小澤勲のレビュー一覧

  • 認知症とは何か

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    認知症の人との接し方について書いてある本を探そうとしたら、ケアのノウハウ本ばかり出てきた。
    個人的にはその前に、そもそも認知症がどんな病なのか、認知症になると本人はどんな状態になるのか、等々、認知症の人たちの行動の根底にあるものを理解しておきたいなあと思っていたのだけど、なかなかちょうど良い本に巡り会えず。
    そんなときに下北の古本屋さんでこの本を見つけて(しかも100円)、読んでみたら私が知りたかったことど真ん中の内容だった。

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    2024年10月27日
  • 認知症とは何か

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    自分の親がそういう年代になり、その道のプロに勧められて読みました。
    漠然とした不安が消え、現実的に考えられるようになり、気分がとても楽になりました。
    前半は医学的な話が多く読みにくいですが、がんばって読み進めると、後半は実践的な話が多くて読みやすくなり、とても勉強になりました。
    最初に読む一冊として、お勧めです。

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    2022年10月07日
  • 痴呆を生きるということ

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    ※法改正により「認知症」が正規の名称とされているけども、やや古い本なので、タイトルまま。

    認知症の妻と過ごした作家 耕治人(こう はるひと)の三部作や、認知症を患った本人クリスティーン・ボーデンさんの著作も深くとり上げて解説しておられる中で、外部から観察した認知症に焦点を当てるだけではなくて、彼らの中に入っていこうとする試みがみられる。
    その上で、認知症を患う方をどのように見て、どのように接していけばよいかといったケアに関る提案もあり勉強になる。
    これは、認知症に限らず、医療全般においても、あるいは社会生活全般においても重要なことかもしれない。

    徘徊やモノ盗られ妄想といった、いわゆる周辺症

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    2013年10月23日
  • 痴呆を生きるということ

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    痴呆の周辺症状である妄想。女性に多いのが「もの盗られ妄想」、男性に多いのが嫉妬妄想」。しかし、なぜ妄想なのか?痴呆が「発見」した破局を生き延びるための「妄想」の解説に納得。

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    2013年01月02日
  • 痴呆を生きるということ

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     「受容に至る過程に同道する」という小澤先生の肩肘はらない感じ(それこそが陰の努力の賜物にちがいないとは思うのですが)が好きで、これも読んでみました。
     
     二冊めなだけに感動はやや地味なものでしたが、先生がご自身の命の終わりが近いことを平静に受けとめられたことが、「痴呆を病む人たちとともに生きてきたことと、どこかで深くつながっているいるように思う」と言われていることに、先生の本物ぶりを感じました。

     

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    2012年05月24日
  • 痴呆を生きるということ

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    [ 内容 ]
    痴呆を病む人たちは、どのような世界を生きているのだろうか。
    彼らは何を見、何を思い、どう感じ、どのような不自由を生きているのだろうか。
    痴呆老人の治療・ケアに二〇年以上携わってきた著者が、従来ほとんど論じられてこなかった痴呆老人の精神病理に光をあて、その心的世界に分け入り、彼らの心に添った治療・ケアの道を探る。

    [ 目次 ]
    第1章 痴呆を病む、痴呆を生きる
    第2章 痴呆を生きる姿
    第3章 痴呆を生きるこころのありか
    第4章 痴呆を生きる不自由
    第5章 痴呆のケア
    終章 生命の海

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆

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    2011年05月20日
  • 痴呆を生きるということ

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    司法書士の仕事で、成年後見業務というものがあり、認知症の高齢者の方と接する機会も少なくありません。
    この本は、認知症を発症された方の心の葛藤、ゆらぎというものが書かれていて、認知症の方とどう接していけばいいのかというヒントを与えてくれます。

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    2009年10月04日
  • 認知症とは何か

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    実体験や物語、学術的な議論、様々な視点から認知症についてわかる。人によっては物足りないかもしれません。

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    2025年05月17日
  • 痴呆を生きるということ

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    知識で得た周辺症状のことが、よりふかく
    理解できたように感じる。
    母が認知症でもうすぐ、在宅での生活をともにする。
    「この人となら、今、ここの場所(自宅)で
    生きてもいい」って
    安心していられるようにしたい。

    そのためには
    「相手の心根を汲む」というケアをし、
    「からだの表情を読む」ことをしながら、
    母の生活世界を黒子に徹して
    支えたい。できるのか不安は大きいが
    著者に知恵と後押しをいただき
    少し勇気がわいた。
    なによりひとりでかかえないようにして
    「だいじょうぶ」とはげましてくださったようだ。

    こういう方々のおかげで
    介護が進化し
    人が尊厳をもって生きていける時代に
    なってきたのだな。

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    2021年08月17日
  • 痴呆を生きるということ

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    痴呆について、ただのボケている人が皆痴呆なんだと思ったら全然違っていた。
    難しいことは書いておらず、読みやすく、すらすら頭に入ってくる。
    最初から最後まで丁寧に説明されているので多分退屈せずに学ぶことが出来ると思う。

    痴呆を病んでいる人達はただ「痴呆を病んでいる」ことだけが
    私達と違うだけであり、その他は何も変わらない、私達と同じ人間なのである。
    大事なことを改めて再確認出来て良かった。

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    2013年01月20日
  • 認知症とは何か

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    [ 内容 ]
    「痴呆」という用語が「認知症」に変更された。
    これはどのような病、障害なのか。
    また患者はどんな気持ちで不自由な日常を生きているのか。
    『痴呆を生きるということ』で、この病をかかえる人の精神病理に光をあてた著者が、最新の医学的知見を示すとともに、患者の手記、自身の治療・ケア体験などから、誤解されがちな病の真実に迫る。

    [ 目次 ]
    はじめに―痴呆から認知症へ
    第1部 認知症の医学(認知症とは;認知症の原因疾患;認知症の症状;認知症の経過 ほか)
    第2部 認知症を生きる心の世界(ある私小説から;ある認知症者の手記;認知症をかかえる不自由;つくられる認知症の行動)

    [ POP ]

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    2011年05月13日
  • 痴呆を生きるということ

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    著者の人間性がとてもよく現れていて、やさしく、穏やかな文章。
    分析は的確で、とても理解しやすい。
    痴呆を治癒するのではなく、痴呆を生きるという意味がとてもよくわかった。

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    2010年09月23日
  • 認知症とは何か

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    他にも数冊認知症の本を読んだが、この本は他の老化現象や精神疾患との違いも書かれている。図解の本よりわかりやすかった。

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    2009年10月04日
  • 認知症とは何か

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    教科書的な知識から、著者の臨床経験で培った対処法、人間味溢れる観察、また小説を素材とした考察まで、新書というコンパクトな分量の中でも色々な角度から認知症のことを知ることが出来る。知識の方はわかりにくいという人は、そこを多少飛ばし読みしても、それなりの読みごたえがあるのでは。

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    2009年10月04日
  • 認知症とは何か

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    一昨年母が認知症になった。

    今は故郷のグループホームに入っています。

    認知症とは?

    新聞やテレビでも取り上げられる話題です。
    やがて私もと思うとその概要だけでも知っておくべきだろう。

    最近は脳に刺激を当てるハードな治療法もあるということです。

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    2016年05月21日
  • 認知症とは何か

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    認知症を外側ではなく、内側からみるという考え方に共感しました。
    キュアでなく、ケアを考えてくれるDrを素敵と思わずにはいられません:-)
    クリスティーン・ブライデンさんの著書もぜひ読んで見たいと思いました。
    自分自身、知識として知っている認知症と、その実際のギャップを実感として体験していないので、わからない部分も多い。
    でも、全部を体験することはできないから、書物から吸収できることは、考える材料としてたくさん読んでいきたいですね*

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    2009年10月07日