天然知能

天然知能

ビジネス・実用
1,870円 (税込)

9pt

3.9

「考えるな、感じろ」とブルース・リーは言った。計算を間違い、マニュアルを守れず、ふと何かが降りてくる。すべて知性の賜物である。今こそ天然知能を解放しよう。人工知能と対立するのではなく、想像もつかない「外部」と邂逅するために。

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天然知能 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今年は「境界」とか「因果性」について何冊か読んできましたが、かなり風変わりというか、よくわからないところは何度読んでもよくわからないような本でした。

    太平洋のイワシの「実在」から「向こう側」と「奥行き」の知覚についてのあたりとか、「痛み」について人称を使って紐解いていくあたりとか、そのあとの「向こう側」と「外部」のあたりとかおもしろかった。「知覚はできないが存在すること」と直観、自由意志に繋がっていくあたりもおもしろい。とはいえもう少し読み返さないと全体はわからない気がするし、読み返してもわからない気もする。

    0
    2020年12月17日

    Posted by ブクログ

    人工知能は、何ができるのかを考えていたら、この本に出会った。郡司ぺギオ幸夫は、人工知能、自然知能、天然知能があるという。人工知能の対義語は、自然知能であるが、著者は天然知能を人間が本来持つものであるとする。人工知能は、「自分にとって有益か有害かでわけ、自分に意味のあるもものだけを認識する。邪魔のものは、目にも入らない。知覚しない。知覚できたデータだけを問題として、まずデータを見せてくれという。経験によって鍛えられた一元的価値観。つまり、一人称的知性。」自然知能は、「自然科学が規定する知能。世界を理解する思考様式は、自然科学的思考。世界にとっての知識世界を構築する対処。問題や謎として知覚されたものだけに興奮する。つまり、三人称知性。」天然知能は、「ただ、世界を受け入れるだけ」「見えないものに興奮するのは、天然知能だけの特権」という。「想定できないこと」に天然知能は興味を持ち立ち向かう。知覚できないが存在するという存在様式を認める知性である。人工知能や自然知能には、創造性がなく、天然知能だけが創造性を持つという。自分が自分らしくあることを肯定できる、唯一の知性なのである。
    創造とは、今までなかったものを作ることです。天然知能だけが、創造を楽しむことができる。ただ、毎日生きるだけでも創造であり、一瞬一瞬に、とき刻々とつくられる。なかったものをつくるとは、自然の知らない向こう側からやってくるのを待つしかない。
    天然知能は、「他になるかあるんじゃないかなぁ」「何か記憶にあるかもしれないけど、はっきりしないなぁ」と思っていることで、一歩前に進んで行く。
    ダサカッコワルイ宣言から始まり、マメコガネ(知覚できないが存在するもの)、サワロサボテン(無意識という外部)、イワシ(UFOはなぜ宇宙人の乗り物なのか)、カブトムシ(努力する神経細胞)、オオウツボカズラ(いい加減な進化)、ヤマトシジミ(新しい実在論の向こう側)、ライオン(決定論・局所性・自由意志)、ふったち猫(ダサカッコワルイ天然知能)と進んで行く。
    外部という概念と外部が自分の中にもあるということが、面白いが、ほとんど理解ができないほど面白い。現象論などをぶった切る様は、なんともいえなう恍惚感。
    この郡司ぺギオ幸夫という人は、一体何を日頃考えているのかわからないほど、面白い。とにかく、ぶっ飛んでいるのだ。そして、天然知能を持っていることに自信を持って、創造的に生きることができる。天然(てんねん)は、ピントのズレた感覚や性格が天然知能として「外部に生きる・受け入れる事」ができ突き抜ける。人工知能のできることより、できないことを開拓することが何よりも必要だ。一休さんのように「屏風の中の虎を、屏風から追い出す」ことのできる知性がいいのだ。

    0
    2020年08月13日

    Posted by ブクログ

    AIとか大嫌いです。正確にはAIって良くわからないのに勉強もしていないのに言葉の印象だけでいろいろ言う人が多いので大嫌いです。本業のBIMについても同じです。AIとかBIMとか今日の明日でなにか凄いことできるわけないじゃないですか。なんでもコツコツやることとふとした思いつきと、とりあえずやってみっかのトライアルアンドエラー(これが一番大事だとおもうんです)の繰り返しなんですよほんとに。個人的にはAIやBIMの0.1パーセントくらいしか使いこなせてないと思っててまだまだ先は長いぜと溜息ついているとこです。

    そんな中、またしてもペギオです。「天然知能」。人工知能でもなく自然知能でもなく「天然知能」。このAI賛歌ばかりの世界とAIみたいな人間たちへの強烈な批評です。「天然知能」とはなにか、をロジカルに組みたててわかりやすく説明してあるので、人類全部読んでくれといいたいです。

    科学的な話ではありますが哲学からカント・フッサール・ハイデガー・ドゥルーズ・ベルクソン・メイヤス―まで引用され天然知能論は展開されます。最後削除されたという数式群は見たかった・・・。だれかペギオ神とつなげてください。お願いします。

    たぶん以下のような、大したことなそうなことが、実はとても重要だとずっと思ってたので、この本のおかげで確信持てました(直接この本に書いてあるわけではないので悪しからず)
    ・トライアルアンドエラー大事
    ・特にエラーなんてのは人間しか起こせない
    ・そのエラーが次の発見に結び付く
    ・「なんでそっちいくねん」なあかんことする人が未来を切り開く
    ・神様はたぶんいる

    「考えるな、感じろ」とブルース・リーは言いました。これからは天然知能全開で生きていけばいいんじゃないだろうか。

    そして、アベンジャーズ・エンドゲームを見てない人は以下無視してください。見た人は先へどうぞ。

    この最高な映画の中では、とうとう量子世界へと行きできるようになるわけなんですが、どうせ映画だと思ってるあなた、それって全然違うとおもうんです。全くの偶然で帰ってきたスコット・ラングからの猛烈な大逆襲ストーリーが神がかってるこのシナリオこそ、天然知能全開の新時代の幕開けなんです。起きるはずのないエラーによって、アントマンが帰ってこれたからこそ、隠遁していたトニー・スタークはついにタイムトラベルのロジックを完成させることができたのです。エラー大事やで。ここで世界を救った最大の功労者はあの茶色のバンのスイッチをおしたネズミにあることは言うまでもないのですが、なんていうかディズニーのネズミ一神教には恐れ入ります。カンバーバッチがみた1400万通りの未来のうちのたった1つがこれなはずなんですが、世界最強はネズミです。

    言われた通りにやりなさい、いつまでにこれこれを納品してください、遅刻は厳禁です、とかもうそれはAIでやってください。これからは感情と知力のアンテナを最大限に張り巡らせて、(ある程度)積極的にエラーを起こしに行くことが大事なのではないでしょうか。変なスイッチ見たらネズミに押される前に俺が押す!

    残り少ないGW、時間余っちゃった人はペギオの本読んでエンドゲーム見に行くことをおすすめします! #2019

    0
    2019年11月04日

    Posted by ブクログ

    様々な比喩、体験を通し、いろいろな思想との比較、検討を経ながら、天然知能という新たな枠組みを提示する。

    レヴィナス の他人概念を最初は思い浮かべ、最後は東洋思想的なあわいを感じた。

    骨太な概念に育つかどうかは今後に関わっている。人工知能概念に染まり切った今だから、読む価値のある本。

    0
    2019年12月01日

    Posted by ブクログ

    導入部では、はちょっとずれた「あいつ天然だな」の「天然」の派生であるとか、ダサカッコワルイのが天然知能ですとか言っていた。
    が、本筋に入っていくと、「コギトエルゴスム」的な追求だった。
    例を出してわかりやすい部分と、こねくりすぎや変な定義づけで難解な部分がある。
    技術が進歩して機械が人の機能に近づいていくと、人間の知のふるまいのとらえ方も変わってくるといういい例なのかもしれません。

    0
    2020年08月27日

    Posted by ブクログ

    天然知能とは特定の文脈にとらわれずに道の外部とつながって新しい感覚を得ること。そこは納得感があって、いくつかなるほどと思うところもあったのだけど、わかりにくいところも多くて大変だった。計算機で再現できない人の要素は何かなと想像が膨らむ

    0
    2019年06月08日

    Posted by ブクログ

    著者の思考が異常に難しく、「結局これは言葉遊びにすぎないのでは?」という感覚が拭えない。
    しかしそれこそ著者に言わせれば人工知能的、一人称的なのだろうか?

    0
    2019年03月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    天然知能

    人工知能(ダサくなくてかっこいい)
    自然知能
    天然知能(ダサかっこ悪い)
    こう並べると、人工知能への対比が際立つ。
    スマートに何でも知っていると勘違いして、フレーム問題や反復問題を引き起こす人工知能に比べ、わからないもの(外部)を認め曖昧な認識を持つ天然知能。
    人工知能は1人称、自然知能は3人称(客観的な自然科学の態度)、天然知能は1.5人称と定義し、そのあいまいな思考から芸術や今までになかったものを生む人という存在を浮かび上がらせます。
    AIに負けないようにといろいろな教育や方法を考えるよりも、開き直って効率なんて糞くらえと天然知能をフル活用して人間臭く生きるのもよろしいかと。
    もう既にバッハの手法を使い統計的に人が好む音楽をAIは作れますが、それはあくまでもバッハもどきであって、新しいバッハをAIが生むことは無いのではないか?ということに思い至り、読んだかいがあったなと思う竹蔵でした。

    竹蔵

    0
    2026年09月05日

天然知能 の詳細情報

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