作品一覧

  • セルオートマトンによる知能シミュレーション ―天然知能を実装する―
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    1巻3,740円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。 あの「天然知能」を情報科学として明快に解説! 本書は、セルオートマトンによる知能のシミュレーションについて、基本的な考え方から学ぶものです。 オートマトンの基礎から解説を始め、セルオートマトンに見られる典型的な現象(相転移、カオスの縁)、セルオートマトンと人工知能との対応、非同期調整セルオートマトンと著者らの提唱する「天然知能」との対応、リザバーコンピューティングによる実装の手法までを、順を追って解説します。 「天然知能」は、人工知能(RNN)のように初期情報と因果関係(規則)のみに従って結論を出すものではなく、推論過程で外部の情報に触れることにより結論が変わり得る仕組みであり、現実の思考過程・創造に向かう意識の変化にふさわしい概念として提唱されたものです。 第0章 本書の構成 第1章 はじめに:オートマトンから生命的計算へ 1.1 計算機としてのオートマトン 1.2 セルオートマトンによる世界の模倣 1.3 カオスの縁は本当なのか 1.4 天然知能的理解・天然知能的オートマトンへ 第2章 非同期ライフゲームによる確率的論理ゲート 2.1 ウォーミングアップ:本書におけるオートマトンの使用法 2.2 ライフゲームの規則とグライダー 2.3 非同期ライフゲームと相転移 2.4 非同期ライフゲームにおける計算の可能性 2.5 ゆらぎを利用する確率的論理回路 第3章 1次元セルオートマトン 3.1 初等セルオートマトン(ECA) 3.2 ECAの時空間パターン 3.3 1次元セルオートマトンの四つのクラス 第4章 ランダムさ・複雑性・べき乗則 4.1 ビット列のランダムさとエントロピー 4.2 1次元セルオートマトンのランダムさと複雑さ 4.3 べき乗則 第5章 カオスの縁 5.1 1次元セルオートマトンと「カオスの縁」 5.2 浸透セルオートマトンと相転移 第6章 セルオートマトンの天然知能化 6.1 同型性の発見・解体・転回 6.2 受動・能動の一致を実現する人工知能的描像 6.3 受動/能動のトラウマ構造―1:順序型・非同期時間 6.4 受動/能動のトラウマ構造―2:休止型・非同期時間 6.5 非同期調整オートマトン:脱色されたトラウマ 第7章 非同期調整オートマトンの実装 7.1 1次元セルオートマトンにおける同期と非同期 7.2 非同期調整オートマトンの実装 7.3 非同期調整オートマトンの時空間パターン 第8章 非同期調整オートマトンの臨界性 8.1 カオスの縁を超えて普遍的臨界性へ 8.2 パワースペクトルと1/fゆらぎ 第9章 計算万能性と計算効率のトレードオフ 9.1 万能性と効率は比較可能か 9.2 同期計算における万能性と効率のトレードオフ 9.3 非同期計算における万能性と効率のトレードオフ 9.4 非同期時間が内包する同期時間ルールの多様性 9.5 非同期調整が破るECAのトレードオフ 第10章 リザバー計算への実装 10.1 ニューラルネットとリザバー計算 10.2 ECAを用いたリザバー計算 10.3 非同期調整オートマトンを用いた天然知能的学習システム 第11章 おわりに 参考文献
  • 天然知能
    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    「考えるな、感じろ」とブルース・リーは言った。計算を間違い、マニュアルを守れず、ふと何かが降りてくる。すべて知性の賜物である。今こそ天然知能を解放しよう。人工知能と対立するのではなく、想像もつかない「外部」と邂逅するために。
  • 時間の正体 デジャブ・因果論・量子論
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    1巻1,705円 (税込)
    科学と哲学が直面する最大の難問に挑む! 「わたし」と不可分に結びついた「現在」を、科学はいかに論じられるか。量子力学や生命科学、脳科学による成果と課題を哲学的時間論と交差させる、興奮の一冊。(講談社選書メチエ)
  • 群れは意識をもつ 個の自由と集団の秩序
    3.5
    1巻1,200円 (税込)
    数万羽から成るムクドリの群れ。まるで1個の巨大な生き物のように大空を黒い塊となって猛スピードで飛び回り、急転回し、場合によっては突然散開し、再び一個の群れに戻る。動物の群れがなぜこのように統率のとれた行動をとれるのか? 動物たちの群れをめぐる様々な謎は、それが哺乳類であれ、鳥であれ、魚であれ、昆虫であれ、多くの科学者や人工知能研究者たちを魅了してきた。神経細胞の集団と、動物の群れの違いをどう見るのか?群れがもつ集団の知性、知能の正体とは何か?群れのなかの個体が隣接する個体と衝突しないためには?群れを構成する個体が従うシンプルな原理・規則とは何か?これまでの知見をくわしく解説しながら、沖縄の西表島を舞台に繰り広げられるカニの集団渡河行動をめぐる著者たちの研究成果を紹介する。著者たちは次第に、群れのなかの個体にとっての「自由」と、集団の統率・秩序の関係に心を惹かれていく。

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  • 創造性はどこからやってくるか ――天然表現の世界
    3.5
    1巻935円 (税込)
    何も閃かない、ネタ切れ、考えが浮かばない、アタマが硬い、センスに自信がない……。悩んでいてもいいアイデアは湧いてこない。それはふいに降りてくるものだ。従来の科学モデルでは説明できない想定外で不気味なものを思いつき、作り出そうとする、計算不可能な人間の創造力。それはどこからやってくるのだろうか。生命科学、哲学、文学から芸術理論までを自在に横断し、著者みずからも制作を実践することでみえてきた、想像もつかない世界の〈外部〉を召喚するための方法。
  • 生きていることの科学 生命・意識のマテリアル
    4.7
    1巻880円 (税込)
    生命・進化・意識の正体にまた一歩近づいた。ロボットの痛み、手触りのあるプログラム、点のなかに書きこめる点――モノ対ココロの二元論でも、物質還元の一元論でもない、生命理解の新たなステージへの誘い。(講談社現代新書)

ユーザーレビュー

  • 生きていることの科学 生命・意識のマテリアル

    Posted by ブクログ

    「マテリアル」というものを使って生命・意識を解説していくのですがなんだかよくわからない箇所もちらほらありまして読解力の不足を感じました。

    可能性と潜在性の違いと意思決定のあたりがとてもおもしろかった。

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    2021年01月28日
  • 天然知能

    Posted by ブクログ

    今年は「境界」とか「因果性」について何冊か読んできましたが、かなり風変わりというか、よくわからないところは何度読んでもよくわからないような本でした。

    太平洋のイワシの「実在」から「向こう側」と「奥行き」の知覚についてのあたりとか、「痛み」について人称を使って紐解いていくあたりとか、そのあとの「向こう側」と「外部」のあたりとかおもしろかった。「知覚はできないが存在すること」と直観、自由意志に繋がっていくあたりもおもしろい。とはいえもう少し読み返さないと全体はわからない気がするし、読み返してもわからない気もする。

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    2020年12月17日
  • 天然知能

    Posted by ブクログ

    人工知能は、何ができるのかを考えていたら、この本に出会った。郡司ぺギオ幸夫は、人工知能、自然知能、天然知能があるという。人工知能の対義語は、自然知能であるが、著者は天然知能を人間が本来持つものであるとする。人工知能は、「自分にとって有益か有害かでわけ、自分に意味のあるもものだけを認識する。邪魔のものは、目にも入らない。知覚しない。知覚できたデータだけを問題として、まずデータを見せてくれという。経験によって鍛えられた一元的価値観。つまり、一人称的知性。」自然知能は、「自然科学が規定する知能。世界を理解する思考様式は、自然科学的思考。世界にとっての知識世界を構築する対処。問題や謎として知覚されたも

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    2020年08月13日
  • 天然知能

    Posted by ブクログ

    AIとか大嫌いです。正確にはAIって良くわからないのに勉強もしていないのに言葉の印象だけでいろいろ言う人が多いので大嫌いです。本業のBIMについても同じです。AIとかBIMとか今日の明日でなにか凄いことできるわけないじゃないですか。なんでもコツコツやることとふとした思いつきと、とりあえずやってみっかのトライアルアンドエラー(これが一番大事だとおもうんです)の繰り返しなんですよほんとに。個人的にはAIやBIMの0.1パーセントくらいしか使いこなせてないと思っててまだまだ先は長いぜと溜息ついているとこです。

    そんな中、またしてもペギオです。「天然知能」。人工知能でもなく自然知能でもなく「天然知能

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    2019年11月04日
  • 生きていることの科学 生命・意識のマテリアル

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    生物と生命、脳と意識……生命理解に近づく第三の思考形態へ。
    養老孟司氏推薦「彼の話はむずかしい。でも、その本気の思考が、じつに魅力的なのだ」
    ロボットの痛み、手触りのあるプログラム、日本一のラーメン屋、就職できない若者、「アペオス」のコマーシャル――多彩なメタファーを縦横に駆使して、生命・脳と意識・進化の核心を解き明かす。
    あの郡司理論が画期的にわかる、待望の1冊!


    [ 目次 ]


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    2010年10月09日

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