作品一覧

  • さよなら、ベイビー(新潮文庫)
    3.4
    1巻649円 (税込)
    見知らぬ赤ん坊(タカヤ)を連れてきた父親が、まさかの突然死。母亡き後ひきこもり歴4年の雅祥(まあくん)が、いきなり育児を任されることに。この時から地獄の二人暮らしが始まった。ミルクを飲ませても、おむつを替えてもタカヤは泣き止まない。母親はいったい誰……迎えが来る日まで、あと1日。だが、まあくんとタカヤと母親の人生は驚愕の真実へと急転直下する! 胸に染みる、痛快青春ミステリー。(解説・北上次郎)
  • 古書カフェすみれ屋と本のソムリエ
    3.8
    1~3巻671~770円 (税込)
    「僕は信じてるんです。たった一冊の本が、ときには人の一生を変えてしまうこともあるって」 すみれ屋で古書スペースを担当する紙野君が差し出す本をきっかけに、謎は解け、トラブルは解決し、恋人たちは忘れていた想いに気付く――。 オーナーのすみれが心をこめて作る絶品カフェごはんと共に供されるのは、まるでソムリエが選ぶ極上ワインのように心をとらえて離さない5つの忘れ難いミステリー。 きっと読み返したくなる名著と美味しい料理を愉しめる古書カフェすみれ屋へようこそ!
  • 大神兄弟探偵社(新潮文庫nex)
    3.5
    1~3巻693~770円 (税込)
    美術館から時価20億円の絵画が盗まれた。学芸員に容疑が掛かるなか、その妹と親しい大学生・城戸友彦は力になりたいと、神楽坂の路地裏に佇む探偵事務所を訪れた。慇懃無礼(いんぎんぶれい)な青年所長が提示した依頼料はなんと3000万円。払えるはずもない額の代償に、その日から仲間になる友彦。狼の如く悪党を追いつめる彼らと共に闇の組織に潜入するのだが――男4人が挑む超弩級ミッション開幕!
  • 小説L DK 柊聖’S ROOM
    4.5
    1~2巻696~710円 (税込)
    アパートで一人暮らしする久我山柊聖の隣に住むのが、おなじ学校の西森葵。葵の起こしたトラブルから、柊聖は葵と同居することになってしまいます。ひとつ屋根の下、ドキドキの同居生活の日々のなかで、柊聖と葵に恋が芽生えていきます。しかし、柊聖には、忘れられない人がいて・・・。大人気漫画LDKが、ついに小説になりました。小説の主人公は柊聖。ミステリアスな柊聖の赤裸々な感情が明らかになります。
  • 小説 先輩と彼女
    -
    1巻696円 (税込)
    都築りか・高校1年生。野望は「甘い恋」。4月、高校生活の始まりに出会ったみの先輩に恋をした。けれど、みの先輩には片想いをする彼女がいて・・・。初めて覚えた嫉妬と絶望。どんなに想っても届かない甘くて苦い、青春の恋。別冊フレンドで連載されるやいなや、読者の共感を呼び、単行本2冊で100万部を突破した片想いラブの永遠の名作が、ついに小説になりました。あの感動をもう一度、味わってください。
  • 君が描く空 帝都芸大剣道部
    -
    1巻726円 (税込)
    芸術家の卵が集う帝都芸術大学剣道部。部長の壮介は、突如道場に現れた金髪の天才画家・唯の指導をすることになる。有名ギャラリーとの契約を賭け、「半年で初段を取りたい」と語る唯。にやにやとした彼女の笑顔の裏には、悲しい過去が秘められていた――。個性豊かなアート系剣士たちの恋と友情、そして夢が交錯する。芸術×武士道青春ストーリー! 『藍のエチュード』を改題。
  • ミリオンセラーガール
    3.7
    1巻748円 (税込)
    アパレルショップをリストラされた沙智は心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ。しかし、配属されたのは販売促進部――通称“ハンソク”。しかも無名作家の小説を「ミリオンセラーにせよ」との特命まで課せられた。編集、書店をはじめ業界全体を巻き込んだ新人営業女子の活躍が始まる!
  • ギャラリスト
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    芸術は、カネだ―― 旧態依然とした日本の美術界を、天才ファンドマネージャーが食い荒らす。 圧巻の芸術系経済小説! 日本画最後の巨匠・門馬岳雲の作品が、クリスティーズのオークションで売り飛ばされた。それも、日本では考えられない安値で。これを契機として暴落する日本の美術市場。仕掛け人は天才ファンドマネージャー・江波志帆。彼女の狙いはいったい……?グローバル化が押し寄せる美術市場で、画商たちの戦いが始まる!
  • 人質の法廷
    4.6
    1巻2,376円 (税込)
    法治国家の欺瞞を暴くリーガルサスペンス! 駆け出し弁護士・川村志鶴のもとへ、突如、当番弁護の要請が入った。荒川河川敷で起こった女子中学生連続死体遺棄事件――遺体には証拠隠滅のため漂白剤がまかれ、冷酷な犯人像が推測された。容疑者には被害者の中学校に侵入し、逮捕された過去があったが、断じて犯行には関与していないと志鶴に訴える。警察による自白強要が疑われた。 志鶴が刑事司法を志した背景には、高校時代の友人のバイク事故死がある。自動車運転過失致死と処理されたが、彼女は冤罪を疑っている。そんな過去を持つ志鶴は、依頼人の潔白を晴らすため奔走する。 そこに立ちはだかるのは起訴有罪率が99・9%という現実だった。逮捕イコール犯人という世間の目。「人質司法」とも称される長時間勾留で有利に捜査を進めようとする警察・検察。共同弁護を務める先輩すら有罪前提の弁護方針を説き始めるなか、孤立無援の志鶴は依頼人を救い出すことはできるのか――? 構想・取材期間8年に及ぶ超弩級リーガルサスペンス。

ユーザーレビュー

  • 人質の法廷

    Posted by ブクログ

    荒川河川敷での女子中学生連続死体遺棄事件。死体には強制性交と、漂白剤による遺伝子損壊による証拠隠滅の跡あり。
    逮捕された容疑者は、警察・検事の恫喝・脅迫により自白を強要。
    過去にトラウマを抱える正義感溢れる女性弁護士。性格の悪そうなベテラン検事と部下の爛漫さを出す女性検事。
    冤罪を信じて戦う主人公と、批判的な目線で眺める先輩弁護士。
    もうどこまでも、これまでに千度なぞられたリーガルものでしかなく、ラストまでストーリーに驚きはない。

    それが何だと、冤罪リーガルもののど真ん中を、すさまじい、勉強に基づく知識と、圧倒的筆致で、猛然と駆け抜ける一冊ではないか。
    600ページ2段組と、ベストセラーコー

    0
    2025年11月15日
  • 人質の法廷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ものすごい熱量を感じるし、丁寧に取材を重ねて書かれたであろうことが伝わる。
    スッキリ勝利!みたいな結末でないことも、リアリティを感じた。
    何より、夢中で読み進めてしまう面白さ。

    0
    2025年10月20日
  • 人質の法廷

    Posted by ブクログ

    「人質の法廷」(里見蘭)を読んだ。

    《いや、もうね、こいつとこいつとこいつとできればこいつにぎゃふんと言わせてやってくれ。》
    てなくらいのめり込んでしまったよ。
    (って、そういうレベルの低い話ではないんだけどね)

    日本の司法制度の問題点矛盾点に鋭く斬り込む力作。
    (なにしろ二段組599頁だぜ)

    ちょっとグロテスクな章もあるんだけど。
    ギッチリと詰め込まれた物語は読者の心を掴んで離さない。
    見事!

    0
    2025年07月21日
  • 人質の法廷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    600ページ、2段組の超長編。読み出したら止められない、まるで映画を見ているような感じがしてきて、ハラハラ、ドキドキ、文字通り、夢中になって読んだ。

    駆け出し弁護士の志鶴が、女子中学生2人を殺害遺棄した罪で逮捕された、増山の弁護を引き受けたことで話が始まる。任意の聴取、脅されて、意に反した調書に署名してしまってからの逮捕、取り調べ、勾留、裁判‥。一連の流れがわかりやすく解説されつつ、一年目とは思えない、志鶴のエネルギッシュな弁護活動が展開されていく。
    ソリの合わない先輩弁護士の田口、インターン先での恩師、都築弁護士と協力しながら、地道な調査を続け、なんと真犯人に繋がる情報もゲットする。公判で

    0
    2025年06月15日
  • 人質の法廷

    Posted by ブクログ

    ものすごい超大作を読んでしまった…
    実際にあった冤罪事件が物語の中にも出てきて、本当にリアルで恐ろしく感じた。
    どうやって冤罪事件が起こるのか、こんなにも分かりやすく描かれた作品を初めて読んだ気がする。
    こんなの誰でも被害者になり得るのでは…?
    いつもの日常を送っていただけなのに、いきなり身に覚えのない犯罪の犯人に仕立てあげられていく恐怖。
    長時間に及ぶ違法な取り調べに耐えきれず、やってもいない事件を自白強要させられる恐怖。
    とにかく恐怖しかない。
    言葉巧みに犯人に仕立てあげていく検察と警察…一体何を信じればいいのか…正義ってどこにあるんだろう。
    弁護士によっても考え方が全然違うのだなぁと感じ

    0
    2025年06月08日

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