福井憲彦の作品一覧
「福井憲彦」の「カラー版 地中海都市周遊」「教養としての「フランス史」の読み方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「福井憲彦」の「カラー版 地中海都市周遊」「教養としての「フランス史」の読み方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
政治、経済、歴史、文化、芸術、思想、宗教、料理、建物、街並み、国民性。
知的関心の全てが詰まっていると言っても過言ではない一冊。
王政→共和政→帝政とたびたび転換する中で徐々に形作られていった今の政治体制、パリコミューンに代表される市民の政治への参加、議会政府とカトリック教会の分離、国民主権、国民国家の概念、主権は国民にあると高らかに宣言した憲法の制定、ナポレオンによる文化財の蒐集、ナポレオン法典に始まる民法の制定、オスマンによるパリの街づくり計画、法治国家(人間の不可侵にして譲渡できない権利の普遍的価値を尊ぶ国家 p.410)、中央集権的支配体制、西欧列強諸外国との緊迫と協調の繰り
Posted by ブクログ
[広大で深遠な潮流]思想的にも科学的にも、現在の世界の外郭の形成に大きな影響を与えたヨーロッパの近代。それがいかなる力に導かれた時代であったかを明らかにするとともに、今日に残る正と負の側面を多様な観点から捉えた一冊です。著者は、学習院大学長を務められた福井憲彦。
講義用に作成したものを編集したというだけあり、要点がしっかりまとめられた良書だと思います。網羅的である一方、ヨーロッパ近代とは何かという本質的な問題に対しても正面から向き合っており、本書を足がかりにヨーロッパの広大な歴史に一歩踏み出すのも悪くないのではないでしょうか。図や表なども要所要所でわかりやすさを高めるために使用されており、