大野健一の作品一覧
「大野健一」の「途上国のグローバリゼーション―自立的発展は可能か」「明治維新 1858-1881」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで202万冊以上配信中!
「大野健一」の「途上国のグローバリゼーション―自立的発展は可能か」「明治維新 1858-1881」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
読み始めて少し不思議な内容だと感じた。それは本書が一部海外向けの論文であることに由来をするのだろうか。冒頭に第二次大戦以降の開発独裁の国と、日本の明治維新の比較を様々に行う。日本人の感覚では開発独裁と明治維新とでは明らかに異なる発展の仕方に見え、比較検討をしようとあまり思わないのではないか。しかし海外では一見すると似た傾向を持っていると捉えられていてもおかしくはない。そして、私も開発独裁と明治維新とに決定的な違いは何かと問われたときに、断定的に回答する自信がない。
本書はペリーの接触後たかが50年で列強に加わった明治維新という現象を解釈する。明治維新というタイトルであるが歴史的経過は追わない。本書が明瞭にするのはその背景である。江戸期に培った経済的思想的な下地、地方で発展した雄藩の人財育成、そして指導者たちが様々な利害から離合集散を繰り返しながらも決定的な分裂を回避する柔構造。
本を閉じて思い返すと、明治期の政治家や軍人はどこまでも維新志士の延長にいたのだと思う。理念の違いをぶつけ合いながらも、大目標に向かって邁進する姿をイメージした。