作品一覧

  • 吼えよ 江戸象
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    城山三郎経済小説大賞受賞作家の新境地、書下ろし痛快時代小説! 将軍吉宗の時代。シャム国から取寄せた象を長崎から江戸まで移送せよとの命がおり、馬医豊安と「象と心を通じあえる少女」の長い御江戸象道中が始まった。神経質な象のために道中は掃き清められ、橋には苔が敷き詰められるなど街道筋の村々は大わらわ。吉宗の鼻をあかそうとする一群も暗躍。はたして、無事、象は江戸にたどり着けるのか…。
  • 江戸湾封鎖
    2.8
    1巻1,408円 (税込)
    「クァピタン殿! 打沈め線を越えてはならねぇ!」 ペリー来航の7年前。江戸湾に、巨大な戦艦が突如、姿を現した。幕府が決めた「打沈め線」を越えたら、三崎にある日本側の全ての大砲は火を噴く。 西欧列強の恐ろしさは、清国の惨状から、骨の髄まで日本人には理解されていた。なんとしても砲弾を交えることなく、巨大戦艦を止めなければならない。 自らの船の70倍の人員を乗せた世界最大級の戦艦をめざし、川越藩与力・内池武者右衛門は、死を覚悟の「乗止め」に向かった――。 胸熱くなる歴史エンタメの傑作!
  • ピコラエヴィッチ紙幣
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    島田商会が極東ロシアの小都市で発行していた紙幣「ピコラエヴィッチ」は人々から歓迎され、ロシア人社会に深く浸透していた。しかし、永遠にも続くように思われたそのシステムは、当地の鮭鱒漁の不漁と共産革命の嵐によって大きな悲劇へと発展する。「通貨とは何か?」「経済とは何か?」を問う問題作。
  • 悲しみのマリア 上
    5.0
    1~2巻1,386円 (税込)
    ロシア革命を逃れ、日本に亡命した 白系ロシア人女性の数奇な運命を辿る ロシア革命を逃れてさまよう亡命の旅のさなかに産まれた、実在の白系ロシア人女性をモデルに描く感動の巨編。困難な状況を克服して日本に亡命。戦前・戦後の混乱期を生き抜き医学を志し、「医師としての本質」を体現するまでの女医となる生涯を、城山三郎賞受賞作家が書き下ろす、畢生の超大作。(全2巻)

    試し読み

    フォロー
  • 華舫
    -
    1巻1,320円 (税込)
    深川─川越水運を舞台に描く 歴史ミステリー 時は維新後の明治、小江戸・川越にも文明開化の波は押し寄せ、圧倒的なスピードと積載重量をほこる川蒸気船の航路が計画されていた──。ある日、船頭の平蔵は隅田川を漂うなぞの美少女おみつを救う。殺人事件に巻き込まれた少女の謎解きを中心として、さまざまな人物が一つの糸に手繰り寄せられるように収斂していく…。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 悲しみのマリア 上

    Posted by ブクログ

    激動の時代を立派に生きられてる。
    プロフェッショナルとして、その時代を生きたと胸を張って言えるように生きたい

    0
    2014年08月04日
  • ピコラエヴィッチ紙幣

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実際にあったシベリア極東アムール河口の港に、日本の商社島田商会と日本人街があり ロシアのルーブルの価値が下落し 周辺の人々は島田商会が発行したルーブル紙幣を生活紙幣として使っていた。その時代ロシア革命が勃発し革命の御旗のもと赤軍がロシア民、日本人を虐殺した。その事実を背景に、紙幣印刷技師、島田商会の人々、島田商会で働くロシア女性たちが時代に波に翻弄されながら賢明に生きる姿が感動的であった。ついには最悪の結末かと思ったが、生き残ったロシア情勢が北海道で日本人外交官と結婚し記録が残されていることにホットした気持ちになった。

    0
    2012年07月01日
  • ピコラエヴィッチ紙幣

    Posted by ブクログ

    小説、ではあったのですが内容の濃さや示唆の深さから言うと変な本を読むよりも色々と考えさせられ、また勉強になりました。そしてものすごく面白い。気になる点、こういう世界観・こういう危機意識で当時の人が生きていたのかと目から鱗の点、そして経済を回す仕組みやそこに介在する人の心理も含めて付箋がまだいっぱいはっております。是非読んで。

    0
    2009年12月27日
  • 江戸湾封鎖

    Posted by ブクログ

    テンポよく話が進み、「これにて一件落着、チャンチャンチャンチャン…」といった感じでしっかり締まる気持ちの良い話。

    0
    2020年03月20日
  • 吼えよ 江戸象

    Posted by ブクログ

    若冲の絵に惹かれ手に取った。少年長太郎が目安箱に入れた「象が見たい」というお願いから、物語は始まる。将軍吉宗は、苦しい時代に、人々に生きる喜びを感じてもらいたいと、象を江戸に呼ぶよう命じる。長崎から江戸までの象の珍道中。あれよあれよと象の医者になった豊安、象と心が通じ合う少女千代、象を狙う輩から象を守りつつ、豊安の恋路を応援する忠兵衛。みんな魅力的だった。上品なはずの紫の「度胸はケツから湧いてくるっとね!」が好き。忠兵衛は私の地元出身なので、活躍して嬉しい!面白かったから、もっと読まれて欲しいです!!

    0
    2017年12月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!