辻佐保子の作品一覧
「辻佐保子」の「「たえず書く人」辻邦生と暮らして」「辻邦生のために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「辻佐保子」の「「たえず書く人」辻邦生と暮らして」「辻邦生のために」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
#中公文庫 #辻佐保子
たえず書く人 #辻邦生 と暮らして
各作品の舞台裏を語った本
多作のイメージが強い辻邦生だが、著者曰く「基礎的な理論の構築を終えるまで 小説を書き始められなかったため〜執筆は60代半ばから一挙にはじまった」らしい
「フーシェ革命暦」の三部を書き終わらなかった理由を、阪神淡路大震災やオウム事件など終末的な悲劇の世相のなか、残酷な恐怖政治を書き続ける気持ちになれなかったから、と推定している
「春の戴冠」は ボッティチェルリの絵を見てから読んでみたい。「銀杏散りやまず」も面白そう
われわれは実存の孤独な夜の深みに徹することによって、はじめて存在の呼びかけ
Posted by ブクログ
2011/05/25 中公文庫「『たえず書く人』辻邦生と暮らして」(辻佐保子 著)
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辻佐保子という著者は、作家・辻邦生夫人である。
この著作を初めて見たのは、もう数年も前の事になる。四六小版の薄いハードカバーであったと記憶している。その時読んでみたいと思ったのだが、単行本であったため購入しなかった。
その後やはり読みたいとその本を探したのだが、既に本屋の棚から消えていた。売れたのであろうが、手に入れられなかったのが残念に思っていた。
そして今日、朝日新聞の広告欄に中公文庫の出版案内が掲載されており、それらの文庫の一つとして、この作品が紹介されていた。やった!欲しい本が文庫として出版される。
Posted by ブクログ
作家・辻邦生の妻である著者が夫の死後にその思い出を語った回想や、遺稿集としてまとめられた本の「あとがき」として書かれた文章などが収録されています。
「ぼくの趣味は哲学だ」と語っていたという辻邦生の意外な日常のすがたが綴られる一方、観念的な思索や理論的な探求へと向かう夫とともに生活するなかで、影響を受けながらもそれとは異なるみずからの資質に目を向けていく著者自身の性格についての分析が語られています。
若いころには雑文を書くことに対する抵抗を語りながらも、そうした決意が揺らぎ出し、やがて「男が五十、六十で仕事をしなくてどうする!」と豪語するまでになった邦生のエピソードを紹介しながら、「その時々