配信予定・最新刊

作品一覧

  • NOVA1【分冊版】社員たち

    NOVA【分冊版】

    小説・文芸

    -
    1~11巻110円 (税込)
    とにかく社長が出てきてくれないことにはなあ……おれたち社員はどうなるんだ?北野勇作(『かめくん』で第22回日本SF大賞受賞)のペーソスあふれるショートショート。SF界屈指の翻訳者/書評家・大森望の責任編集でお届けするオリジナル日本SFアンソロジー『NOVA1』(全11編)の分冊版。「社員たち」(解説:大森望)に併せて、「序」(大森望)収録。【作品冒頭】 敵の攻撃によって地中深く沈んでしまった会社を残された同僚たちといっしょに掘りはじめてもう半年近くになるのだが、あてにしていた失業保険がなかなか出ないこともあって、いよいよ貯金が心細くなってきた。そのせいなのかどうなのか帰宅すると、ねえ今日はどうだったの、どんな感じなのよ、などと妻がしつこく尋ねてくる。
  • ポリフォニック・イリュージョン 飛浩隆初期作品集

    ポリフォニック・イリュージョン 飛浩隆初期作品集

    小説・文芸

    3.3
    1巻858円 (税込)
    日本SF大賞史上初となる二度の大賞受賞に輝いた、現代日本SF最高峰作家のデビュー作をはじめ、貴重な初期短編6作。文庫オリジナルのボーナストラックとして超短編を収録。
  • 自生の夢

    自生の夢

    小説・文芸

    4.2
    1巻858円 (税込)
    73人を言葉だけで死に追いやった稀代の殺人者が、怪物〈忌字禍〉を滅ぼすために、いま召還される。10年代の日本SFを代表する作品集。第38回日本SF大賞受賞。解説:伴名練
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

    BLAME! THE ANTHOLOGY

    小説・文芸

    4.0
    1巻924円 (税込)
    無限に増殖する巨大階層都市を舞台に、探索者・霧亥(キリイ)の孤独な旅路を描いたSFコミックの金字塔、弐瓶勉『BLAME!』を、日本SFを牽引する作家陣がノベライズ。九岡望による青い塗料を探す男の奇妙な冒険、小川一水が綴る珪素生命と検温者の邂逅、酉島伝法が描く“月”を求めた人々の物語、野崎まどが明かす都市の片隅で起きた怪事件、飛浩隆による本篇の二千年後から始まる歴史のスケッチなど、書き下ろし全5篇を収録
  • グラン・ヴァカンス 廃園の天使I

    廃園の天使

    小説・文芸

    4.3
    1~2巻924~968円 (税込)
    「いちど観てみたいわ、春を。ここには夏しかないものね」 ぼくは柔らかい春の雨を想像した。美しく残酷な夏の終わりに―― 日本SF大賞受賞作家の初長篇、待望の電子書籍化。仮想リゾート〈数値海岸〉の一区画〈夏の区界〉。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在〈蜘蛛〉の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける――仮想と現実の闘争を描く〈廃園の天使〉シリーズ第1作。
  • 零號琴 上

    零號琴

    小説・文芸

    4.4
    1~2巻946円 (税込)
    惑星美縟の巨大埋蔵楽器が五百年ぶりに奏でる秘曲・零號琴。大假面劇上演の夜、その音が暴く美縟の真実とは? 傑作ついに文庫化
  • SFにさよならをいう方法 飛浩隆評論随筆集

    SFにさよならをいう方法 飛浩隆評論随筆集

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,078円 (税込)
    名作SF論から作家論、書評、エッセイ、自作を語る、対談、インタビュー、帯推薦文まで、日本SF大賞二冠作家・飛浩隆の貴重な非小説作品を網羅。単行本未収録作品も多数収録。
  • 零號琴〔SFマガジン連載版〕

    零號琴〔SFマガジン連載版〕

    小説・文芸

    -
    1巻1,100円 (税込)
    2018年に刊行された著者16年ぶりの第2長篇『零號琴』。その〈SFマガジン〉連載時の原稿をそのまま一冊にまとめて電子書籍限定配信! ありえたかもしれないもうひとつの『零號琴』がここに。
  • 紙魚の手帖Vol.01
    続巻入荷

    紙魚の手帖

    小説・文芸

    5.0
    1~31巻1,500~1,699円 (税込)
    「ミステリーズ!」の後継誌ついに創刊。コンセプトは、国内外のミステリ、SF、ファンタジイ、ホラーを刊行してきた東京創元社による「総合文芸誌」。『蝉かえる』で第74回日本推理作家協会賞、第21回本格ミステリ大賞W受賞の櫻田智也が贈るシリーズ最新作。第21回本格ミステリ大賞の全選評も一挙掲載。さらに、第18回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」ほか、充実の創刊号。/【目次】『紙魚の手帖』創刊にあたって/【創刊記念特別エッセイ】投げ込みマガジン〈紙魚の手帖〉戸川安宣/【受賞作決定!】第31回鮎川哲也賞 選評  辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩/第18回ミステリーズ!新人賞 選評 大倉崇裕・大崎 梢・米澤穂信/【第18回ミステリーズ!新人賞受賞作】三人書房 柳川 一●第18回ミステリーズ!新人賞受賞作。若き日の江戸川乱歩を描く、流麗な謎解き譚/【第21回本格ミステリ大賞全選評】第21回本格ミステリ大賞受賞作決定!/第21回本格ミステリ大賞選考経過/受賞の言葉 [小説部門] 櫻田智也 [評論・研究部門] 飯城勇三/選評 小説部門/選評 評論・研究部門/【日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞第一作】白が揺れた 櫻田智也●ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、悲劇の真相は?〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!/【読切】ゼロ 加納朋子●私の元にやってきたのは、カフェオレ色の天使だった。少女と犬の絆を描く最新ミステリ!/スフレとタジン 近藤史恵●コロナ禍の影響で志村さんが講師で始めた〈パ・マル〉の料理教室。タジン鍋を使うモロッコ料理を……。/フォトジェニック 秋永真琴●カメラを構える彼女の目に、この世界は、僕は、どんなふうにうつっているんだろう? 気鋭が贈る傑作掌編。/108の妻 石川宗生●点描の妻、夢見る妻、革命家の妻、お品書きの妻……様々な「妻」をお楽しみください。/セリアス 乾石智子●ひっそりと暮らす魔道師夫婦、彼らの秘密とは……/魚泥棒は誰だ? ピーター・トレメイン 田村美佐子 訳●修道院の厨房で起きた二件の事件をフィデルマが解き明かす/【INTERVIEW 期待の新人】千田理緒『五色の殺人者』/大島清昭『影踏亭の怪談』/【BOOKREVIEW】[文芸全般]瀧井朝世/[国内ミステリ]宇田川拓也/[翻訳ミステリ]村上貴史/[SF]渡邊利道/[ファンタジイ]三村美衣/『紙魚の手帖』創刊記念読者プレゼントキャンペーン/執筆者紹介/編集後記・次号予告
  • ポリフォニック・イリュージョン 初期作品+批評集成

    ポリフォニック・イリュージョン 初期作品+批評集成

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    日本SF大賞史上初となる二度の大賞受賞を果たした、現代日本SF最高峰作家の初期作品&評論集。著者自ら封印してきたデビュー作「ポリフォニック・イリュージョン」他5作、ついに解禁。
  • 鹽津城

    鹽津城

    小説・文芸

    4.1
    1巻2,200円 (税込)
    地球にとつじょ悪魔が現れ、不浄な世界は白く覆われんとしたとき、女、鮫を踏みてこの地に渡りきたりき……SF界の巨匠がおくる、新たなる国創りの物語。五年ぶり、待望の最新作品集。
  • 零號琴

    零號琴

    小説・文芸

    4.3
    1巻2,277円 (税込)
    特種楽器技芸士のトロムボノクと相棒シェリュバンは惑星〈美縟〉に赴く。そこでは首都全体に配置された古の巨大楽器〈美玉鐘〉の五百年越しの竣工を記念し、全住民参加の假面劇が演じられようとしていた。上演の夜、秘曲〈零號琴〉が暴露する美縟の真実とは? 『グラン・ヴァカンス』以来、16年ぶりの第2長篇

ユーザーレビュー

  • グラン・ヴァカンス 廃園の天使I

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    総評
    ・まず美しい。全てが破壊される悲しみとなかなか掴めない不安が美文に裏打ちされている。
    ・次作「ラギッド・ガール」を読んだうえで書いているが、なるべく本作中で完結した感想にする。

    内的感想
    ・序盤から「夏」の描写力に驚く。その象徴のようなジュリーのかわいらしさ、幼気な(ように見える)明るさが、読み終わってから振り返ってみると物語を進むための活力であり同時に絶望感の源であったと感じる。昔感じていた「夏が終わる」ことへの不安や焦燥に似たものがあるのか。
    ・登場人物が自らをAIと自覚し、そこが仮想の世界であると自覚している、という点が不思議と衝撃だった。衝撃というのは、似たような状態は(具体例は思いつかないが)他作品にはあると思うが、たいてい作中で現実世界と並列された仮想世界として描かれる。ただ本作中ではいわゆる現実世界は示唆されるが登場はせず、仮想世界内だけで物語が完結する。それは構造的に見て現実世界であると言えてしまうのでは?
    ・硝視体が「情報を代謝する」という表現に感動した。「外から何かを受け取り変換し何かを発する能力」の説明としてこのうえない表現。
    ・監禁される刺繍女のエピソードが印象に残った。「すべてがFになる」が苦痛のエピソードのひとつとして消費される贅沢。

    外的感想
    ・終始圧倒されながら読んでいたため構成に気を配れず。ただストーリーラインとしてはシンプルで、「外敵から世界を守る」というだけではある。それを複雑化しているのは設定の部分で、逆に言えばこれだけの設定を正確に並べるには簡素なストーリーが最適と思える。
    ・やはり硝視体という存在が秀逸。見た目に美しいが秘密を抱えどこか屈折した個性を持つ、その正体が謎として最初のフックとして機能するうえ、AIたちの状態とも重なる。そして正体が明かされるとAIたちとの一致がさらに深みを増す。
    ・(続編があるという前提はあるにしろ)仮想世界の中だけで完結し、しかもある程度の謎は回収し切らず残したままにもかかわらず読後に不満がない豪腕。

    0
    2026年07月06日
  • 自生の夢

    Posted by ブクログ

    直接関連がない世界観の話であっても、収録順に読むと表題作の内容を受け入れやすくなっていると感じた。言うならば道慣らしのよう。

    10年以上前に発表された作品たちだが、大規模言語モデルが数年前に爆発的に広まったことを思うと、言葉の力に着目した筆者の慧眼と豊かな想像力には驚くばかり。
    特に、ARが発展したら起こり得るとされたデメリットの描写は、成る程確かにそんな感情も湧きそうだ、と人間に対する思考観察の深さに唸らされた。

    0
    2026年03月24日
  • グラン・ヴァカンス 廃園の天使I

    Posted by ブクログ

    残酷描写といえば…で、再読。
    初めて読んだ飛浩隆作品がこれでした。

    デジタル世界に構築され、AIキャラクターがキャストを務める仮想リゾート。今では当たり前にイメージできる娯楽のありかたが、2002年の刊行時に既に詳細に描き出されている、ばかりか、もう行き着くところまでいってしまっている。
    そこでやれることは(悪い意味で)やりつくし、あげくサービス自体が崩壊。AIたちが呼ぶところの「大断絶」によって現実世界からのゲストが途絶え、放棄されて、すでに一千年が経っている。凡人の想像の2歩先を行く物語のはじまり。

    とにかく何もかもが美しい。
    見捨てられたリゾートで、自律するAIたちが生きている。風光明媚、清らかな風景の見えない下層には、倫理の壊れた舞台設計がある。響きのきれいなフランス名のAIキャラクターたち、その個性と関係性。ちょっと古くさい台詞回しすら、かれらのロールにあてがわれたプロンプトがそうさせていると思えてくる。
    硝視体が見せるあざやかなエフェクト、ピクセル単位までこまやかに描き出される五感。姿も武器も異なる敵たちと、万華鏡のように変化する戦いのバリエーション。全体にまぶされたフェティッシュで猥褻なにおい。
    ストーリーが展開するごとに世界の深度が増し、絶望の種類まで変わっていく。違う世界の存在を覗かせながら、すべてが見えそうで見えないもどかしさ。

    それを描き出す言葉と文章のなにもかも、残酷描写までもが美しい。

    そして、あまりの残酷に心を痛めながらも、これはすべてAIたちの話で現実ではないんだという意識が、つねに、うっすらとある。その逃げ道にすがって読み進めている自分の薄情さを自覚する、その罪悪感まで計算済みで作品に絡め取られている心地がする。

    2002年に初版刊行。私が読んだのは、電子書籍版の刊行が2013年だったようなので、少なくともそこ以降です。
    2002年の時代感覚の中でこれを読んでみたかったなぁ。9.11とFFXの翌年。まだYouTubeもtwitterもなかった頃に、これ。
    どれだけの衝撃だっただろう…

    0
    2026年02月07日
  • 象られた力

    Posted by ブクログ

    飛浩隆先生。SFなんだけど、簡単にそうくくってしまうのが勿体ないような中編集。

    「デュオ」主人公はピアノ調律師。チューニングハンマーを武器に闘う調律師なんているんだ…!それもジョークではなく、洗練された戦術とゆるぎない殺意をもって。音楽の描写も凄い。バイエル8番がこんなにも不穏で、読み手をざわつかせ昂らせることってある?
    個人的な「癖に刺さる」という意味でも稀少な一編。

    表題作「象られた力」。圧倒的。宇宙世界に生成された多層の文化と、その破壊。文章の美しさ、映像を惹起する力が凄まじい。多文化のひびきに酔い、人々と図像のふるまいに魅了され、そして善悪を超えた圧倒的な力に平伏すしかない。
    きわめて映像的でありながら、じゃあ実写?アニメ?CGでなんとかなる?なんて考え始めると、見たいような、でも何を見せられても追いつかない、物足りない気がしてしまう。

    主人公、クドウ圓(ヒトミ)がいい。牡鹿みたい、と恋人(も、悪くていい)に評される男。もつれた黒髪、食事の所作までどこか色気がある。彼に見惚れる(文字で書かれた情報なのに見惚れてしまう)そのためにだけでも読む価値はある、そんな愉しみもある小説です。

    0
    2025年12月11日
  • 自生の夢

    Posted by ブクログ

    言葉が形をもって動き出す、浸食する、襲い掛かる。
    言葉を愛する人ほど、鮮烈にイメージし畏怖する状況ではないか。
    頭に浮かんだ言葉を自動で記録してくれればいいのに、そうすればこぼれ落ちてゆく思考の中できらめく美しいものをもっとすくいとれるのに、そう考えたことがある人はいるのではないか。
    言葉は夢でもあり災厄でもある。
    私たちがそれに意味を与える以前から言葉は言葉であったろうか。
    相変わらず広く深いイマジネーションの渦に導かれる短編集。連作とも言える。
    本当にこの人の書く文章が好きだ。

    0
    2025年11月30日

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