作品一覧

  • アメリカ経済のユダヤ・パワー

    アメリカ経済のユダヤ・パワー

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,683円 (税込)
    GAP、トイザラス、スピルバーグ…、ビジネスパワーとしての「ユダヤ」を知らなければ、アメリカ経済の強さは理解できない。これまで語られなかった真実!
  • アメリカのユダヤ大富豪 なぜ彼らは成功し続けるのか

    アメリカのユダヤ大富豪

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,400円 (税込)
    なぜユダヤ人はアメリカでビジネスに成功したのか。彼らはアメリカ経済にどれほどの影響力を持っているのか。アメリカにおいても、遅れてきた移民として憎悪されるユダヤ人。しかし、想像を絶する逆境のなかでも彼らは耐え、成功を収め、アメリカ経済の最前線に立って、時代を先取りするビジネスモデルを生み出してきた。本書は、特にユダヤ人の財力・人脈・習慣・人使いの面に注目。金融ビジネスのみならず、情報・通信、メディア、玩具、化粧品、カジノ・観光、不動産業等で大きな影響力を持つ彼らの実像を、最新の情報とともに、それぞれの業界ごとに綿密な調査を行い、明らかにしていく。ユダヤ人企業家の足跡を学ぶことは、とりもなおさず、アメリカ経済の最新の潮流を読み解く鍵となる。同時に、それはまた私たち日本人が進むべき方向性を指し示す指針となろう。巷間囁かれている「陰謀説」を排し、ユダヤ人の実像を丹念に描き出す一冊である。
  • アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか

    アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    アメリカによるイラク戦争は石油確保のためといわれるが、本当は、イスラエルの安全のための戦争だという。国際世論を敵にまわしてまで、ブッシュを戦争へと導いたユダヤの政治パワーはどのようなものなのか。本書は、これまでタブー視されてきたユダヤ・ロビーとアメリカの外交戦略の関係を、日本で初めて学術的に分析する。
  • アメリカ・ユダヤ人の経済力

    アメリカ・ユダヤ人の経済力

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻720円 (税込)
    ユダヤ人はなぜアメリカでビジネスに成功したのか? 彼らはアメリカ経済にどれほどの影響力を持っているのか? 遅れてきた移民として憎悪されたユダヤ人。彼ら自身が自らの経済的成功の存在を否定したため、その実態は今まで知られてこなかった。本書は、彼らの底知れぬ経済力を金融、流通、マスコミ、不動産、建設などの多岐にわたる客観的な調査から明らかにする。 【目次より】●金融支配の神話――大恐慌の時代 ●「経済の暗黒大陸」に固めた地歩――百貨店・新聞・広告業 ●主要産業となった映画産業――東欧系ユダヤ人の出現 ●今日のユダヤ人大富豪――その財力と実像 ●不動産投資こそ富の源泉――ユダヤ移民の天職 ●あらたな事業で富を築く――マスコミ・小売業 ●今日のユダヤ系投資銀行――受け継がれるユダヤ人脈 ●ウォール街のユダヤ人――金融ビジネスの創造者たち。巷間囁かれている〈陰謀説〉を排し、ユダヤ人とその経済力の実像を丹念に描き出す。
  • アメリカ・ユダヤ人の政治力

    アメリカ・ユダヤ人の政治力

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻720円 (税込)
    アメリカ経済に未曾有の繁栄をもたらしたクリントンは、「アメリカ史上、最もユダヤ人贔屓の大統領」と称されている。また、次期大統領候補である民主党のゴアも、副大統領候補として初めてユダヤ人を指名した。アメリカ・ユダヤ人は、アメリカの政治に対して、過去、どのような影響力を及ぼしてきたのだろうか? 著者は、「闇の勢力として政治を操り、国家を支配するユダヤ人」という言説は、ユダヤ人迫害を正当化するための、つくられたイメージにすぎない。しかし、彼らはとりわけ民主党政権に対し、その政策決定過程において重要な役割を行使してきたと指摘する。ユダヤ人は類いまれなる「政治の民」となることによって、アメリカ社会で生き延びることができたのである。本書では、政治家育成システム、集票・集金活動、ユダヤ人団体によるロビー活動、メディアとの関わりなどの多角的な視点から、その政治力の実像を検証する。
  • 英国ユダヤ人 共生をめざした流転の民の苦闘

    英国ユダヤ人 共生をめざした流転の民の苦闘

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    ユダヤ人永久追放はなぜおこったのか? 儀式殺人告発とは何か? そして国王の恣意税(しいぜい)とは……。苛酷な差別にさらされながら共生の道をさぐる「離散する民(デイアスポラ)」にとって、島国イギリスは安住の地たりえたのか。英国史の文脈のなかにユダヤ人世界を明確に位置づけた力作。(講談社選書メチエ)
  • 英国ユダヤ人の歴史

    英国ユダヤ人の歴史

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻877円 (税込)
    キリスト教誕生以来、ヨーロッパ社会には「反ユダヤ主義」がはびこるが、ユダヤ人たちは迫害に屈せず、移り住んだ地でタフに生き抜いてきた。とくに英国における成功は目覚ましい。一三世紀、エドワード一世はユダヤ人を国外追放するが、一七世紀、クロムウェルが再入国を許可。以後、彼らはロイド・ジョージ、チャーチル、サッチャーほか有力政治家と深く結びつき、一九世紀に銀行業を興したロスチャイルド家は、世界屈指の財閥に成長した。イギリス千年の盛衰に重大な役割を果たしたユダヤ人の足跡を読み解く。
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 日本人が知らない! ユダヤの秘密

    雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 日本人が知らない! ユダヤの秘密

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻1,400円 (税込)
    ユダヤの実像を知れば、世界の仕組みが裏まで見えてくる! ユダヤ人が世界人口に占める割合は、たったの0.2%。しかし、ノーベル賞受賞者の約30%がユダヤ人である。彼らは学問だけでなく、経済、政治、芸術の分野で、非常に大きな存在感を示している。諸分野で輝かしい成果を上げる一方で、ホロコーストに代表されるように、常にさまざまな迫害を受け続けてきた民族でもある。不思議に満ちたユダヤ人、彼らは一体何者なのだろうか? 本書では、ユダヤ人の定義や来歴、その宗教、現代の彼らの実像、イスラエルとはどんな国か、国際社会にどんな影響を与えているのか、日本人との関係性などなど、知っておきたい基礎知識をイラスト満載で楽しく解説する。
  • 宗教と経済vol.1

    宗教と経済

    ビジネス・実用

    -
    1~2巻220円 (税込)
    世界の動きを読み解くには宗教の知識が不可欠だ。政治、社会はもちろんのこと、経済活動も例外ではない。「汝、宗教を知らずして、経済を語るなかれ--」  本書は、週刊エコノミスト2012年9月4日号の特集「宗教と経済」を電子版化したもの。世界の3大宗教と経済の関係がとことん分かります。 Part1 宗教と経済 ・資本主義を生む宗教、阻害する宗教 ・欧州危機はなぜカトリック諸国で、より深刻だったか ・イスラム教は、経済活動も信仰の実践の場 ・単純化や技術革新に根付く仏教思想 ・ユダヤ人になぜ成功者が多いのか ・大統領選を左右してきた宗教 ・資源と政治・宗教 Part2 3大宗教を今すぐ理解する  宗教の系統図  キリスト教早わかり  イスラム教早わかり  仏教早わかり Part3 知れば得する宗教の豆知識  ロムニー米大統領候補で注目を集めるモルモン教  プロテスタントが増えるカトリックの牙城ブラジル  影響力を発揮してきたインドのシク教徒  仏・儒・道教の見直し進む中国  水どころか唾も飲めないイスラム教徒の断食  蜜月続く国家と正教会  日本の宗教伝統の中心になる「神仏習合」
  • 日本人が知らない 中東&イスラム教

    日本人が知らない 中東&イスラム教

    ビジネス・実用

    -
    1巻220円 (税込)
    中東で勢力を拡大している「イスラム国」(IS)が、世界を揺るがしている。ISが生まれた背景に何があるのか、今後どのような手を打つべきか、世界的に議論が巻き起こっている。  さらに、中東には産油国が集中している。原油価格は今後どう動くのか。油価下落は湾岸諸国の経済にどのような影響を与えるのか--。注目テーマが多く、中東の政治・経済から目が話せない。  本書は週刊エコノミスト2015年3月24日号で掲載された特集「日本人が知らない 中東&イスラム教」の記事を電子書籍にしたものです。  特別編として、サウジアラビア主導の連合軍による空爆が激化するイエメン情勢と、その背後にあるイランに対するサウジの危機感などを分析した最新号(2015年4月21日号)のエコノミスト・リポートも掲載。 目次: はじめに 日本人が知らない 中東&イスラム教 第1部 イスラム国と中東の混迷 第2部 中東の歴史を学ぶ 【特別編】2015年4月21日号エコノミストリポート ・イエメン空爆激化 イラン核交渉が進展 危機感強めるサウジ
  • フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン

    フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    太刀川英輔 推薦!(『進化思考』『東京防災』) 荻上チキ 推薦!!(評論家/ラジオパーソナリティ) トヨタ コクヨ 明治 アシックス アスクル 多様な中小企業 etc…… あらゆる領域で採用が進む「フェーズフリー」とは一体何か? 第一人者による初の解説書! 「地震に備えるべきだ」「災害対策をしなければならない」。誰もがそのように考えているのに、なぜ「災害」は繰り返されてしまうのか? 日常を懸命に生きている私たちにとって、「非常時にしか価値を感じられないもの」に予算や時間を投資することは、簡単ではありません。であるならば、はじめから「備えられない」ことを前提に、あらゆるものを設計してはどうだろうか。 いま、そうした社会状況(フェーズ)を区分しないデザイン、「フェーズフリー」なデザインの採用が、多種多様な業種で進み、メディア等で大きく話題になっています。本書は、そうした「フェーズフリー」にまつわる基礎的な知識から、ビジネスへの活かし方までが学べる、第一人者による初の解説書です。 [本書で取り上げる事例] ・もしもの時は非常用電源になる!プリウスPHEV(トヨタ自動車) ・20年前の商品に再脚光!パワータンク(三菱鉛筆) アシックス/徳島県鳴門市/愛媛県今治市/豊島区/コクヨ/明治/コスモテック/デベロップ/本田技研工業/青山商事/etc [目次抜粋] 第1章 「社会課題」としての「災害」 HazardとDisaster/防災ビジネスが難しい理由/「備えられない」から考える/「コスト」から「バリュー」へ/「解決策」から「参加策」へ /etc 第2章 創発の現場から 自由のためにルールを設ける/認証制度導入の葛藤/「日常」はレッドオーシャンになっている/ etc 第3章 フェーズを超えたニーズを探る 定義と原則から視点を得る/社会の状況を問わない価値を作る/5つの原則/顕在化していないニーズを捉える/etc 第4章 フェーズフリーのつくり方フォアキャスティングで考える/「立派な使命」に夢中になりすぎない/カテゴリから発想する/専門家よりも、あなたの方が可能性を秘めている/etc 第5章 誰も取り残さず未来に進むために 地域固有のフェーズフリー/被災者支援に残された課題/災害は、弱い立場にある人を襲う/etc [ダウンロード特典] フェーズフリーワークシート ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

ユーザーレビュー

  • フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン

    Posted by ブクログ

    「非日常」とは生死に関わる災害級のことばかりじゃない、という前提をふまえたうえで、日常と非日常をシームレスにしていくかがわかる一冊。
    フェーズフリーって言葉、いいなぁ。

    0
    2024年12月11日
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 日本人が知らない! ユダヤの秘密

    Posted by ブクログ

    佐藤唯行
    獨協大学外国語学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。専門は米英の人種関係史、ユダヤ人史。

    JCCと 縁 の深い日本人には、昭和天皇の弟君、三笠宮崇仁 殿下がおられます。古代オリエント学者でもある殿下は、ユダヤ教にもご関心がおありで、度々JCCを訪問され、日猶友好親善に尽くされています。

    今日の日本で活躍しているユダヤ系文化人の筆頭といえば、数学者にして大道芸人のピーター・フランクルでしょう。彼は 18 歳で数学オリンピックの金メダルを獲得した俊才です。数学や理論物理学は、紙と鉛筆さえあれば、いつでもどこでも1人で研究することができるため、流転の民・ユダヤ人にはかっこうの学問なのです。アインシュタインやフォン・ノイマンを始め、この学問で世に知られた学者の多くがユダヤ人です。フランクルはハンガリーの圧制と反ユダヤ主義を逃れ世界を放浪した後、1982年に日本に辿りつきました。

    ユダヤ人の物語には、学ぶべき教訓がたくさんあります。しかし、我々日本人が、グローバルなビジネス競争の場で、これだけはユダヤ人にも決して負けないと誇れる能力を紹介しましょう。  第1は、「調和する能力」です。聖徳太子の昔から、日本人は外来の文物を積極的に取り入れ、巧みに我がものとしてしまう能力を磨いてきました。卑近な例を1つあげるとしたら、あんパンです。日本の食材であるあんこと、西洋の食材であるパンを巧みに組み合わせ、あんパンというこれまでになかった独自のおいしい食べ物を作り出したのです。

     第2は、「象徴する能力」です。これは多くを語らず、物事の本質を一言で言い表してしまう能力で、茶・華道や能、鎌倉時代以後に栄えた禅宗文化によって培われたものです。例えば、 瑣末 な枝葉を全て捨て去り、1点に集中して表現する華道の美意識、森羅万象をたったひとつのしぐさで表現してしまう能の世界がこれに該当します。とりわけ空間デザインは、龍安寺、大徳寺の石庭に始まり、500年にわたって、日本人が能力を鍛え続けた分野でしょう。

    ハワード・シュルツの成功の秘訣も同じです。彼は1980年代初めのシアトルで、イタリアのカフェラッタ方式のコーヒー店を始めます。これはとても勇気のいる決断でした。伝統的にコーヒーに対する味覚が優れているヨーロッパでは、当時から質の高いエスプレッソをすばやく出す店はたくさんありましたが、アメリカ地方都市では皆無に近く、業界人の常識は「アメリカ人にはイタリア人のように洗練されたコーヒー文化を楽しむことはできない」というものでした。しかし、彼はこの市場がアメリカでも相当大きいはずだと確信していました。そして誰も見向きもしなかったこの大きな隙間市場を見つけたことで、彼は業界世界最大手のスターバックス社の社主となったのです。

    次に「学者が尊敬される社会だった」という説もあります。ユダヤ人社会では、財産を持つ無学な者よりも貧しい学者のほうが、結婚相手獲得をめぐる競争で勝利を収めたという主張です。こうしてユダヤ教学者が子孫を増やせたのに対し、カトリック社会では最も賢い子は司祭となり生涯を独身で過ごし、子孫を残さなかったというのです。この説も 信憑性 に乏しいものです。現実には、富裕なユダヤ商人が一文なしの学者を自分の娘婿にする事例は少なかったからです。

    これらに代わって近年有力視されてきた言説が、職業選択説です。9~ 10 世紀、ユダヤ人が西欧、中欧へ続々と定住し始めてから後、彼らの就ける仕事は、金融業・商業に法的に限定されていきました。この限定の中で知力が磨かれたというのです。

    一方、古代に遡って説明するのが「学習中心の宗教への変容説」です。全ユダヤ人の 80 ~ 90%が農民だった1世紀、それまで神殿での祭儀中心の宗教だったユダヤ教が、教典(タルムード)学習中心の宗教へ変容したことが、ユダヤ人の知力底上げの契機となったというのです。 64 年、パレスチナのユダヤ教指導者ジョシュア・ベン = ガマラは、全てのユダヤ人男子は、6歳になったらユダヤ人学校で学ばなければならないという布告を全ユダヤ人に通達しました。この布告は遵守され、2世紀を経ずしてユダヤ人男子は世界の諸民族の中で、例外的ともいえる識字・計算能力をほぼ100%の割合で身につけたのでした。

     この布告の追い風となったのが 70 年、ローマ軍によるエルサレムの神殿破壊です。神殿での祭儀が不可能となったことで、「学びの家」シナゴーグでの教典学習中心主義が、ユダヤ教の主流になったからです。教典学習も、中・上級のタルムードへ進むとかなりの知力が要求されます。そのためユダヤ人の中でも知力の乏しい者は、学習が苦痛となり次々と脱落し、ユダヤ教徒であることをやめてしまったのです。  こうして、ローマ帝政初期に帝国総人口の7~8%(800万人)もいたユダヤ人口は、1~6世紀の間に次々とその姿を消し、多くはキリスト教徒農民になったのです。都市での職業選択が始まるずっと以前に、学習不適格者を抱え込まなくなったユダヤ人社会では、知力の底上げが完成していたというのです。

    ユダヤ人の容姿を特徴づける最も有名なものに、「大きな鼻」があげられます。多感な青春時代、自分の「大きな鼻」に引け目を感じていた有名人にまつわるエピソードは、枚挙にいとまがありません。かのスティーブン・スピルバーグ監督も、自分の鼻を何とか小さくしようとセロテープで押さえつけた、ほろ苦い青春の想い出を語っています。

    ユダヤ人という言葉をどのように定義したらよいのでしょうか。一言でいうと、古い時代には「ユダヤ教徒=ユダヤ人」という単純明快な図式が成り立ちました。宗教に絶対的な力があった頃、人はいずれかの宗教集団に所属しなければならなかったからです。ところが、近現代になり宗教の拘束力が弱まると、「ユダヤ教離れのユダヤ人」という人々が多数出現します。今日のユダヤ教指導者はこの人々を「ユダヤ人に生まれたのにユダヤ教を信じない人も、やはりユダヤ人である。他の宗教に改宗しない限りは……」と判定を下しています。

    今や世界第4位のユダヤ人口を抱えるカナダ。2000年にはカナダトップ 50 人の大富豪のうち 10 人、 04 年には司法界の頂点である連邦最高裁判事9人のうち2人をユダヤ人が占めています。市場規模ではアメリカを大きく下回るカナダを、なぜあえて安住の地に選んだのでしょうか。それは、この国の多文化主義がアメリカと比べても成功しているため、ユダヤ人にとって大変居心地がよいからです。カナダは昔から英国系とフランス系が国の中で共存し、両者の妥協で歴史が築かれてきました。フランス系カトリックの存在を常に認めざるをえなかったことが、 20 世紀後半に民族の多様性を受け容れる素地となったのです。黒人奴隷制に基づく大農園制がなく、黒人をことさら劣等視するような社会風土がなかった点も重要でしょう。

    第2は、医者と学校の先生の仕事に、ユダヤ人が人口比を大きく上回る割合で進出しているからでしょう。医療、教育は政府支出に大きく依存する産業です。ユダヤ人は、福祉サービスを受給する貧しい人々の中には少なく、彼らにサービスを提供することで給与を得る専門職従事者には多いのです。つまり、ユダヤ人は私利私欲のためにも福祉国家を支持しているというわけです。以上の図式は、在米ユダヤ人が「弱者の党」民主党を支持する理由にもあてはまります。

     ここでいうJAPとは、日本人の蔑称ではありません。Jewish American Princessの頭文字をとって作られた新造語で、裕福な在米ユダヤ人家庭で大切に育てられた我がままお嬢さまという意味です。ユダヤ人が支配層の仲間入りをした1970年代以降のアメリカで、半ばやっかみと 揶揄 を込めたこの言葉が流行し、映画も作られたほどです。

    ユダヤ教を母体として生まれたキリスト教とイスラム教は、今や、世界の宗教人口の約 54%を占めています。一方、ユダヤ教はわずか0.2%です。ユダヤ教はなぜ多くの信徒を獲得できなかったのでしょうか。  理由の第1は、異教徒に向かって積極的に布教し、信徒獲得をめざす伝道宗教ではなかった点です。第2は、西洋キリスト教世界における900年近い反ユダヤ主義の歴史です。ユダヤ教徒であることが圧倒的に不利な社会では、あえて他の宗教からユダヤ教へ入信する者は極めて少なかったのです。第3は、1世紀頃、ユダヤ教が教典学習中心の宗教へ変容した点でしょう。キリスト教徒やイスラム教徒は、ただひたすら祈れば神に近づけましたが、ユダヤ教徒の場合、同じ目標追求のために、難しい教典を日々学習しなければなりません。ゆえに、知力に恵まれない学習不適格者には向かない宗教だったのです。

    ユダヤ教には、4つの分派があります。戒律のゆるい順に、改革派、保守派、正統派、超正統派です。各派はそれぞれ独自のユダヤ教解釈を行い、儀式・習俗も異なります。しかし、正統派以外の分派があるのはアシュケナジだけです。ミズラヒとセファルディは、出身地によって宗教上の慣習が少しずつ違いますが、分派にわかれているわけではありません。つまり、あるのは昔から存在する正統派だけということになります。

     超正統派の女性は、子育てと仕事の両立でへとへとです。多産を神の 御旨 として一切の避妊を行わない彼女らは、平均7人以上の子供を産むからです。一方、夫たちは経典研究に没頭し、働くとしてもせいぜい片手間のパートタイム労働です。イスラエルでは、同派の成人男性の、実に7割がフルタイムの神学生として研究に専念しています。彼女らはそうした夫を支えることを、至上の名誉だと考えているのです。とはいえ、政府の手厚い援助が頼りなのです。所得はずば抜けて低く、「貧しいユダヤ人」とは彼らのことを意味します。

    ユダヤ教の教えによれば、独身生活は不幸であり、子供のいない結婚生活は悲劇なのです。タルムードの中に「妻なき男は生の喜びなく、平安なく、心の支えなく……」という一節があります。また、「創世記」の一句「産めよ、増えよ」は、神が人に下した命令ですが、ユダヤ教の根幹部分なのです。ユダヤ人の結婚式で興味深いのは、式の前に結婚契約書(ケトウバ)がラビによって作成される点でしょう。そこには、離婚した場合に妻が受け取る慰謝料の額まで、具体的な数字で記されています。その内容は、式の最中、列席者に向かって読みあげられるのです。ユダヤ教では結婚はまさに契約なのです。

    同化が進む欧米先進国のユダヤ人たち。その口火を切るのは公立学校に通い始め、キリスト教徒の友人ができた子供たちです。  商店街にサンタクロースが出現し、街がクリスマス一色に染まる 12 月になると、プレゼントがもらえ、ご馳走が食べられる友人たちがうらやましくてたまりません。そこで「うちでもクリスマスを祝おうよ」と親に泣きつきます。

    強さの秘訣の第2は、国民皆兵です。国民は 18 歳で徴兵され、男性は3年、女性でも最低2年の兵役が課せられます。イスラエルは世界で唯一、女性に兵役がある国なのです。彼女らの大半は、後方支援任務に就きますが、望めば実戦任務にも就けます。この召集兵 11 万人と職業軍人6万人を合わせた 17 万人が正規兵です。

    そして本当の強みは、 45 歳まで年間4~6週間出動を義務づけられている 40 万人超の予備役兵の存在です。彼らのおかげで、有事には正規兵と併せて 60 万人近い兵力が確保できるわけです。彼らは普段は普通の職業人です。ところが一たび出動命令が下ると、数学教師のような公務員でも八百屋でも、仕事と家庭を放り出し、マイカーで戦場に馳せ参じます。小さな国なので、家から前線まで2時間あれば到着できます。職場の上司が軍では自分の部下だったりすることも珍しくありません。彼ら予備役兵は、平時には再訓練を繰り返し、練度を保ち有事に備えるのです。結果的に国民男性の大半は、2回以上の戦争経験者で占められています。「イスラエル国民とは、 11 か月の休暇を過ごす軍人のことだ」というジョークがあるほどです。

    さらに就任3日目のオバマ新大統領も「イスラエルの自衛権を常に支持する」と演説し、ハマスを非難したのです。中東和平の中立的仲介役をオバマに期待していた人々を裏切る内容でした。オバマほど絶大な国民的支持のもとに当選した大統領でさえ、イスラエルに圧力をかけることは政治生命を危うくするタブーなのです。

    同性愛者に比較的寛容なユダヤ人。同性愛者が妻を持ち、子を持ってきた歴史の中で、その遺伝子が広まったともいわれています。

    イスラエルは人口724万人の小さな国ですが、その3.5%に相当する 25 万人の同性愛者が暮らしています。一番の有名人が、豊かな黒髪とセクシーな脚線美を誇るトランスセクシュアル(性転換手術の経験者)の「歌姫」ダナ・インターナショナルで、国際的な歌謡コンクールで優勝経験もあるダナは、この国の同性愛者のヒロインです。イスラエルは同性愛者の人権をリードする国際的先進国としても知られ、同性カップルでも配偶者手当や遺族手当を受けられると、最高裁判所が司法判断を下しています。また米軍とは対照的に、イスラエル軍の中には、ゲイであることを自ら公言する高級将校もたくさんいます。

    それでは、ユダヤ人社会の同性愛者について考えてみましょう。  キリスト教徒の場合、同性愛者は、昔から聖職にかっこうの逃げ場を見出してきた点は忘れてはなりません。キリスト教の神父や修道士には、妻帯が厳しく禁止されていたからです。  これに対して、ユダヤ人社会には、そうした逃げ場は全くありませんでした。聖職者に妻帯を禁じる掟がなかったどころか、妻帯は奨励されていたからです。結局、ユダヤ人社会の中の同性愛者たちは、古来より「結婚して子を産み増やせ」という社会的圧力から逃れられずに、仕方なく結婚し、子をつくったのでした。こうしてユダヤ人社会の中には、同性愛者の遺伝子が広まっていったともいわれています。

    イスラエル国籍を持ちながらアメリカで暮らす者は、実に 50 万人。なぜこれほど多くのイスラエル人が暮らしているのでしょうか。  その最大の理由は、重い税負担を逃れるためです。イスラエルでは日本円で月収 20 万円ほどの普通のサラリーマンでも、 50%近くを税金で取られます。イスラエルは税率世界一の国なのです。その理由は強力な軍備負担がイスラエル経済の肩にずっしりと食い込んでいるからで、アメリカでさえ軍事費はGNPの3%強ですが、イスラエルは9%に達しています。ピーク時には何と 25%に達した時もありました。イスラエルの人口は724万人で、日本の愛知県並みの人口です。この少ない人口の国が中東最大規模の軍事力を保持しているのです。これではいくら税を取り立てても足りるわけがありません。

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    2024年02月09日
  • アメリカ・ユダヤ人の経済力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    ユダヤ人はなぜアメリカでビジネスに成功したのか?
    彼らはアメリカ経済にどれほどの影響力を持っているのか?
    遅れてきた移民として憎悪されたユダヤ人。
    彼ら自身が自らの経済的成功の存在を否定したため、その実態は今まで知られてこなかった。
    本書は、彼らの底知れぬ経済力を金融、流通、マスコミ、不動産、建物などの多岐にわたる調査から明らかにする。
    巷間囁かれている「陰謀説」を排し、ユダヤ人の実像を丹念に描き出した一冊である。

    [ 目次 ]
    第1章 金融界支配の神話―大恐慌の時代
    第2章 「経済の暗黒大陸」に固めた地歩―百貨店・新聞・広告業
    第3章 主要産業となった映画産業―東欧系ユダヤ人の出現
    第4章 今日のユダヤ人大富豪―その財力と実像
    第5章 不動産投資こそ富の源泉―ユダヤ移民の天職
    第6章 あらたな事業で富を築く―マスコミ・小売業
    第7章 今日のユダヤ系投資銀行―受け継がれるユダヤ人脈
    第8章 ウォール街のユダヤ人―金融ビジネスの創造者たち

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年04月20日
  • 英国ユダヤ人の歴史

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    ネタバレ

    ユダヤ人史が専門の教授による、イギリスとユダヤ人との関係を歴史から紐解いた本。

    現代のイギリスは、アメリカと一緒にイスラエルを真っ先に擁護しているイメージ。でも、過去350年の間(エリザベス1世の時代はこの末期にあたる)ユダヤ人を排除した時期があったそうだ。本書を読んで初めて知った。

    ユダヤ人は、国民の不満をそらすために、何かと悪役に仕立て上げられがちとのこと。キリスト教は聖書のなかで、ユダヤ教を批判している部分があるらしく、キリスト教者からみたらユダヤ人は異端者だったようだ。

    そんな境遇のユダヤ人は、どの国でもつける職業は限られていた(p92)。農業や工業といったメジャーどころには就職できなかったため、必然的に「リスクをとるビジネス」を選択せざるを得なかったとのこと。だから、金融業(金貸し)や貿易業(当時は海賊・盗賊がいる時代だから危険)で財をなす人が多かった。ハイリスク戦略を取らざるを得ないので、同族間のネットワークは強かったらしい。
    ただ、ハイリスクではあるものの、ハイリターンでもある点はなかなか興味深い。

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    2025年10月25日
  • フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン

    Posted by ブクログ

    縁あって「フェーズフリー」という素晴らしい考え方に出会い、自分が所属する会社でもアクションパートナーとして参加することになったため、タイムリーに発売された本書でフェーズフリーについて学びました。

    災害は昔からあり、それに対する備えも進化していますが、備えるためには一定のコスト(お金、時間、苦労)を要します。いつ訪れるか分からない「もしも」のためだけに、日常生活でお金・時間を犠牲にして「備える」「備え続ける」ことが難しい...そうして結局「備えられない」うちに突然の大雨や地震などの危機が訪れ、結果深刻な災害になってしまうという、現実的・根本的な問題を社会は抱えています。

    そこで、日常時と非常時という2つの社会的状況(フェーズ)から自由(フリー)になり、「いつも」使うものやサービスを「もしも」の時にも役立つようにデザインしておくことで、日常を豊かにしつつ日頃から無理なく備えていこうという、特に防災分野で着目され初めている新しい考え方やデザイン思想が「フェーズフリー」です。

    考え方自体は至極当然・当たり前のことではありますが、「エコ」「フェアトレード」「ユニバーサルデザイン」などと同様に、一つの言葉に集約することで同じ言葉を使って皆で日頃から話し合い・考え・実践していくことが重要だと感じました。説明だけでなく事例も豊富に掲載されているので、フェーズフリーの基本を学ぶ際にはおすすめの一冊です。

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    2024年07月06日

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