作品一覧

  • 認知症とは何か
    4.0
    「痴呆」という呼称が「認知症」に変更されることが決定された。これはどのような病、障害なのか、この病を抱える人たちはどんな気持ちで不自由な日常を生きているのか。医学的立場から見た最新の知識を示すとともに、認知症者の手記や医者である著者自身のケア体験などから、ともすれば誤解されがちなこの病の真実に迫る。

    試し読み

    フォロー
  • 痴呆を生きるということ
    4.6
    痴呆老人は、どのような世界を生きているのだろうか。彼らは何を見、何を思い、どう感じ、どのような不自由を生きているのだろうか。痴呆老人の治療・ケアに20年以上携わってきた著者が、従来ほとんど論じられてこなかった痴呆老人の精神病理に光をあて、その心的世界に分け入り、彼らの心に添った治療・ケアの道を探る。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 認知症とは何か

    Posted by ブクログ

    認知症の人との接し方について書いてある本を探そうとしたら、ケアのノウハウ本ばかり出てきた。
    個人的にはその前に、そもそも認知症がどんな病なのか、認知症になると本人はどんな状態になるのか、等々、認知症の人たちの行動の根底にあるものを理解しておきたいなあと思っていたのだけど、なかなかちょうど良い本に巡り会えず。
    そんなときに下北の古本屋さんでこの本を見つけて(しかも100円)、読んでみたら私が知りたかったことど真ん中の内容だった。

    0
    2024年10月27日
  • 認知症とは何か

    Posted by ブクログ

    自分の親がそういう年代になり、その道のプロに勧められて読みました。
    漠然とした不安が消え、現実的に考えられるようになり、気分がとても楽になりました。
    前半は医学的な話が多く読みにくいですが、がんばって読み進めると、後半は実践的な話が多くて読みやすくなり、とても勉強になりました。
    最初に読む一冊として、お勧めです。

    0
    2022年10月07日
  • 痴呆を生きるということ

    Posted by ブクログ

    ※法改正により「認知症」が正規の名称とされているけども、やや古い本なので、タイトルまま。

    認知症の妻と過ごした作家 耕治人(こう はるひと)の三部作や、認知症を患った本人クリスティーン・ボーデンさんの著作も深くとり上げて解説しておられる中で、外部から観察した認知症に焦点を当てるだけではなくて、彼らの中に入っていこうとする試みがみられる。
    その上で、認知症を患う方をどのように見て、どのように接していけばよいかといったケアに関る提案もあり勉強になる。
    これは、認知症に限らず、医療全般においても、あるいは社会生活全般においても重要なことかもしれない。

    徘徊やモノ盗られ妄想といった、いわゆる周辺症

    0
    2013年10月23日
  • 痴呆を生きるということ

    Posted by ブクログ

    痴呆の周辺症状である妄想。女性に多いのが「もの盗られ妄想」、男性に多いのが嫉妬妄想」。しかし、なぜ妄想なのか?痴呆が「発見」した破局を生き延びるための「妄想」の解説に納得。

    0
    2013年01月02日
  • 痴呆を生きるということ

    Posted by ブクログ

     「受容に至る過程に同道する」という小澤先生の肩肘はらない感じ(それこそが陰の努力の賜物にちがいないとは思うのですが)が好きで、これも読んでみました。
     
     二冊めなだけに感動はやや地味なものでしたが、先生がご自身の命の終わりが近いことを平静に受けとめられたことが、「痴呆を病む人たちとともに生きてきたことと、どこかで深くつながっているいるように思う」と言われていることに、先生の本物ぶりを感じました。

     

    0
    2012年05月24日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!