのか。体系化・専門化が進んでいるアメリカの大学の仕組みをふまえ、「プロ養成機関」としての大学院を最大限に活用するための手段と心構えを説く。ブラウン大学に学び、ハワイ大学に職を得た著者による、実践的・現実的な留学成功のためのガイダンス。
  • ドット・コム・ラヴァーズ ネットで出会うアメリカの女と男
    3.6
    1巻858円 (税込)
    「オンライン・デーティング」とは、インターネットのサイトを使ってデート相手を探すことである。年齢・職業・人種・地域を超え、今や、アメリカ主流文化の一部となっている。新しい出会いを探すには、ウェブが最も便利ということだろう。大手サイトに登録した著者は、ニューヨーク、そしてハワイで、さまざまなアメリカ男たちと「デート」する。出会い、つきあい、そして別れの中から、人間臭いアメリカが見えてくる。
  • 不機嫌な英語たち
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    水村美苗氏(作家)、推薦! 河合隼雄物語賞、日本エッセイスト・クラブ賞 (『親愛なるレニ―』にて)受賞後、著者初の半自伝的「私小説」。 些細な日常が、波乱万丈。カリフォルニア・ニューイングランド・ハワイ・東京を飛び交う 「ちょっといじわる」だった少女にとっての「真実」とは。 透明な視線と卓越した描写で描かれるちょっとした「クラッシュ」たち。 【推薦コメント】 小さい頃のアメリカ体験が優れた資質に火をつけ、英語がもう一つの母語となった希有な女性――その瑞々しい筆で綴 られる思い出話は、おかしく、哀しく、そして驚きに満ちている。私たち日本人が日本人であることの意味をいかに 考えずに済ましているか、済ましていられるかを考えさせる。 ――水村美苗氏(作家) 【目次】 ミリョンとキョンヒ ――The Plastic Wrapper ある日、とつぜん いなり寿司の発表 ピアノ・レッスン ハイウェイの向こう側 こちら側の人間 Love, Always ――On Not Becoming Asian American レベッカの肖像画 ブドウと水着 ニューヨークのクリスマス On Being Interpellated as Asian American The Chinese Boy カシオの腕時計 山手線とナマチュウ ――On the Matter of Eggplant 詩人のキス Kitchen & Bath ――On Becoming a Woman of Color お向かいへのご挨拶 父とイチロー 続 私小説 ――What I Write About When I Write in English
  • 私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い
    -
    軽んじられ、遮られ、虐げられた者たちが立ち上がったとき、社会の何が変わり、歴史はどう動いたのか――。 BLM運動や#MeToo運動など、不条理に抗う波が次々と生まれている近年のアメリカ。 全世界的に広がるこれらの動きの原点には、勇気をもって声を上げた女性たちの軌跡があった。 本書では、アメリカ現代史に刻まれた10の“瞬間”を取り上げ、「声を上げる」ことで何が起きたのか、今の私たちに問われていることは何かを、5人の女性アメリカ研究者が連帯しながら分析・論考する。 ローザ・パークスからルース・ベイダー・ギンズバーグ、大坂なおみにいたるまで、彼女たちの言動の背景、状況、影響について知り、社会と歴史を変えた信念に学び、世界に蔓延する差別や不正義を他人事ではなく当事者として捉えるための一冊。 【著者プロフィール】 和泉真澄(いずみ ますみ)同志社大学教授。著書に『日系カナダ人の移動と運動』ほか 坂下史子(さかした ふみこ)立命館大学教授。著書に『よくわかるアメリカ史』(共編著)ほか 土屋和代(つちや かずよ)東京大学大学院准教授。著書にReinventing Citizenshipほか 三牧聖子(みまき せいこ)同志社大学大学院准教授。著書に『戦争違法化運動の時代』ほか 吉原真里(よしはら まり)ハワイ大学教授。著書に『ドット・コム・ラヴァーズ』ほか

ユーザーレビュー

  • 親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語

    Posted by ブクログ

    今読み終わったばかりで、ちょっと落ち着いてから書いたほうがいいかもしれない。

    愛の物語だった。
    和子さんと邦彦さんのお二人の手紙を読むだけで、なんていうのか、自分の内面も波立つ感じがした。特に初期の、情熱がほとばしる感じの手紙に。それだけでも相当な、自分自身の心の動きがあり、若い頃のことは覚えてないが、最近にはない読書体験だった。
    でも、この本はそこだけにとどまっているわけでは全くない。バーンスタインへの愛を糧として、お二人ともどんどん先に進まれる、高く昇っていかれるのだ。もともと環境や才能のベースが凡人とは違っていたというのは大きいかもしれないけど、こんなことってあるんだなと思わされた。

    0
    2025年03月04日
  • 親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語

    Posted by ブクログ

    面白くて一気に読み終わった。アメリカの巨匠バーンスタインのこと、当時のアメリカの事情とそれがバーンスタインの音楽活動にどう影響を与えていたか、それだけでも十分に興味深かったが、何よりも2人の日本人が、それぞれ全身全霊を込めて書いた手紙からあふれ出す熱量と、人生の成熟に伴う内容の変化、バーンスタインとの相互作用にただただ感動した。

    0
    2024年12月17日
  • 不機嫌な英語たち

    Posted by ブクログ

    英語を巧みに操れると、それだけで強者になれたような気になるのかもしれない。
    私は、もしかしたらそれを望んで最近英語を勉強しているのかもしれないと気付いた。

    吉原真里さんは、この本で、自身の嫌な部分も正直に表現していると思った。
    実際、人間は自分をよく見せようとするけど、「こんなこと思ってる人と付き合いたくないわ〜」と思うような書き方してあって、でも、人間てわがままで自分勝手なんだろうな。
    正直に表すということはそれだけ誠実だということの証でもあると感じた。

    0
    2024年07月20日
  • 親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語

    Posted by ブクログ

    40年以上バーンスタインにファンレターを送り続けた天野和子。バーンスタインと激しい恋に落ち、数多くのラヴレターを送った橋本邦彦。ふたりが綴った数々の手紙を通して、芸術と愛に生きた巨匠バーンスタインの実像に迫る。

    天野、橋本両氏が生きているうちにこの本が書かれてよかった。とても面白かった。

    0
    2023年07月01日
  • 親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語

    Posted by ブクログ

    バーンスタインの人柄、偉大さ、愛の深さ、音楽の素晴らしさ、全てが詰まった本でそれに歴史的背景や2人の日本人との繋がりを描いた作品。久しぶりにノンストップで読み進めてしまい、後半にさしかかるに連れ読み終えるのが惜しくなってしまった。 音楽って、素晴らしい!人って、素晴らしい!

    0
    2023年06月21日

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